太平洋に位置する「ハワイ州」は、アメリカ合衆国で唯一のコーヒー豆の生産地がある地域です。
そのハワイ産コーヒーの中では、世界三大コーヒーとも呼ばれる「コナコーヒー」が最も有名ですが、そのコナコーヒーに次いで注目されているコーヒーこそが「カウコーヒー」です。
カウコーヒーは、穏やかな酸味と爽やかでフルーティーな香りが特徴で、コナコーヒー同様に品質が高いので、最近ではコナコーヒーに続いてハワイ土産として定番化する勢いです。
今回は、そんなハワイ産コーヒーのカウコーヒーについてご紹介していきたいと思います。
カウコーヒーとは?
カウコーヒーの特徴・生産地
カウコーヒーの生産地は、ハワイ島の最南端に位置する「カウ地区」です。マウナロア山の東側に位置しています。この地域は、赤土を豊富に含んだ土壌が広がっています。ちなみに、マウナロア山の西側には、コナコーヒーが生産されている「コナ地区」が広がっています。
この「カウ地区」は、1990年代まではサトウキビ栽培が行われていました。しかし、サトウキビのプランテーションが閉鎖されたことにより、コーヒー産業にシフトする農家が増え、現在では70件以上のコーヒー農園が広がるまでに発展してきました。これらの農園では、アラビカ種のコーヒーノキが栽培されています。
カウ地区には、マウナロア山の斜面にコーヒー農園があります。その為、これらの農園は、日光が程よく当たり、水はけがよく、肥料がよくなじむ赤土の土壌が広がっています。その結果、高品質なコーヒー豆の栽培が可能となっています。
カウコーヒーは化学肥料を使わず、堆肥やパルプ、マカデミアナッツの殻などを使った有機肥料栽培をしています。丁寧に栽培を行い、真っ赤に熟したコーヒーチェリーのみを収穫します。そして、ほとんどの農家が水洗式で精製していきます。その後、天日干し乾燥と機械乾燥で仕上げられています。
カウコーヒーの歴史は、コナコーヒーよりも新しいため、コナコーヒーよりも生産量が少ないです。しかし、2011年に開催された世界的なコーヒー豆品評会である、」「SCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)」において、トップ10に入賞しました。その為、世界中から注目が集まる銘柄にまで成長し、希少価値はさらに高まっています。
そして、カウコーヒーはハワイ島で生産されていることから、人件費や土地代なども高い為、非常に高い価格で取引されています。
カウコーヒーの味・香り
カウコーヒーは優しい酸味と甘みが特徴で、口当たりが良く滑らかな舌触りが楽しめるコーヒーです。
また、香りはチョコレートやココナッツのような香りとフルーティーな香りが広がります。
カウコーヒーの味や香りの特徴は、かつてサトウキビ栽培をしていたことから由来していると考えられています。コーヒーが苦手な方でも、ストレートで飲みやすいコーヒーです。
カウコーヒーのおすすめの淹れ方
カウコーヒーは優しい酸味と豊かな香りを引き出すために、ミディアムローストがおすすめです。また、挽き方は中挽き程度がおすすめです。
ペーパードリップで丁寧に淹れましょう。
カウコーヒー(ハワイ産コーヒー)情報まとめ
今回は、ハワイ産のコーヒー「カウコーヒー」についてご紹介してきました。
カウコーヒーの歴史は1990年代に始まったため、まだまだ歴史が浅いコーヒーですが、品質の高さから多くのコーヒーファンから注目されているコーヒーです。
ハワイが誇るスペシャルティコーヒーであるカウコーヒーを是非味わってみてください。