初心者必見!コーヒーミルの使い方マニュアル
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「おいしい挽きたてコーヒーを自宅でも楽しみたい」

そんな思いで、
コーヒーミルを探していらっしゃると思います。

ただ、初心者の方の場合、
そもそもコーヒーミルの使い方がわからないので、
自分にもできるんだろうかと不安を抱えているかもしれません。

確かに、おいしい挽きたてコーヒーをたのしむためには、
コーヒーミルの正しい使い方を知ることが大切です。

なぜなら、コーヒーミルの使い方によって、
豆の風味や香り、味わいが変わってしまうからです。

ただ、安心していただきたいのは、
正しい使い方といっても、
たったの3ステップで豆を挽くことができます。

ステップ①豆の粗さを調整する
ステップ②豆を投入する
ステップ③豆を挽く

基本的には、手動でも電動でもたったこれだけですので、
初心者の方でも、すぐにコーヒーミルを使うことができます。

ただし、おいしく豆を挽くためには、
大切なポイントがあります。

それは、豆の粗さを調整したり、
風味や香りを逃さないようにすることです。

今回は、おいしいコーヒーを淹れるためのポイントをお伝えしながら、
コーヒーミルの使い方をご紹介していきますので、
ぜひ確認してください。

初心者の方にもわかりやすくなっていますので、
安心して読み進めてくださいね。

 

 

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1.コーヒーミルとは

挽きたてコーヒーを自宅でも楽しむためには、
コーヒーミルが必須になります。

このコーヒーミルとは、
豆を細かくするための道具のことです。

さらに、ただ豆を細かくするだけではなく、
コーヒー豆本来の風味や香り、
うまみやコクを楽しむための道具でもあります。

なぜなら、豆を挽くことによって、
効率よく、おいしいコーヒーを、
抽出することができるからです。

例えば、焙煎された豆をそのまま使っても、
コーヒーを抽出することも可能ですが、
非常に薄いコーヒーとなってしまいます。

逆に、細かく挽いた豆は、
濃いコーヒーとなります。

これは、コーヒーを抽出する時に、
豆とお湯が触れる面積が増えるからです。

豆の挽き方と抽出方法の関係については、
この後詳しくお伝えしますが、
豆を挽くことによって、
おいしいコーヒーが飲めるようになるのです。

つまり、コーヒーを楽しむためには、
コーヒーミルはなくてはならない存在ということです。

 

 

 

2.コーヒーミルの使い方によってコーヒーのおいしさが変わる?!

実は、おいしい挽きたてコーヒーを堪能するためには、
ただ豆を挽けば良いということではありません。

コーヒーミルの使い方を知って、
正しく豆を挽くことが大切です。

なぜなら、豆の挽き方、
つまり、コーヒーミルの使い方によって、
コーヒーの風味や香りなどが変わってしまうからです。

おいしい豆を挽くためには、
次の5つのポイントがあります。

・コーヒーを淹れる直前に挽く
・抽出方法にあった粗さ(挽き方、粒度)にする
・均一に挽けている
・微粉が少ない
・摩擦熱が少ない

それぞれについて詳しくお伝えしますので、
このポイントを確認した上で、
コーヒーミルの正しく使い方をみていきましょう。

 

 

 

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3.おいしく豆を挽くための5つのポイント

3-1.コーヒーを淹れる直前に挽く

コーヒー豆を挽くタイミングは、
コーヒーを入れる直前がベストです。

なぜなら、豆を挽いた瞬間から酸素に触れるため、
酸化が始まるからです。

挽いた豆が参加すると、
風味や香りが失われてしまいます。

今まで、お店で挽いた豆を購入されていた方はよくわかると思いますが、
時間が経つにつれ、コーヒーの味が変わっていきます。

これは、豆が酸化してしまっているからです。

おいしいコーヒーを淹れるお店は、
必ず直前に豆を挽いています。

 

3-2.抽出方法にあった挽き方にする

コーヒー豆を挽く時には、
豆の粗さを調整する必要があります。

なぜなら、豆の粗さによって、
味わい(苦味や酸味など)とコーヒーの抽出方法が変わるからです。

まず、豆の粗さには、
細かい方から次の5つに分けられます。

・極細挽き
・細挽き
・中細挽き
・中挽き
・粗挽き

なぜ、豆の粗さによって、
味わいに変化が出るのかといえば、
コーヒーを抽出する時に、
豆とお湯が触れる面積が違うからです。

豆を細かくすれば、
お湯に触れる面積が増えて、
豆が粗ければ少なくなります。

細かい豆なら、短時間で抽出できるため、
濃くて苦味のあるコーヒーになります。

逆に、荒い豆なら、
薄くて苦味の少ないコーヒーが抽出されます。

そのため、粗い豆の場合には、
時間をかけて抽出することになり、
酸味が強くなるのです。

図1

こうした特徴があるため、
抽出方法に合わせた豆の粗さに挽かないと、
おいしいコーヒーを淹れることができません。

例えば、一般的に行われるペーパードリップなら、
中細挽きや中挽きがおすすめです。

もし、エスプレッソを淹れるのであれば、
極細挽きになります。

それぞれの豆の粗さと抽出方法の選び方については、
下の図を参考にしてください。

図1
ちなみに、豆の粗さのことを、
挽き目、粒度(りゅうど)、メッシュなどと表現されますが、
どれも同じ意味になります。

 

3-3.均一に挽けている

挽いた豆の粗さは、
均一に揃っていることがベストです。

先ほどもお伝えしたように、
豆の粗さが揃っていないと、
抽出されるコーヒーの味が変わってしまうため、
「雑味(渋み、えぐみ)」が出るからです。

例えば、粗挽きの中に、
細かい粒が入っていたとします。

粗挽きの場合には、
抽出時に時間をかける必要があるため、
細かい粒から必要以上にコーヒーが抽出されることになります。

これが、雑味となって、
せっかくの挽きたてコーヒーがまずくなってしまうのです。

 

3-4.微粉が少ない

微粉(びふん)とは、
豆を挽いた時に生じる細かい粉のことです。

どんなに高性能なコーヒーミルでも、
どうしても微粉は生じてしまうものです。

そして、この微粉が少ない方が、
おいしいコーヒーになります。

それは、先ほどもお伝えした豆が均一でないことと、
理屈は同じです。

微粉が多くなれば、
豆の粗さが均一ではなくなるため、
雑味(渋みやえぐみ)の原因となってしまうのです。

 

3-5.摩擦熱が少ない

コーヒーミルを使って豆を挽く時には、
摩擦熱にも注意する必要があります。

なぜなら、摩擦熱によって、
コーヒー豆の風味や香りが損なわれてしまうからです。

摩擦熱というのは、
物がこすれ合う時に生じる熱のことです。

コーヒーミルで豆を挽く時には、
中に組み込まれている「歯」が回転することにより、
豆を粉砕したり、すりつぶしたり、刻むようにして細かくしています。

この歯の回転や、歯と豆が接触する時に、
摩擦熱が生じてしまうのですが、
おいしい豆を挽くためには、
摩擦熱を少なくすることが大切になります。

 

 

 

4.コーヒーミルの基本的な使い方

コーヒーミルには、手動と電動のものがありますが、
どちらも基本的な使い方は同じで、
次の3ステップになります。

ステップ①:豆の粗さ(挽き目、粒度)の調整
ステップ②:豆を投入
ステップ③:豆を挽く

コーヒーミルの使い方に、
不安を感じている方もいらっしゃると思いますが、
基本を押さえていれば、
初心者の方でもできますので安心してください。

それでは、この基本を押さえながら、
手動コーヒーミルと、
電動コーヒーミルの詳しい使い方をご紹介していきます。

 

 

 

5.手動コーヒーミルの使い方

初心者の方の場合、
手動コーヒーミルを検討していることが多いのではないでしょうか。

電動コーヒーミルと比べても、
使い方が簡単なイメージがあるからです。

そこで、まずは手動コーヒーミルの使い方からご紹介していきます。

 

5-1.手動コーヒーミルの各部位名称

図1

手動コーヒーミルの具体的な使い方を確認する前に、
各部位の名称をチェックしていきましょう。

今回は、上の図を元にお伝えします。

デザインによって多少異なりますが、
基本的な構造は同じですので安心してください。

・ハンドル(上の図のグリップの部分)
手動コーヒーミルの一番上に付いていて、
もっとも特徴的な部分が、
このハンドルです。

これを回すことによって、
豆を挽くことができます。

・ホッパー
ホッパーとは、
コーヒーミルの本体部分のことです。

この中に、豆を挽くための歯が付いています。

・粉受け(上の図のガラスボールの部分)
粉受けは、挽いた豆を受ける部分のことです。

ホッパーと粉受けを取り外せば、
粉を取り出すことができます。

また、粉受けが、
引き出しのようになっているタイプもあります。

 

5-2.ステップ①豆の粗さ(挽き目、粒度)の調整

手動コーヒーミルの場合、
豆の粗さを調整する方法には、
2つのタイプがあります。

一つ目は、ハンドルが固定されている部分の下側に、
豆の粗さを調整するネジが付いているタイプです。
(下の図の場合は、粗さ調節ナットの部分)

図1

ハンドルを取り外してから、
このネジを回すことによって、
豆の粗さを調整することができます。

ハンドルの取り外しも簡単にできるので安心してください。

ネジを回す量や向きによって、
豆の粗さが変わるのですが、
各コーヒーミルによって具体的な方法がかわりますので、
コーヒーミルに付属している取扱説明書を確認しましょう。

もう一つは、ホッパーの下に、
豆の粗さを調整するネジが付いているタイプです。

図1

ネジの付いている場所が異なるだけで、
基本的な調整方法は同じです。

 

5-3.ステップ②豆を投入

豆を挽く粗さを調整したら、
次はホッパーに豆を投入します。

ここで注意したいことは、
投入する豆の量です。

コーヒーを淹れる分だけ豆を挽くことが、
風味や香りを逃さないために大切だからです。

一杯分の豆の量は10gが基準になりますので、
2杯なら20g、3杯なら30gです。

さらに、おいしいコーヒーを淹れるためには、
ちょっとしたコツがあります。

それは、一杯分の時には少し多めにして、
3杯以上の時には少なめにすることです。

例えば、一人分なら15g、
3人分なら25gという具合です。

これは、好みや抽出方法によっても変わりますので、
一杯あたり10gを基準にして、
お好みの量を探してみましょう。

 

5-4.ステップ③ハンドルを回して豆を挽く

豆を投入したら、
ハンドルを回して豆を挽いていきましょう。

その時のポイントは、
コーヒーミル本体をしっかりと固定して、
一定の速度でゆっくりハンドルを回すことです。

本体がグラグラしたり、
ハンドルを早く回しすぎると、
空回りしたり、豆の粗さにバラツキが出てしまうからです。

また、早く回すことで摩擦熱が生じるため、
豆の風味や香りを損なってしまう原因にもなってしまいます。

豆が挽けている感覚を確認しながら、
ハンドルを回しましょう。

何度か豆を挽いているうちに、
それぞれのコーヒーミルに合った挽き方がわかってきます。

こうしたことも、
電動にはない、手動コーヒーミルならではの楽しみでしょう。

 

 

 

6.手動コーヒーミルの使い方を動画で確認

手動コーヒーミルの使い方をご紹介しましたが、
初心者の方の中には、
なかなかイメージができないかもしれません。

そんな時には、コーヒーミルの使い方を、
動画でわかりやすく説明しているメーカーがありますので、
そちらの動画を参考にしてください。

それぞれのコーヒーミルによって細かい部分は異なりますが、
基本的な使い方がよくわかります。

また、豆を挽く粗さの調整方法も、
先にご紹介した2つのタイプごとに説明されていますので、
ぜひチェックしてみてください。

 

6-1.ハリオ「セラミックコーヒーミル・スケルトン(MSCS-2B)」の場合

 

6-2.ハリオ「コーヒーミル・セラミックスリム(MSS-1TB)」の場合

 

 

 

7.電動コーヒーミルの使い方

電動コーヒーミルの場合にも、
基本的な使い方は手動と同じですが、
構造が異なる以下の2つのタイプがあります。

①プロペラ式
②うす式、コニカル式、カット式

①のプロペラ式は、
料理に使うミキサーのようなもので、
価格も安くコンパクトで、
手軽に電動コーヒーミルを使い始めることができます。

②のうす式、コニカル式、カット式は、
それぞれ使われている「歯」の種類が異なるのですが、
使い方は基本的に同じです。

プロペラ式と比較して、
価格は高くなり、本体サイズも大きくなりますが、
機能が優れています。

頻繁に使う方や、豆の挽き方にもこだわって、
より美味しいコーヒーを楽しみたいという方におすすめです。

今回の記事では、
コーヒーミルの使い方を中心にお伝えしていますが、
コーヒーミル選びに迷っているようでしたら、
別記事で詳しくお伝えしていますので、
そちらも参考にしてください。

それでは、この2つのタイプ別に、
使い方をご紹介します。

 

7-1.カリタ「CM-50」(プロペラ式)の場合

図1
出典:カリタ https://www.kalita.co.jp/

メーカー:カリタ
商品名:CM-50
定価:税込5,940円

カリタCM-50のように、
プロペラ式の電動コーヒーミルは、
料理に使うミキサーと
同じ要領で豆を挽くことができます。

つまり、本体についているボタンを押すと、
豆を挽く歯が回転して、
ボタンから手を離すと、回転が止まります。

このように、プロペラ式の場合には、
コーヒーミル本体に、
豆の粗さを調整する機能がついていないため、
豆を挽く時間、つまり、ボタンを押している時間によって調整します。

長く押せば、細かく挽けますし、
短く押せば、荒く挽けます。

使い方は非常にシンプルで簡単ですが、
豆の粗さを調整するためには慣れが必要です。

また、均等に豆を挽いたり、
微粉を少なくするのも苦手なため、
豆の挽き方や味わいにこだわるという方には不向きです。

手軽に始めたい、
試しに自宅でも挽きたてコーヒーを淹れてみたいという方は、
価格も安いこちらのプロペラ式を選ぶといいでしょう。

 

7-2.デロンギ「KG79J」(うす式)の場合

図1
出典:デロンギ http://www.delonghi.co.jp/

プロペラ式と、
うす式やコニカル式、カット式との違いは、
豆の粗さ調整と、挽くことが自動で行える所にあります。

例えば、こちらのデロンギKG79Jなら、
本体正面についているダイヤルを回すことで、
豆の粗さを簡単に調整することができます。

図1
出典:デロンギ http://www.delonghi.co.jp/

こちらの電動コーヒーミルなら、
ダイヤルを右に回せば粗くなり、
左に回せば細かくなります。

豆の粗さを調整したら、
あとはスイッチ(電源)を入れれば、
自動的にお好みの状態に豆を挽いてくれます。

電動コーヒーミルの種類によっては、
若干の違いがありますが、
豆を淹れて、豆の粗さを調整したら、
あとはスイッチを淹れるだけです。

手動コーヒーミルの使い方でもお伝えしたように、
1杯分を10gとして、
お好みのあじになるように、
豆の量を調整しましょう。

電動コーヒーミルの中には、
豆を挽く量まで調整できるものがあります。

初心者には、
電動コーヒーミルは難しいと思っていたかもしれませんが、
使い方とおいしい豆の挽き方を確認しておけば、
特別難しいものではありませんので安心してくださいね。

 

 

 

8.コーヒーミルの使い方まとめ

ここまで、詳しいコーヒーミルの使い方をお伝えしてきました。

まず、おいしく豆を挽くためには、
次の5つのポイントを忘れないようにしましょう。

・コーヒーを淹れる直前に挽く
・抽出方法にあった粗さ(挽き方、粒度)にする
・均一に挽けている
・微粉が少ない
・摩擦熱が少ない

これらを踏まえた上で、
正しくコーヒーミルを使えば、
だれでも挽きたてコーヒーが楽しめます。

また、正しい使い方といっても、
基本的にはたったの3ステップです。

ステップ①豆の粗さを調整する
ステップ②豆を投入する
ステップ③豆を挽く

手動でも電動でも同じですので、
どちらのタイプでも、
初心者の方にも使うことができます。

初心者には電動コーヒーミルは難しいから、
手動コーヒーミルにしなくてはならないということもありませんので、
安心してください。

もし、使い方はわかったけど、
どのコーヒーミルを選べばいいのか迷っているようでしたら、
別の記事で詳しくお伝えしていますので、
そちらも一緒に確認してくださいね。

 

 

 


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