
コーヒー好きであれば、
自宅で美味しいコーヒーを淹れたいですよね。
コーヒーの抽出器具には色々な種類があって、
フィルターによって少なからず味が変わってきます。
金属フィルターを試したことが無い人は、
どんな味や風味のコーヒーを淹れられるのか気になると思います。
そこで今回は金属フィルターの
特徴や注意点を紹介します。
金属フィルターを使うメリットやデメリットも合わせて紹介しますので、
今まで金属フィルターを使ったことが無い人はぜひ参考にしてください。
- 目次
1.金属フィルターの特徴
1-1.金属フィルターを使うメリット
1-2.金属フィルターを使うデメリット
1-3.種類別フィルター比較(表)
2.金属フィルターの種類
3.金属フィルターでの淹れ方
3-1.順序
3-2.手入れ(目詰まり)
4.注意点
4-1.お湯だけが落ちて味が出にくい
4-2.お湯が抜けにくい
4-3.粉っぽさが気になる
4-4.油が浮く
5.おすすめの金属フィルター
6.フレンチプレスに挑戦
7.まとめ
1.金属フィルターの特徴
金属フィルターの特徴はペーパーやネルを通さないので、
コーヒーの味をそのまま感じられることです。
ペーパーフィルターでは、
コーヒーの油脂や甘みが紙に吸収されてしまい、
コーヒー豆が持つ本来の味わいを楽しむことができません。
コーヒーの酸味や繊細な甘みを楽しみたいときには、
相性の良いフィルターになっています。
誰が淹れても同じ味になるので、
テクニックが必要ないことも特徴の1つですね。
また、ペーパーと違って使い捨てではなく、
何度も利用できるのでとても経済的です。
手入れに手間はかかりますが、
コーヒー豆の風味をダイレクトに味わいたい方にとっては、
必要不可欠なフィルターとなるでしょう。
1-1.金属フィルターを使うメリット
金属フィルターを使うメリットは主に以下の4つです
・コーヒーの味をそのまま味わえる
・淹れ方で味に差が出ない
・長期的に使うなら低コスト
・一度購入すれば、ペーパーを買い換える必要がない
金属フィルターは初期費用こそかかりますが、
長期的に使うことができるのでコスト面でとても優れています。
ペーパーやネルを通さないので、
コーヒーの味をそのまま味わえることも
大きなメリットの1つです。
素人でも味に差が出にくいので、
誰でも気軽に利用することができす。
1-2.金属フィルターを使うデメリット
金属フィルターを使うデメリットは以下の3つです。
・後片付けが少しだけ手間
・好みが分かれる
・豆の挽き方によっては根詰まりすることもある
ペーパーフィルターの様に使い捨てではないので、
片付けが少しだけ面倒くさいです。
使い回しできる分、手入れをしっかりしないと、
汚れが蓄積してコーヒーの味に影響が出てしまいます。
1-3.種類別フィルター比較
フィルターには金属フィルター以外にも、
「ペーパー」「ネル」「セラミック」といった種類があります。
それぞれの特徴を書いておきますので、
フィルターの種類を検討している方は、
把握しておいてください。
フィルター種類 | メリット |
ペーパー | ・カフェのコーヒーに近い味
・衛生的 ・後片付けが楽 |
ネル | ・まろやかな味になる
・雑味を感じにくい ・買い替えるコストは少ない |
セラミック | ・優しい、丸みのある味わい
・珍しい(コレクションできる) ・買い替えるコストは少ない |
フィルター種類 | デメリット |
ペーパー | ・ドリッパーの種類が多いので選びづらい
・淹れ方がダイレクトに味に出てくる ・ペーパ―を買いなおす必要がある |
ネル | ・とにかく面倒(後片付け、保存、使い始めなど)
・扱い方を勉強する必要がある ・根詰まりする可能性もある |
セラミック | ・後片付けが面倒
・抽出時間が長い ・豆の特徴を感じにくい ・扱い方を勉強する必要がある |
2.金属フィルターの種類
金属フィルターの形状は台形型と円錐型に分かれます。
それぞれの形状に合うドリッパーや専用の台にセットして使用します。
(中には単体で使える金属フィルターもあります。)
金属フィルター(台形型)
出典:アマゾン
金属フィルター(円錐型)
出典:みんげい おくむら
3.金属フィルターでの淹れ方
3-1.順序
順序としては基本的なドリップコーヒーの淹れ方と同じです。
金属フィルターでコーヒーを入れる場合の注意点としては、
「周辺のメッシュ部分にお湯を注がない」ことです。
出典:いつものコーヒーがワイルドに!金属フィルターのすすめ
青文字で書かれた「NG」部分にお湯を注いでしまうと、
そのままお湯が落ちてしまうので、
コーヒーが薄くなってしまいます。
ペーパードリップの場合は円を描くように満遍なくお湯を注ぎますが、
金属フィルターの場合はなるべく中心に注ぐようにしてください。
ちなみに数人分をまとめてドリップするときには、
抽出したコーヒーの底と表面で濃度が違います。
味を均一にするためにもスプーン等で
かき混ぜてから飲むようにしてください。
3-2.手入れ(目詰まり)
コーヒーを淹れるときに以前よりも時間がかかる場合には、
目詰りを起こしている可能性があります。
またフィルターから変な臭いがしたときも、
フィルターにコーヒー豆が詰まっている可能性があります。
そのような場合には金属フィルターを「熱湯+中性洗剤」につけ置きし、
冷めたら再度熱湯だけでつけ置きをします。
再び冷めたら軽く水洗いをして乾燥させればOKです。
ただし、ニオイが固着してしまうと、
なかなか取れないのでこまめに手入れをしましょう。
4.注意点
「金属フィルターは淹れ方が難しい」という
悩みを抱えている人が中にはいます。
なので、金属フィルターを使う上での
注意点をいくつか紹介します。
各メーカーで推奨している抽出方法があるので、
以下で紹介する注意点がすべてに当てはまるわけではありません。
参考程度にご覧ください。
4-1.お湯だけが落ちて味が出にくい
お湯だけが落ちてしまうのは網目の大きいタイプの
金属フィルターを使っていることが多いです。
ペーパーを通さないので、直接お湯が抜けてしまい、
コーヒーの味が出にくくなっている可能性があります。
対策としてはコーヒーの粉を細挽きにすると、
味の成分が出やすくなり、
お湯もコーヒー粉に溜まりやすくなります。
ただし、細挽きによって抽出したコーヒーに
粉が混ざりやすくなるデメリットもあります。
細挽きは成分が出やすくなると同時に、
雑味も出やすくなるので、
短時間でコーヒーを抽出するようにしましょう。
4-2.お湯が抜けにくい
こちらは先ほどと逆の悩みで、
フィルターがメッシュ状の細かい網目をしているので、
お湯が抜けにくくなります。
コーヒー豆を粗挽きにすれば、
お湯が粉の中を通りやすくなります。
粗挽きは細挽きと比べて味の成分が出にくいですが、
抽出時間が長くなっても雑味は出にくくなります。
4-3.粉っぽさが気になる
金属フィルターの構造上、
どうしても粉は混入しやすくなります。
少しでも粉の混入を抑えたい場合は、
茶漉し(ちゃこし)でコーヒー粉の微粉を取り除いてから、
抽出するようにしましょう。
もしくは、コーヒー粉を粗挽きにして、
粉の混入を防ぎましょう。
4-4.油が浮く
油が浮くことは悪いことではありません。
コーヒーから抽出された油分には香り成分が含まれているので、
豆ごとの風味を楽しむことができます。
ペーパーフィルターでは油分がペーパーに吸われてしまうので、
油分を出せるのは金属フィルターの魅力の1つです。
ただし、どうしても油分が気になるという方もいると思うので、
その場合はペーパーフィルターを使って油を吸収するようにしましょう。
5.おすすめの金属フィルター
5-1.ハリオ カフェオールドリッパー
出典:アマゾン
お手軽に金属フィルターを楽しみたいのであれば、
「ハリオ カフェオールドリッパー」がおすすめです。
円錐状のドリッパーでドリッパー部分と、
ベースの部分を取り外すことが可能なので手入れがし易いです。
後片付けも簡単でベース部分を取り外して裏側から
水を流して粉を濯ぐように出すことができます。
値段もお手ごろなので金属フィルターデビューの方に
人気のある商品です。
5-2.コレス ゴールドフィルター
出典:アマゾン
ハリオカフェオールドリッパーと比較すると値段は高めですが、
素材やデザインにこだわりがある商品なので、
金属フィルター愛用者にも人気のある商品です。
こちらの商品はメッシュ部分に純金が使われており、
2重にメッキされています。
耐久性に優れているので長期的に使うことが可能です。
付属されているアクリル製のスタンドは透明なので、
下に置いたカップ内の量が目視で確認することができます。
ハリオカフェオールドリッパーはベース部分が黒だったので、
カップ内の量を確認することができませんでしたが、
ハリオカフェオールドリッパーではその問題点が解消されています。
注意点としてはお湯を一気に注がないことです。
時間をかけてゆっくり注がないと、
お湯だけが落ちて薄いコーヒーとなってしまいます。
6.フレンチプレスに挑戦
金属フィルターで淹れたコーヒーの味わいが気に入った方には、
フレンチプレスコーヒーをおすすめしたいです。
フレンチプレスは、日本で紅茶を淹れる器具として知られていますが、
ヨーロッパではコーヒーを淹れる器具として活用されています。
出典:アマゾン
コーヒーの粉がずっとお湯に浸されているので、
時間をかけてじっくりゆっくりと抽出される仕組みです。
金属フィルターで淹れたコーヒーよりもコーヒーオイルが出ますし、
より香りやコクも深まります。
ただし、手入れが面倒くさいです。
毎回金具を分解する必要はありませんが、
コーヒー豆の油だけはきちんと洗い流しましょう。
底にたまったコーヒー豆を
処理する手間もかかるので注意してください。
7.まとめ
金属フィルターについて説明してきました。
金属フィルターはペーパーやネルとは違い、
コーヒーの味をそのまま味わうことができます。
使い回しが出来るので経済的にも優しいフィルターです。
ですが、後片付けや手入れに手間がかかるなど、
管理が面倒くさい部分もあります。
フィルターにはそれぞれメリット、デメリットが存在しているので、
あなたの求めている味や管理面などと相談して、
選ぶようにしてください。
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