コーヒーベルト内に位置するハワイ州はアメリカ合衆国唯一のコーヒーの産地としても知られています。今でこそ、ハワイの土産と言えばコーヒーのイメージが定着してきましたが、古くはパイナップルや砂糖きびの栽培が盛んでした。

ハワイは火山灰土壌、適度な雨量、日照時間、昼夜の寒暖差などのコーヒーの栽培に理想的な条件が揃います。その為、ハワイ産のコーヒーは総じて質が高く、常に高値で取引されています。

中でもスペシャルティーコーヒーとしてはコナコーヒーが大人気で、ホワイトハウス御用達にもなっているほどです。コナコーヒーは完熟したコーヒー豆の一粒一粒を丁寧に手摘みし、品質管理も徹底しているので高級コーヒーとして世界に名を馳せています。

また、コナ地区以外にもカウ地区、カウアイ島、マウイ島、オアフ島、モロカイ島などでもそれぞれ特色のあるコーヒーの栽培を行っています。

それでは今からハワイ産のコーヒーについてご紹介していきますのでご参考になれば幸いです。

ハワイのコーヒーの歴史

1825年ジョン・ウィルキンソンがブラジルのコーヒーの苗を植えたことがハワイでのコーヒー作りの発祥です。ハワイの指導者でオアフ島総督でもあったボキは、オアフ島のマノア渓谷の土地をジョン・ウィルキンソンに与え、1828年になる頃にはようやくハワイの地でコーヒーの木が根付くようになりました。

それから、1840年代には温暖な気候やコーヒー栽培に最適な環境のおかげで、アラビカ種のコーヒーの木がコナの地で根付き、大規模農場がいくつも誕生しました。

しかし次第に害虫被害や疫病の蔓延、コーヒー産業の落ち込みなどがあり1900年初頭には資本家や農場経営者が手を引いてしまったのです。特にカイガラムシの被害がひどいものでしたが、幸いなことにコナ地域の勾配はカイガラムシの生息に適さなかったために被害を受けず、コナ地区はハワイにおけるコーヒー生産の中心地となりました。

しかし、コーヒー産業の没落によりハワイでコナコーヒー産業の中心であったポルトガル系移民たちは、多くが牧畜業に転じ、コナ地区も人出が不足してしまったのです。そんな最中、コナ地区に現れたのがさとうきび栽培の契約期間を終えた日本人移民でした。

何故、日本人移民がコナの地に集まったかというと、大規模プランテーションの経営悪化から、農園主が農場を4、5エーカーに分割して貸し、土地代をコーヒー豆で徴収するという仕組みが始まりつつあったからなのです。

そういった仕組みは資金力のない日本人移民も農園主になる絶好の機会でした。日本人移民は貧しい生活ながらも様々な創意工夫をしてコナ地区のコーヒー産業を盛り立てようと尽力しました。

それから大恐慌、戦争によってコーヒー市場は急騰と急落を繰り返しますが、日本人移民たちはコナの地でコーヒー生産をすることをあきらめませんでした。例え、生産したコーヒーが安値で取引されようと、こつこつと生産し続けたのです。そうして世界のコーヒー市場の成長によりハワイのコーヒー産業は緩やかに回復していきました。

そうして1990年代にはパイナップル、砂糖のプランテーションが閉鎖されたことによりコーヒー産業がハワイにとっての一大事業に替わっていったのです。

ハワイ産コーヒー豆の特徴

ハワイ島ではティピカ種のみが栽培されていて、この品種に特有の甘い香りとフルーティーな酸味がハワイ産のコーヒーは総じて魅力です。ハワイ産のコーヒーは品質管理が徹底されているので高品質なコーヒーが味わえます。

ただし、先進国ということもあって人件費、土地代等がかかるので非常に高値で取り引きされています。

ハワイのコーヒー豆の生産地

コーヒーは主にハワイ州のコナ地区にて生産されています。コナ地区は肥沃な火山性土壌、標高差による1日の寒暖の差、温暖な気候、豊富な水資源、雨量、日照時間などコーヒー栽培に理想的な条件が揃う、世界に類を見ない良質なコーヒー豆の生産地です。

また、コナ地区以外にも有名なコーヒーの産地がカウ地区で、そこで生産されるコーヒー豆はカウコーヒーと言われ近年注目を浴びています。カウ地区はハワイ島の最南端に位置するマウナロア火山付近にあり、赤土を豊富に含んだ土壌が特徴です。

その他にカウアイ島、マウイ島、オアフ島、モロカイ島でもコーヒーの栽培を行っています。中でもオアフ島で生産されているワイアルアは日本では知名度は低いのですがコナコーヒーに引けを取らないほどの上質なコーヒー豆として有名です。

ハワイ産のコーヒーと一口に言っても、コナコーヒー、カウコーヒー、ワイアルアなど様々あり、それぞれに個性があり味わいが異なります。

ハワイ産地コーヒーの味・香り

コナコーヒーは柔らかな酸味と甘い香りが漂うコーヒー豆です。カウコーヒーはコナコーヒーに比べ酸味が強くなくフルーティーな風味が特徴です。他にも、ハワイ産のコーヒーは様々ありますが総じて甘みとフルーティーな味わいが楽しめます。

ハワイ産コーヒー豆の等級

  • エクストラファンシー:スクリーンサイズ7.54ミリ~ 欠点豆10粒以下
  • ファンシー:スクリーンサイズ7.14ミリ~ 欠点豆10粒以下
  • No.1:スクリーンサイズ6.35ミリ~ 欠点豆20粒以下
  • セレクト:スクリーンサイズ特に決まりなし 重さの5%以下
  • プライム:スクリーンサイズ特に決まりなし 重さの25%以下

ハワイ産コーヒー豆の種類・銘柄

コーヒー豆の種類・銘柄 特徴
コナコーヒー コナ地区で生産されているコーヒー豆の総称です。
カウコーヒー カウ地区で生産されているコーヒー豆の総称です。
マウイ・モカ 芳醇なモカフレーバーが香る甘さと深い酸味が詰まってコーヒーです。
ワイアルア 良質な甘味、オレンジのような明るい酸味が感じられるコーヒーです。
カウアイコーヒー ハワイ島最大のコーヒー生産地であるカウアイ島で栽培されているコーヒーです。

ハワイ産コーヒー豆のおすすめの淹れ方

ハワイ産のコーヒーはペーパードリップ、ネルドリップ、フレンチプレスなど色々な淹れ方が楽しめます。はたまた今流行りのコールドブリュー(水出しコーヒー)にするのもおすすめです。コナコーヒーならではの甘みやまろやかな味わいが引き出されて美味しいですよ。

サードウェーブ系の果実感ある仕上がりになります。

ハワイ産コーヒー豆の情報まとめ

ハワイ産のコーヒーは総じて質が高く、今でこそ常に高値で取引されていますが、数ある危機や困難を乗り越えてハワイ産コーヒーはハワイ州の名産物へと成長を遂げたのです。その成長の背景には、日本人移民の存在が切っても切り離せません。

日本人移民はアメリカンドリームとは程遠い厳しい条件のもと、コナの地でコーヒー生産に勤しみました。生産したコナコーヒーが安値で取り引きされようと、こつこつと努力した結果、再びコーヒー産業は復興を遂げたのです。

そうしてコナコーヒー人気に火がつくと、カウコーヒー、ワイアルア、カウアイコーヒー、モロカイコーヒーなどのコーヒーも日の目を浴びる様になりました。ハワイ産のコーヒーはこれからも大きな広がりを見せていくに違いありません。

ハワイ産コーヒー豆の記事一覧
コナコーヒー【ハワイ産コーヒー】