コーヒー中毒にならずに眠気を取る簡単3ステップ
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人は眠気を感じた時、
コーヒーを飲んで眠気を覚まそう!
と考える人は多いと思います。

ところが、コーヒーを飲んだのに
眠気が中々覚めず、コーヒーの量が足りないのでは?と思い、
飲む回数や量を増やしてしまう人も 多く見受けられます。

しかし、眠気が覚めないからという理由で、
コーヒーを飲む回数や量を増やしてしまう事は、
コーヒーのカフェイン中毒を引き起こす可能性が高くなり危険です。

では、どうしたらカフェイン中毒にならずに、
コーヒーを飲んで眠気を覚ます事が できるのでしょうか?

それにはコーヒーを飲んでからの、
最初の20分間にある行動を取れば、
良いだけであることが分かっています。

そもそも、なぜコーヒーを飲んでも、
眠気が覚めないのかも含めて、
詳しく解説していきます。

 

目次
1.なぜ眠気が起きるのか?
2.
(アデノシン)+(アデノシン受容体)=眠気
3.
カフェインで眠気が取れない理由
 3-1.最初の20分間は脳に到達していない
 3-2.コーヒーを飲んでもアデノシンは分泌されている
4.
コーヒー中毒にならずに眠気を取る簡単3ステップ
5.まとめ

 

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1. なぜ眠気が起きるのか?

人は夜になると眠気が生じてくるのはもちろんですが、
朝方や昼間の起きている時間帯でも、眠気が生じる事があると思います。

そもそも、夜以外でも、
なぜ眠気が生じてしまうのでしょうか?

眠気を理解するために、
眠気の役割について解説していきます。

まず、現代人は、
起きている時間帯に 多くの事に追われています。

それは、毎日の仕事であったり、
家事や子育てであったりと、
昼間でも目まぐるしく時間に追われ 、
何らかの行動を取っている人は 少なくはないでしょう。

こんな時、
脳の状態はどうなっているのでしょうか?

人の脳は、起きている時、
常に興奮状態になっています。

ところが、様々な行動に追われ、
脳が疲れを感じてくると、 脳を休ませるため、
脳からある化合物を分泌させます。

そのある化合物とは、
眠気を起こすアデノシンです。

 

 

2. (アデノシン)+(アデノシン受容体)=眠気

人が生存維持をするための重要なパーツとして、
「脳」が挙げられます。

人間はこの脳を守るために、
脳が疲れを感じてくると休ませようとして、
脳内で眠気を起こすアデノシンを分泌させるのです。

アデノシンはただ分泌されただけでは、眠気は起きません。

なぜなら、アデノシンは、
脳細胞の外側で分泌されているため、この状態ではまだ、
脳細胞に直接 眠気を伝える事ができないのです。

そこで脳細胞には、脳細胞の表面にある
アデノシン受容体と呼ばれる、タンパク質が存在します。

このアデノシン受容体に、アデノシンが結合する事により、
やっと脳に眠気を引き起こすよう 伝達する事ができるのです。

つまり、眠気が起きるのは、
脳細胞の外側で分泌された「アデノシン」と
脳細胞の表面にある「アデノシン受容体」がカチっと結合された時に 、
「眠気を引き起こしなさい」という 情報が脳へ伝達されるためです。

こうして眠気が生じ、
脳を休ませる事ができるのです。

 

 

 

 

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3. カフェインで眠気が取れない理由

現代人は日々時間に追われています。

脳や体が疲れ、眠気を生じたとしても、
コーヒーを飲んで眠気を覚まし、
なんとか日々のやる事リストを こなそうとする人は多いでしょう。

ところが、コーヒーを飲んでも、
ぼんやりしたまま眠気が取れない 場合があります。

これはなぜでしょうか?

ここからは、
コーヒーを飲んでも 眠気が取れない、
2つの理由を 順番に解説していきます。

3-1. 最初の20分間は脳に到達していない

まず、なぜ人が、
眠気覚ましに コーヒーを飲むかと言えば、
カフェイン効果を期待しているからでしょう。

コーヒーに含まれるカフェインには、様々な効果がありますが、
その中でも有名なのは「眠気覚まし」です。

ところが、コーヒーを飲んでから、
すぐにカフェイン効果は出ません。

なぜすぐにカフェイン効果が出ないのでしょうか?

その理由を理解するために、
人がコーヒーを飲む事でカフェインが口から入ってから、
脳に到達するまでの流れを 説明していきます。

まず、コーヒーを飲む事で、
口から入ってきたカフェインは、
・食堂を通って
・胃で解体され
・小腸で吸収され
・血管を通って脳へ到達 という経路を通ります。

そして、約20分間で脳へ到達すると 言われています。

つまり、コーヒーを飲んでも、
最初の20分間は、カフェインが脳に到達していないため、
眠気と格闘する必要があります。

3-2. コーヒーを飲んでもアデノシンは分泌されている

カフェインとアデノシンの関係について、よく誤解されている事は、
コーヒーを飲む事で、アデノシンは消えてなくなる と思われている事です。

眠気を引き起こすアデノシンは 、
コーヒーを飲むと消えてなくなり、その後、
コーヒーのカフェイン効果で眠気が覚めると思われてしまいがちですがこれは勘違いです。

実はコーヒーを飲んでも、
アデノシンは分泌され消えていません。

ただし、アデノシンとカフェインは、とても似た分子構造をしているため 本来、
アデノシンと結合するはずだった、アデノシン受容体が、
アデノシンの代わりに カフェインと結合してしまう事で
「眠気」や「疲労感」を脳に伝達できず、感じなくさせているのです。

つまり、コーヒーを飲む事で 、
疲れや眠気自体は取れておらず 、
それを感じさせない軽い錯覚状態に なっているだけなのです。

しかし、この状態は危険な状態です。

なぜなら、疲れている時に、眠気覚ましとしてにコーヒーを飲んでも、
アデノシンは分泌されているので、コーヒーのカフェイン効果が切れた時に、
本来結合するはずであったアデノシンが アデノシン受容体と結合します。

すると、急激に眠気に襲われてしまうのです。

この眠気を消そうと又コーヒーを飲みたくなり、
結果的にカフェインの量と回数が増えていく事で、
カフェイン中毒になっていくのです。

ただし、カフェイン中毒にならずに、
効果的に眠気を覚ます方法もあります。

それはどのような方法かというと、
疲れを感じて分泌されたアデノシンを脳内から消しておくことです。

それでは、どのようにして、
分泌されたアデノシンを脳内から消せばよいのでしょうか?

答えは単純です。

眠気を引き起こすアデノシンを脳内から消すには
寝るしかありません。

それもただ寝るのではなく、
しっかりポイントがあります。

それは、コーヒーを飲んで、
カフェインが 脳に到達するまでの、
20分間だけ 仮眠をするのです。

仮眠した事で、
アデノシンは脳内から消えてなくなります。

または減少します。

この状態になってから、
コーヒーのカフェインが脳内に到達し、
カフェインとアデノシン受容体が結合する事で、
カフェイン効果を最大限に発揮できます。

また、仮眠をした事で、
眠気を起こすアデノシンが 脳に無い状態なので、
カフェイン効果が切れても脳が再び疲れるまでは、
眠気に襲われる事も無く、カフェイン中毒を避ける事ができるのです。
 

4. コーヒー中毒にならずに眠気を取る簡単3ステップ

ステップ1. コーヒーを飲む
コーヒーを飲む事で眠気覚まし効果のあるカフェインを摂取する。

ステップ2. コーヒーを飲んでから最初の20分間を仮眠する
カフェインが脳に到達するまでの20分間を仮眠する事で、
アデノシンを脳内から消したり減少させておく。

ステップ3. 20分後コーヒーカフェイン効果を効率よく発揮する
脳内にアデノシンが無い状態なので、カフェイン効果を効率よく発揮し、
カフェインが切れても再び脳が疲れるまでは、
眠気に襲われにくく、カフェイン中毒を避けられる。

 

 

 

 

5. まとめ

今回、当サイトが紹介した 、
「コーヒー中毒にならずに眠気を取る簡単3ステップ」 は、
「コーヒーナップ」とも呼ばれ 、科学的にも、
コーヒーを飲んで眠気を覚ます 効率の良い方法として証明されています。

ナップとは英語でnapと書き、
意味は「仮眠」「昼寝」です。

コーヒーナップとは 、
「コーヒーのカフェイン効果」と「仮眠の効果」の
良いところを融合させた、とても効率の良い眠気を取る方法です。

眠気を覚ましたくてコーヒーを飲むときは、
ただコーヒーを飲むのではなく 、
「コーヒー中毒にならずに眠気を取る簡単3ステップ」 をぜひ試してみてください。

今までのコーヒーより、
もっと眠気覚まし効果を発揮するはずです。

 

 

 

 


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