中央アメリカに位置し北はカリブ海、南は太平洋に面したホンジュラスは、南部に山岳地帯が広がっており平地は国土の約2割程度しかなく、国土は日本の3.分の1程度しかない小さな国です。西部にある世界遺産の「マヤ文明」で観光地として人気の国でもあります。

このホンジュラスはコーヒー栽培が盛んな国で、コーヒー豆の生産量は世界第5位に入るほどのコーヒー大国でもあります。

今回は、そんなホンジュラス産のコーヒー豆の特徴から銘柄まで丁寧にご紹介していきたいと思います。

ホンジュラスのコーヒーの歴史

ホンジュラスのコーヒーの歴史は浅く、19世紀後半にコーヒー栽培が始まりました。ホンジュラスは高地が多いために昼夜の寒暖差が激しく、年間降水量が豊富で、肥沃な土壌に覆われているためコーヒー栽培にはとても適している地域です。

そのためコーヒー栽培は順調に拡大していきました。しかし栽培開始当初は流通経路の確保が困難であったため輸出量は少なく、9割程度がホンジュラス国内で消費されていたので、ホンジュラス産のコーヒー豆は世界的にあまり知られていませんでした。

その後20世紀に入り交通機関の発達に伴って輸出量はいっきに増加していき、世界中にホンジュラス産のコーヒー豆が出回るようになりました。近年では世界第5位のコーヒー生産国になるまでに成長しました。

ホンジュラス産コーヒー豆の特徴

ホンジュラスのコーヒー豆の生産地

ホンジュラスのコーヒー豆の最大の生産地はサンタバルバラ地区で、全体の約4割を生産しているほどです。

他には、コマヤグア地区、グラシアス地区、マルカラ地区、ブエノスアイレス地区、ラパス地区があります。

これらの生産地で栽培されている品種はほとんどが良質なアラビカ種です。

ホンジュラス産地コーヒーの味・香り

ホンジュラス産のコーヒー豆は、フルーティーな酸味と程よい苦味、ドライフルーツのような芳醇な甘みとコクのバランスがよくとれています。柑橘系の華やかな香りが広がり、後味がすっきりとしていて飲みやすいのが特徴です。

ホンジュラス産コーヒー豆の等級

ホンジュラス産のコーヒー豆は、栽培されている標高により格付けされています。

等級の高いものから順に、

  • ストリクトリー・ハイ・グラウン(SHG:標高1200m以上で生産されたもの)
  • ハイ・グラウン(HG:標高900~1200mで生産されたもの)
  • セントラル・スタンダード(標高600~900mで生産されたもの)

以上のようになっています。

ホンジュラス産コーヒー豆の種類・銘柄

コーヒー豆の種類・銘柄 特徴
ラ・クンブレ ブエノスアイレス地区のラ・クンブレ農園で生産されるパカマラ種のコーヒーです。
ラ・フォルトゥナ ラパス地区のラ・フォルトゥナ農園で生産されるカツアイ種のコーヒーです。
ラ・ヘルマニア ラパス地区のラ・ヘルマニア農園で生産されるカツアイ種のコーヒーです。
ルイス アルフォンソ レイエス ラパス地区のエル・パカヤル農園で生産されるカツアイ種のコーヒーです。
ロスイカケス コマヤグア地区のロスイカケス農園で生産されるカツアイ種とブルボン種のコーヒーです。

ホンジュラス産コーヒー豆のおすすめの淹れ方

ホンジュラス産のコーヒー豆のおすすめの焙煎度合いはミディアムロースト~シティローストです。また、中細挽き程度がおすすめです。是非ストレートで楽しんでください。

ホンジュラス産コーヒー豆の情報まとめ

今回はホンジュラス産のコーヒー豆についてご紹介してきました。

ホンジュラス産のコーヒー豆の60%は国外へ輸出されており、その輸出相手国はアメリカに次いで日本が第2位です。そのため日本ではホンジュラス産の良質なコーヒー豆の流通量が比較的多く、手に入れやすい状況にあります。

もしもホンジュラス産のコーヒー豆を見つけたら是非ストレートでバランスの取れた味わいを楽しんでください。

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