東アフリカに属している内陸国の共和制国家「ルワンダ」は、美しい自然が多く残っている国です。面積は2万6000キロ平方メートルであり、日本の四国程度の大きさです。

このルワンダは、コーヒー生産国であるタンザニア、コンゴ、ウガンダなどと隣接しており、ルワンダ自体もスペシャリティコーヒーの生産国として、世界中から注目を集めているコーヒー生産国です。

そこで今回は、ルワンダコーヒーの特徴から銘柄まで丁寧にご紹介していきたいと思います。

ルワンダコーヒーの歴史

ルワンダコーヒーの歴史は比較的新しく、ドイツの支配下であった20世紀に始まります。1904年にドイツ人の宣教師がコーヒーをルワンダに持ち込んだことが最初です。

その後、ルワンダは標高が高く肥沃な土地が広がっているため、ドイツ政府の主導の下、外貨獲得のための農作物として栽培が始まりました。なんと、ルワンダ国中の農家に70本のコーヒーノキの栽培を義務付けて、大規模なコーヒー栽培をスタートさせたのです。

その後、1994年には「ルワンダ大虐殺」という、100万人以上の死者を出した悲しい事件が起こってしまい、当時はコーヒー栽培もままならない状況でした。しかし、ルワンダは目覚ましい経済発展を遂げました。これらは「アフリカの軌跡」と呼ばれています。

コーヒー栽培に関しても、スペシャリティコーヒーを多く生産するまでに成長しました。そして、ルワンダにとって「コーヒー」は主要な農作物であり、コーヒー豆の輸出額は第一位で総輸出額の25%を占めています。

ルワンダ産コーヒー豆の特徴

ルワンダコーヒーの生産地

ルワンダは「千の丘の国」とも呼ばれるほど起伏が激しく、多くの山が連なっています。その為、標高は1200~1800mと高く、土壌は肥沃な火山培土であるため、ルワンダの国土全体にコーヒー生産に適している土地が広がっています。

そのため、生産地は北部州、東部州、ギブ湖周辺の西部州、中央高原周辺の南部州に分けられます。

多くが品質の高いアラビカ種であるブルボン種です。

コーヒーノキは農薬を使わずに有機農法で丁寧に栽培されていて、コーヒーチェリーは豊富な河川の水を水源として水洗式で精製されています。

ルワンダコーヒーの味・香り

ルワンダ産のコーヒーは、爽やかでフルーティーな酸味と甘みのバランスが取れていて口当たりが滑らかなのが特徴です。苦みとコクは控えめです。

また、香りは高くチェリーを感じさせ、長く余韻が残るのもルワンダコーヒーの特徴です。

ルワンダコーヒー豆の等級

ルワンダ産コーヒー豆は、欠点豆の混入数が少ないものが高く評価されています。そして、各付けする際には、カッピングの評価も加えられ、5つのグレードに格付けされています。

高い方から以下のようになっています。

  • Super Specialty
  • Specialty
  • G1
  • G2
  • G3

ルワンダ産コーヒー豆の種類・銘柄

コーヒー豆の種類・銘柄 特徴
キヌヌ キヌヌ精製工場で生産されたコーヒーです。フルーティーな酸味とオレンジピールのような香りが特徴です。
ムヨンゲ ルワンダのカップオブエクセレンスで1位を受賞したこともある最高級コーヒーです。
パフコーヒー ニャルシザ ルワンダ屈指の、優良精製工場で生産されたコーヒーです。フルーティーな酸味とミルクチョコレートのような風味が特徴です。

ルワンダ産コーヒー豆のおすすめの淹れ方

ルワンダ産コーヒーの特徴であるフルーティーな酸味と甘みを最大限に生かすために、ハイロースト~フルシティーローストがおすすめです。その中でも、フルーティーな酸味を強く感じたい方にはハイロースト、コクと甘みをより感じたい方にはフルシティーローストがおすすめです。

また、挽き方は粗挽きがおすすめです。バランスが取れていて、爽やかでスッキリと飲めます。

ルワンダコーヒー情報まとめ

今回はルワンダ産のコーヒーについてご紹介しました。

ルワンダは1994年に起こった悲しい悲劇に負けることなく、今も尚、経済成長を続ける「アフリカの軌跡」と呼ばれる国です。

ルワンダのコーヒー農家の真面目さと勤勉さから、多くのスペシャリティコーヒーが生まれています。是非、アフリカの奇跡のコーヒーを味わってみてください。

ルワンダ産コーヒー豆の記事一覧
ムヨンゲ【ルワンダコーヒー】
バフコーヒー ニャルシザ【ルワンダコーヒー】
キヌヌ【ルワンダコーヒー】