中国と言えば、「お茶」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?しかし実は、コーヒー豆の生産が盛んで、世界中から注目されている生産地なんです。

そして驚いたことに、私達日本人も知らないうちに中国産コーヒーを飲んでいる、なんてこともあります。

そこで今回は、あまり知られていない中国産のコーヒー豆の特徴と銘柄をご紹介させていただきます。

中国のコーヒーの歴史

中国のコーヒーの歴史はそれほど古くなく、20世紀の始めに政府主導で始まります。初めてコーヒーの木が植えられたのは、雲南省のシモンです。この土地は、お茶の名産地として有名なプーアール市がある場所で、昔からお茶やたばこ栽培の農家が多い地域でした。

これらのうち、たばこ農家がコーヒー豆栽培へ力を入れていきコーヒー豆の生産の拡大につながっていきました。

前述したように当初は政府主導で栽培をしていましたが、なかなか生産拡大にはつながらず停滞していました。その後、民間企業が主導するようになり、拡大につながっていきます。

大きな転換期は、1988年にスイスに本拠地を置く食品会社の世界最王手「ネスレ」による雲南省でのコーヒー豆の試験栽培の開始です。その後は大幅に生産量を増加させていきます。

そして、2009年にはネスレがプーアール市と協力して人材育成、技術開発などに取り組み中国のコーヒー産業は大きく発展を遂げます。

現在では、世界中の一流コーヒーメーカーが、中国の雲南省へ進出するまでになりました。

中国産コーヒー豆の特徴

中国産のコーヒー豆の特徴を分かりやすくご紹介していきます。

中国のコーヒー豆の生産地

中国のコーヒー豆の生産は、95%以上が雲南省で行われています。

理由としては、この雲南省はコーヒーの生産地として有名な中米と環境が似ている点があげられます。900~1,500mと標高が高い場所に位置し、日中の寒暖差が激しいため、コーヒー豆の栽培には好条件な土地なのです。

中国産コーヒーの味・香り

中国産コーヒー豆は、酸味や苦味が少なく爽やかな口当たりが特徴で、クセが少ないので、飲みやすい味わいです。また、ほのかな甘味とナッツのような香ばしい香りを感じ、最後にフルーティーな香りも感じられるバランスの取れたコーヒーです。

中国産コーヒー豆の等級

中国産コーヒー豆の中でも、雲南省のコーヒー豆はスペシャリティーコーヒーとして流通するものもあり、非常に評価が高いです。

このスペシャリティーコーヒーとは、豆の生産からコーヒーとして消費者に提供されるまで、全ての生産工程が管理されており、品質が安定して優れていると認められたコーヒーのことです。中国産コーヒー豆は、コロンビア産を上回ることもある、優れた品質です。

中国産コーヒー豆の種類・銘柄

中国産コーヒー豆の種類と特徴も簡単にまとめましたので、お好みのコーヒー豆を見つける参考にしてみてください。

コーヒー豆の種類・銘柄 特徴
雲南思芽(シモン) ほとんどの中国産コーヒーがシモンで、肥沃な土地で栽培され、丁寧な天日乾燥により生まれる甘味と香りのバランスが取れた、「ダイヤの原石」とも言われる逸品。
翡翠 雲南省とミャンマーの国境「瑞麗」で生産された「日中友好コーヒー」で、ほのかな酸味と苦みを感じ、最後に甘みを感じる。
ヌージャンリューAA 雲南省南部の怒江流付近の少数民族が栽培しているコーヒーで、苦みが少なく癖のない飲みやすいコーヒーで、後味がすっきりとしています。

中国産コーヒー豆のおすすめの淹れ方

中国産コーヒー豆のおすすめの淹れ方をご紹介したいと思います。

一番注意しなければいけない点は、中国産コーヒー豆の特徴である酸味や苦味がない爽やかな口当たりを大切にすることです。

中国産のクセの少ない豆の特徴を楽しみたい方は、中煎りのフルシティロースト又は、シティローストがおすすめです。

そして、爽やかなバランスの取れた味を大切にするためには、中挽きがおすすめです。粗挽きでは、味が薄く感じてしまう心配があります。

ペーパードリップで淹れる時は、基本の淹れ方で95℃前後のお湯を少量注ぎ20秒程度蒸らしてから、「の」の字を書くように3回程度に分けて優しく注ぎましょう。

中国産コーヒー豆の情報まとめ

今回ご紹介した通り、中国のコーヒー産業はここ数十年で著しく成長してきました。そして、これからも成長し続けていくと期待されています。

これを機会に、中国産コーヒーを飲んだことがない人は、是非一度中国産コーヒーを飲んでみてください。

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シモン【中国コーヒー】