メキシコの南に位置するグアテマラは、中央アメリカに位置する共和制国家です。国の主要産業は農業で、近隣の国々と同様にコーヒー栽培にとても適した環境に恵まれているためコーヒー豆の生産が盛んです。

そしてグアテマラは、国土は日本の1/3程度の広さしかない小さな国ですが、コーヒー豆の生産量は世界トップ10に入るほどのコーヒー大国でもあります。

そんなコーヒー大国であるグアテマラには、数多くの高品質なコーヒーの銘柄があります。その中でもグアテマラ産コーヒーの代名詞とも呼ばれる「アンティグア」は、伝統、品質の高さ、知名度全てにおいてNo.1のコーヒーです。

そこで今回は、グアテマラ産のアンティグアについてご紹介していきたいと思います。

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アンティグアとは?

アンティグアの特徴・生産地

アンティグアは、グアテマラ南部のサカテペケス県に位置するグアマテラのコーヒー生産地の中で最も有名な「アンティグア地区」で生産されています。この地区はアグア火山、アカテナンゴ火山、フエゴ火山に囲まれている地域です。そして、グアテマラのコーヒーの歴史が始まった1880年代にグアテマラで初めてコーヒー栽培が行われた歴史のある生産地でもあります。

アンティグア地区のコーヒー農園は標高1300~1600mの高地に広がっているため昼夜の寒暖差が激しく、肥沃な火山性土壌に覆われていて、雨季と乾季がはっきりとしていて年間降雨量が多いため、コーヒー栽培にはとても恵まれています。

また、この地区は熱帯地域であるため、強すぎる太陽の光を遮るためにシェイドツリーを植えて、コーヒーノキは丁寧に栽培されています。コーヒーノキはブルボン種です。

収穫時期になると真っ赤に熟したコーヒーチェリーのみを手摘みにより収穫していきます。その後、豊富な水資源で水洗処理を行い、天日干しで乾燥させて精製します。

このように丁寧に栽培、収穫、精製されたアンティグアは、高品質なために市場価値が高まり値段も高騰していきました。その結果、偽物のアンティグアが出回ることも出てきました。

しかし、アンティグア地区のコーヒー農家の人達はこれに対抗して、「アンティグア生産者組合(APCA)」という組織を設立し、本物のアンティグア産のコーヒー豆にだけ「アンティグア」の証明を行っています。その方法は、本物のアンティグア産のコーヒー豆が入った麻袋にだけ「Genuine Antigua coffee」のマークを入れています。

アンティグアの味・香り

アンティグアはレモンのような爽やかな酸味と程よいコクと苦み、チョコレートのような甘み、全てのバランスが取れた上品な味わいのコーヒーです。

香りはスパイシーな香りとリンゴや柑橘系のさっぱりとした香りが感じられます。また、カカオやナッツのような甘みが長く続くのも魅力です。

アンティグアのおすすめの淹れ方

アンティグアのおすすめの焙煎度合いはミディアムロースト~シティローストです。また挽き方は中挽き程度がおすすめです。

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アンティグア(グアテマラ産コーヒー)情報まとめ

今回はグアテマラ産コーヒーのアンティグアについてご紹介してきました。

グアテマラ産コーヒーの代名詞とも呼ばれるアンティグアは、ブルボン種のコーヒーノキを丁寧に栽培し収穫して精製しています。その為、酸味、甘味、コク、苦み全てのバランスがよくとれており、華やかで上品な香りが広がる高級コーヒーに仕上がっています。

しかし、生産量はグアテマラ産コーヒー全体の5%にも満たないため、希少価値がとても高いコーヒーです。是非、グアテマラ産コーヒーのアンティグアを楽しんでみてください。

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