インドネシアは、コーヒー生産量が世界で第4位のコーヒー大国です。そして、インドネシアで生産されるコーヒーは、90%がロブスタ種であり、残りの10%がアラビカ種です。
その貴重なアラビカ種の中でも、バリ島の珍名地としても有名なキンタマーニ高原で生産されるアラビカ種のキンタマーニコーヒーは、珍名がついているからだけでなく、品質が高いことから日本でも人気があるコーヒーです。
今回は、このキンタマーニコーヒーについてご紹介していきたいと思います。
キンタマーニコーヒーとは?
キンタマーニコーヒーの特徴・生産地
インドネシア産のキンタマーニコーヒーは、インドネシアのバリ島の北部に位置するキンタマーニ高原にて、多くのコーヒー農園により生産されています。
このキンタマーニ高原は、大型のカルデラを持つことで有名な「バトゥール火山」に位置しています。豊かな自然が広がることから人気の観光地「ウブド」から北に約1時間程度の場所にあります。その為、最近では、キンタマーニ高原のコーヒー農園は、コーヒー好きな外国人観光客が訪れる人気の観光スポットでもあります。
また、南緯8度前後でコーヒーベルトに位置しており、標高は1500mと高いので日中と夜の温度差が激しく、土壌は火山灰地なのでコーヒー栽培にはとても向いています。
インドネシアで生産されているコーヒー豆の90%は耐病性があり、生産効率の高いロブスタ種です。しかし、ロブスタ種はアラビカ種に比べて、コーヒー豆の味や香りの面では明らかに劣ります。
そこで、バリ島のキンタマーニ高原のコーヒー農園では、あえて生産性は低くてもコーヒー豆の品質にこだわって、アラビカ種を栽培しています。そして生産されたアラビカ種のコーヒーをキンタマーニコーヒーと呼びます。
無農薬で栽培され真っ赤に完熟したコーヒーの果実だけを一粒ずつ手摘みにて収穫していきます。その後、天日干しされて精製されます。精製方法はコーヒー農園によって異なりますが、水洗式、半水洗式、乾式のいずれかです。
キンタマーニコーヒーの味・香り
キンタマーニコーヒーは、ほろ苦さとコクのバランスがよく、優しい口当たりが特徴です。また、フルーティーな香りとスパイシーな香りがするコーヒーです。
キンタマーニコーヒーのおすすめの淹れ方
キンタマーニコーヒーのおすすめの焙煎度合いは、ハイローストからフルシティーロースト程度です。そして、おすすめの挽き方は極細引きです。
ドリップで淹れてももちろん美味しいですが、バリ島の独特のコーヒーの飲み方である「バリコーヒー」がおすすめです。この飲み方は、現地ではコーヒーのことを「コピ」と呼ぶことから「コピバリ」「バリコピ」等と呼ばれています。
厚めのガラスのコップにスプーン1杯のコーヒー粉を入れて、更に多めの砂糖を入れて(ブラックが好きな方は入れなくても良いです)、沸騰した熱めのお湯をコップに注ぎ入れてから良くかき混ぜます。その後、コーヒーの粉がコップの底に完全に沈殿するまで数分待ちます。飲むときは沈殿したコーヒー粉は飲まず、上澄みのコーヒーだけを飲みます。
キンタマーニコーヒー(インドネシア産コーヒー)情報まとめ
今回は、インドネシア産のコーヒー、キンタマーニコーヒーについてご紹介してきました。
インドネシアでは1割程度しか生産されていないアラビカ種の中でも、バリ島で栽培されるキンタマーニコーヒーは、品質の高さから人気があるコーヒーです。
是非、インドネシア産のフルーティーなコーヒー、キンタマーニコーヒーを味わってみてください。