
物事を判断する時に「○」か「X」か、
白黒ハッキリさせると、
人は安心する傾向があります。
ところが、コーヒーに関しては
「ある部分」で白黒ハッキリしていない部分があり、
多くの人が混乱しているようです。
それが、
コーヒーはアルカリ性なのか酸性なのか?
ネットで調べて見ても
片方では「コーヒーはアルカリ性」と言ってみたり、
もう片方では「コーヒーは酸性」と言ってみたり、
情報面でかなり混乱しています。
そこで当サイトでは
そもそもなぜコーヒーがアルカリ性か酸性かハッキリ
しないのか?
最終的にアルカリ性、酸性のどちらなのか?
詳しく話していきます。
最後まで読んでいただくと、正しい知識を得られ
「なるほど、そう言う事だったのか!」と
納得して頂けると思います。
正しい知識を得た上で、
コーヒーのちょっとそた豆知識も公開していますので
参考になさって下さい。
では早速、このまま読み進めて下さい。
- 目次
1. なぜコーヒーはアルカリ性、酸性がハッキリしないのか?
2.「アルカリ性」「酸性」を判断する方法
2-1. アルカリ性寄りの飲み物
2-2. 酸性寄りの飲み物
2-3. 水のpH値
3. コーヒーはアルカリ性と酸性のどちら?
4. コーヒーの水に関する豆知識
1. なぜコーヒーはアルカリ性、酸性がハッキリしないのか?
実は、これは「イメージ」から来る問題です。
一般的なイメージとして
・アルカリ性は体に良い
・酸性は体に悪い(酸化のイメージ)
と言った傾向があります。
このイメージをうまく利用したのが、
日本のコーヒー業界団体である全日本コーヒー協会です。
全日本コーヒー協会は、
当時、「コーヒーは健康に悪い」と考えられていた風潮に対抗すべく、
昭和63年頃から行なっていたキャンペーンで、
「コーヒーはアルカリ性飲料」
と主張した「コーヒー&ヘルス」という小冊子を、
喫茶店経営者に配布してました。
この頃から、
コーヒーはアルカリ性という認識が広まり、
アルカリ性と主張する人や、webサイトが沢山存在しています。
2.「アルカリ性」「酸性」を判断する方法
では、アルカリ性と酸性を正確に判断するには、
どのような方法があるのでしょうか?
それが良く聞くpH(ペーハー)です。
pHとは、物質の酸性、アルカリ性の度合いを示す数値です。
ph値は0~14の値に分類され、7を中性として、
・7より小さければ酸性
・7より大きければアルカリ性
と分類されます。
では、アルカリ性飲料や酸性飲料には
どのようなものがあるのでしょうか?
表で見ていきましょう。
2-1. アルカリ性寄りの飲み物
pH (ペーハー) | |
ミネラルウォーター | 7.0 |
ジン(お酒) | 7.3 |
調整豆乳 | 8.3 |
水道水 | 基準値5.8〜8.6
(東京都平均7.6) |
アルカリイオン水 | 9〜10 |
2-2. 酸性寄りの飲み物・食べ物
ヨーグルト飲料 | 4.1 |
コーラー | 7.0 |
栄養ドリンク | 7.3 |
梅酒 | 8.3 |
黒酢ドリンク | 3.1 |
グレープフルーツ | 3.2 |
白ワイン | 3.3 |
赤ワイン | 3.4 |
乳酸飲料 | 3.4 |
サイダー | 3.4 |
スポーツドリンク | 3.5 |
りんごジュース | 3.6 |
野菜ジュース | 3.9 |
ビール | 4.3 |
焼酎 | 4.9 |
トマト | 5.0 |
ウィスキー | 6.0 |
ウーロン茶 | 6.2 |
缶コーヒー | 6.2 |
緑茶 | 6.2 |
牛乳 | 6.8 |
2-3. 水のpH値
参考までに水のpH値も表でまとめておきます。
pH (ペーハー) | |
日本の自然水 | 5〜9 |
酸性雨 | 5.6以下 |
ミネラル水 | 6 |
純水 | 7 |
塩水 | 7〜9 |
沸騰水 | 8.3〜9.2 |
海水 | 8.4 |
アルカリイオン水 | 9〜10 |
因みに、
・胃液のpH値は「2.0」:酸性
・唾液のpH値は「7.0」:中性
です。
3. コーヒはアルカリ性と酸性のどちら?
コーヒーがアルカリ性か酸性かを正確に判断するには、
2つの視点で判断する事がポイントとなってきます。
どういう事かと言うと、
まず、コーヒーの成分自体は、
pH値5.0〜6.0なので弱酸性です。
ところが、栄養学的に見ると
アルカリ性食品に分類されるのです。
なぜなら、栄養学ではコーヒー成分そのものではなく、
体内に入った後に消化燃焼され、
その後、残った成分が酸性かアルカリ性かを判断します。
少しややこしいので例を出すと
「酢」で考えていきましょう。
家庭用にある酢のラベルを見てみると
pH値が書かれています。
大体、pH2.7前後くらいで「酸性」であると分かります。
ところが、ここで栄養学的には酸性と分類しません。
なぜなら、体内に入ると酢酸等の有機酸は分解されて酸度を失います。
その代わりに
・カルシウム
・ナトリウム
・カリウム等
のアルカリ度が高いミネラルが残るので、
「お酢はアルカリ性食品」と分類されるのです。
お酢の例のように、
コーヒーも体内に入ってから消化燃焼し残った成分で
アルカリ性と判断されます。
なのでコーヒーは2つの視点で表現してください。
コーヒー成分自体は「酸性」:体内に入る前
栄養学的には「アルカリ性」:体内に入った後
4. コーヒーの水に関する豆知識
コーヒーに合う水に関しては好みもあり一概になんとも言えませんが、
今回はコーヒーの豆知識として参考にして下さい。
体内に入る前のコーヒー成分自体は、
「酸性」なので、
アルカリ性の水で淹れると中和して滑らかになります。
コクを抑えてサラッと飲みたい方には、
アルカリ性の水で淹れると良いでしょう。
また、アルカリ性の水で淹れると、
不思議とコーヒーの色が濃く出るそうです。
実際に淹れた時は少し意識して色を見てみると、
思わぬ発見で楽しいかもしれません。
5. まとめ
コーヒーはアルカリ性なのか、酸性なのか、
この話題はweb上では混乱している情報が流れているようです。
しかし、当サイトでしっかり知識を身につけた方なら、
もう惑わされる事はないでしょう。
もう一度復習すると‥
コーヒーは2つの視点で判断する。
1つ目の視点:
コーヒー成分そのもの(体内に入る前)は、
「酸性」
2つ目の視点:
コーヒーを栄養学的に言うと(体内に入った後)は、
「アルカリ性」
です。
もっと簡単にまとめていきます。
コーヒーは、
・飲む前は「酸性」
・飲んだら「アルカリ性」
と覚えてしまいましょう。
体内に入る前は酸化も進みますので、
コーヒーを淹れた後は30分以内に飲むと良いと
言われています。
コーヒーをいつまでも放置せず、
淹れたののコーヒーを美味しいうちに飲むようにしましょう。
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