南太平洋のオーストラリアの東に位置する島国のニューカレドニアは、景色が素晴らしく「天国に一番近い島」として知られる人気のリゾート地です。

このニューカレドニアには「天国に一番近いコーヒー」とも呼ばれる、イダ・マーク農園が生産する「ブルボン・ポワンチュ」というコーヒーがあります。このコーヒーは甘く柔らかい風味が特徴で、多くのコーヒーファンを魅了するコーヒーです。

今回は、そんなニューカレドニア産コーヒーの「ブルボン・ポワンチュ」についてご紹介していきたいと思います。

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ブルボン・ポワンチュとは?

ブルボン・ポワンチュの特徴・生産地

ブルボン・ポワンチュは、ニューカレドニアの首都のヌーメアから北へ約130キロに位置するファリノ村にある「イダ・マーク」農園でのみ栽培されています。

このブルボン・ポワンチュは、「レユニオン島」からニューカレドニアに伝わってきたブルボン種が突然変異した品種です。別名「リロイ」とも呼ばれることがあります。

19世紀から栽培されているブルボン・ポワンチュは、品質の高さからフランスの大手輸入会社の目に留まり、フランスでブルボン・ポワンチュを販売する会社が設立されたほどでした。しかし、コーヒー豆の生産は順調には続かず、その後に起きた世界大戦や自然災害などの影響、更には、コーヒーノキが受けた害虫の被害により、コーヒー栽培は衰退していきました。

しかし、1997年に、コーヒー農園の跡地から奇跡的にブルボン・ポワンチュのコーヒーノキが発見され、200本の苗木から再び栽培が進められていきました。そして、その農園こそが現在の「イダ・マーク農園」です。この農園が、大切にブルボン・ポワンチュを守り続けているのです。

ブルボン・ポワンチュは病気に弱く生産性も低いことから、ニューカレドニアでしか栽培されていません。その為、希少価値がとても高いコーヒーであり、価格も高いです。

コーヒー豆は細長く尖っている形をしているのが特徴で、カフェインの含有量も一般的なコーヒーに比べて半分程度で、とても飲みやすいコーヒーとして人気があります。

ブルボン・ポワンチュの味・香り

ブルボン・ポワンチュは、カフェインの含有量が一般的なコーヒー豆に比べて半分程度です。その為、コーヒー独特の苦みが少なく、口当たりが柔らかいのが特徴的です。また、優しい酸味とさっぱりとした飲み口で、フルーティーな甘い香りが心地よく、長い余韻を楽しめるコーヒーです。

ブルボン・ポワンチュのおすすめの淹れ方

ブルボン・ポワンチュは、ミディアムロースト程度に焙煎して優しい酸味を楽しむのがおすすめです。

カフェインが少ないので、ドリップする際には通常よりも少し時間をかけて濃い目に淹れるようにしましょう。

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ブルボン・ポワンチュ(ニューカレドニアコーヒー)情報まとめ

今回は、ニューカレドニアコーヒーのブルボン・ポワンチュについてご紹介してきました。

ニューカレドニアコーヒーのブルボン・ポワンチュは、品質が高い上に生産量が少ないので、希少価値がとても高いコーヒーです。これは、長く続く干ばつなどの影響で、多くの農園が休業状態になってしまったことも関係しています。

品質の高いブルボン・ポワンチュの生産が衰退しないように、見守っていきたいと思います。もしも、この「天国に一番近いコーヒー」に出会えたら、是非とも味わっていただきたいと思います。

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