中央アメリカに属しメキシコの南に位置するグアテマラ共和国は、農業が国の経済を支えている農業国です。また近隣の国々と同様に、コーヒー栽培に適した環境に恵まれているため、コーヒー豆の生産に力を入れていることでも有名です。

そんなグアテマラの国土は日本の1/3程度の広さしかないのですが、コーヒー豆の生産量は世界トップ10に入るほどのコーヒー大国でもあります。

このようにコーヒー大国のグアテマラ産コーヒーの中でも、標高が高いウエウエテナンゴ地域で生産されている「ウエウエテナンゴ」は、ダークチョコレートのような甘みと穏やかな酸味とコク、まろやかな苦みが特徴の良質なコーヒーで、多くのコーヒー通から人気を集めるコーヒーです。

今回は、そんなグアテマラ産コーヒーのウエウエテナンゴについてご紹介していきたいと思います。

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ウエウエテナンゴとは?

ウエウエテナンゴの特徴・生産地

ウエウエテナンゴは、グアテマラ北西のメキシコとの国境近くに位置するクチュマタネス山地の「ウエウエテナンゴ地区」で生産されています。

ウエウエテナンゴ地区のコーヒー農園は標高1400~1900mもある高地の山の斜面に広がっていて、グアテマラの主要なコーヒー生産地の中で最も標高が高い地域にあります。

一般的に、標高が2000m近くもある高地は寒さが厳しいため、コーヒー豆の栽培には向いていません。しかし、このウエウエテナンゴ地区は、クチュマタネス山から吹き下ろされる冷たい風と、日中に吹き付けてくるメキシコのテウアンテペック平原からの乾燥した熱風のおかげで、コーヒー豆は霜害を受けず良質のコーヒーチェリーに育っていきます。

そして、この地域の農園は標高が高いため、日中と夜の寒暖差が激しく、肥沃な土壌にも覆われているため、良質のコーヒー豆が栽培されています。

コーヒーノキはブルボン種とカトゥーラ種です。

コーヒー農園では、化学肥料や農薬を一切使わず昔ながらの有機栽培で丁寧にコーヒーノキを栽培しています。また、強い日光を遮るためにシェイドツリーを用いて栽培しています。

そして収穫は1月~3月にかけて行われます。真っ赤に完熟したコーヒーチェリーのみを一粒ずつ手摘みで丁寧に収穫していきます。その後、農園の周りを流れる河川の豊富な水資源を利用して水洗処理を行い、100%天日干しで丁寧に乾燥させて精製していきます。

ウエウエテナンゴの味・香り

ウエウエテナンゴはダークチョコレートのような甘みと穏やかな酸味とコク、まろやかな苦みが特徴です。フローラル系の華やかな香りが広がります。

ドライフルーツのような風味とチョコレートのような甘みの余韻が長く続くコーヒーです。

ウエウエテナンゴのおすすめの淹れ方

ウエウエテナンゴのおすすめの焙煎度合いはミディアムロースト~シティローストです。挽き方は細挽き~中挽きがおすすめです。

ペーパードリップで淹れる際は、初めに90℃前後のお湯をコーヒー豆全体にかけて30秒程度蒸らしてから残りのお湯をゆっくりと注いで丁寧に淹れましょう。

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ウエウエテナンゴ(グアテマラ産コーヒー)情報まとめ

今回は、グアテマラ産コーヒーのウエウエテナンゴについてご紹介してきました。

コーヒー大国グアテマラのコーヒー産地の中でも最も標高が高い「ウエウエテナンゴ地区」で生産されるウエウエテナンゴは、風味も香りもバランスがよく取れていて、上品な味わいのコーヒーです。

是非、ゆっくりとコーヒーを楽しみたい時に、丁寧にゆっくりとペーパードリップで淹れて楽しんでください。

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