コーヒー豆の生産国別、日本人気ランキング

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コーヒー豆の味を決める3つの条件をご存知ですか?

以下の3つになります。

 

①生産地~豆の味は生産地の標高・気候・土壌により大きな影響を受ける
②品種~豆の原種は大きく分けると3つ「アラビカ種」「カネフォーラ種」「リベリカ種」
③焙煎~どんなに良い生豆でも焙煎次第、「浅煎り」「中煎り」「深煎り」

 

ここでは味を決める3つの大事な条件の中で、
「生産地」に特化して説明していきます。

 

コーヒー豆の生産地を知る事で、
コーヒー豆をただ購入するのではなく
生産地の特徴にこだわって選べるようになります。

あなたに合ったおいしい豆を
手に入れる事ができるようになるはずです。

 

 

目次

 

 

 

 

 

1. 良いコーヒー豆が育つ条件

 

コーヒーは熱帯植物であり、
主に赤道付近の「コーヒーベルト」と呼ばれている地帯で高地栽培されています。

 

1-1. 良い気候条件とは

○高地・山の斜面であること⇒標高700~2000m
○年間平均気温⇒18℃~25℃
○年間雨量⇒1500ミリ~2000ミリ

 

良いコーヒー豆は、
なぜ高地栽培が敵しているのでしょうか?

それは、
高地なので昼夜の寒暖の差が大きくまた通気性の良い事が
結果としてコーヒーの実をひきしめ味わい深くさせるからです。

このことから、
標高差で豆のランク付けをする国もあるほどです。

とはいっても、
高ければ高いほど良いという訳でもなく
栽培の上限としては2000m位までとなります。

良いコーヒー豆を育てるのに日照はとても大切です。

しかし、
あまりにも強い日差しは返って育成の妨げになってしまいます。

人間でも日光に当たる事でビタミンDが体内でつくられたり、
骨が丈夫になったり体温を上げたりして
免疫効果を高め病気の予防をするなど成長のサポートをしてくれます。

しかし、
日光も強すぎたり浴びすぎる事で今度は皮膚ガンになったり
白内障になったりなどの病気を引き起こしてしまう事と似ています。

 

また、
コーヒーの育成には充分な降水量も必須となります。

降水量が不足してしまうと
木が枯れたり未熟豆が多くできてしまったりします。

逆に降水量が多すぎても
今度はカビが発生したり腐敗したりなど深刻な被害を受けてしまいます。

 

 

 

1-2. 良い土壌条件とは

良いコーヒー豆を栽培するにはコーヒー産地の「土壌」条件も大切です。

○水はけが良い
○肥沃が良い
(肥沃(ひよく)とは土地が肥えていて作物が良くできる事を意味します。)
○有機物に富んでいる火山灰土壌が最適

 

なぜ火山灰土壌が最適なのでしょうか?

それは、火山灰土壌は水はけが良いばかりでなく
コーヒー豆の成長に必要な
「窒素」「リン」「カリウム」が豊富に含まれているからです。

良く酸味が強いコーヒー、
酸味が弱いコーヒーと表現しますが
土壌はコーヒーの味に微妙に影響を与えます。

酸性の強い土壌で
栽培・収穫されたコーヒー豆は酸味が強いといわれます。

たとえ同じ国で栽培されたとしても
その土壌環境によって風味も違ってきます。

こういった微妙な環境の違いで
味・風味に変化をもたらす事がコーヒー豆選びの奥深さであり
世界中の人からいつまでも愛され続けている理由の一つかもしれません。

ここから先はコーヒーの代表的な生産地の歴史や、
人気の銘柄について話していきます。

 

 

 

 

2. コーヒー生産地を詳しく

 

2-1.南米地域のコーヒー産地

 

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【ブラジル】・・・人気銘柄は「マラゴジッペ」「No.2/18」「手摘み完熟豆」「ブルボン」

ブラジルは現在コーヒーの生産量が世界第一位です。

全世界の約3分の1を生産しているコーヒー大国です。

ブラジルがコーヒーの発展を支えたのは
1908年に笠戸丸でブラジルへ渡った日本人移民でした。

生真面目でコツコツ働く日本人の性質が、
ブラジルコーヒー産業の生産力を大きく飛躍させていきました。

 

1727年・・・フランス領ギアナから種と苗木が持ち込まれ北部のパラ州に植えられた
奴隷制度によりコーヒー栽培の労働力を確保
1888年・・・奴隷制度廃止によりコーヒー栽培が一気に人手不足化
1908年・・・日本人移民がブラジルに渡りその後のコーヒー栽培に貢献

 

 

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【コロンビア】・・・人気銘柄は「エメラルドマウンテン」「スプレモブカラマンガ」「ティピカ100%」

19世紀前半・・・コーヒー栽培が始まる

コロンピア政府が外貨獲得手段としてコーヒー産業を推奨
現在は全輸出品目のうち、約60%がコーヒーによって外貨を取得している
人口の約20%がコーヒー産業に従事

1927年・・・半官半民のFNC(コロンビアコーヒー生産連合会)がコーヒー産業をサポート

品質管理と向上を行い世界的に高く評価される
コロンビアマイルドといわれる上品な口当たりのコーヒーは常に世界から賞賛の的

21世紀(近年)・・・国内のサンタマルタ、ブカラマンガの地域から
スペシャリティーコーヒーが生まれる

 

 

 

 

2-2. 中米・カリブのコーヒー産地

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【ジャマイカ】・・・人気銘柄は英国王室御用達の「ブルーマウンテン」

           ブルーマウンテンは日本に全生産量の約80%を輸入

 

「ジャマイカ」・・・現地語で「森と水の国」という意味
カリブ海にある島で豊な自然に恵まれ火山性の島で土壌は黒く肥沃で
コーヒー栽培の好条件が揃う

 

「ブルーマウンテン」・・・ジャマイカコーヒー産業認定エリア
このあたりは霧が発生する事が多くその霧が青く見える事から、
一体の山を”ブルーマウンテン”と呼ぶようになったといわれている

 

1953年・・・ブルーマウンテンが日本へ本格的に輸入される
1700年・・・イギリス植民地時代にイギリス人によってコーヒー栽培がスタート
19世紀後半・・・増産しすぎが原因となりコーヒー品質の低下を招く
1948年・・・イギリス人農業アドバイザーのコーヒー復興計画により
その後見事に品質向上と安定供給に成功
ブルーマウンテンが高品質豆の代名詞となる基礎を築く

 

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【ホンジュラス】・・・人気銘柄は「ボンジュラスSHG」

「SHG」・・・コーヒー豆が生産された場所の標高1200m以上の時につけられる名前。

コーヒー豆は標高が高いところで作られた豆ほど、高品質と評価されている

1998年・・・ハリケーンの大災害から復興しコーヒーの増産期待されている

 

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【キューバ】・・・人気銘柄は「クリスタルマウンテン」

18世紀中期・・・コーヒー栽培始まる
クリスタルマウンテンが有名

「クリスタルマウンテン」・・・日本向けだけの特別銘柄
キューバのコーヒー公社認定の最上級
名前の栽培地が水晶の発掘地だったことに由来

 

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【メキシコ】・・・人気銘柄は「アルツラSHG」

16世紀…アステカ文明時代にスペイン人によって征服される
コーヒーの木は植民地時代にスペイン人によって植えられその後発展

「SHG」・・・コーヒー豆が生産された場所の標高1200m以上の時につけられる名前。
メキシコ産地はSHGが最高ランク
自然農法に力を入れ、有機コーヒーの輸出量が世界トップクラス

 

 

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【グァマテラ】・・・人気銘柄は「アンティグア」「グァマテラSHB」

「SHB」・・・標高の格付け
SHBは約1300m以上の高知で栽培された最高級品質

 1850年・・・コーヒー栽培が始まる
21世紀(近年)・・・特定産地のアンティグアのウエテナンゴ州が
スペシャルティコーヒーの産地として注目を集める

 

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【エルサルバトル】・・・人気銘柄はパカマラ

「パカマラ」・・・高知での栽培が多い

「ブルボン」・・・低地での栽培が多い

 

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【パナマ】・・・人気銘柄はゲイシャ

2004年・・・パナマの「国際オークション」でエスメラルダ農園が出品した
幻の品種「ゲイシャ」が史上最高額を獲得したことをきっかけに
近年は高品質コーヒー産出国としての地位を高めようとしている
しかし栽培が難しい上に生産性が低いため商業的には魅力に欠け
殆どが姿を消してしまった。それが 「幻」といわれる所以でもある

 

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【コスタリカ】・・・人気銘柄は「コスタリカSHB」

1729年・・・キューバからコーヒーの木を移植される
現在・・・殆どが太平洋側で栽培、零細農園によって支えられている

 

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【ドミニカ】・・・人気銘柄は「バニーAA」

ドミニカのアルプスと呼ばれるバラオナは南西部に位置し
ポロ山の肥沃な土地が育んだコーヒー豆。
樹齢数十年の在来種が、ほぼ野生の状態で栽培されている。

 

 

 

 

 

2-3. アジア・太平洋地域のコーヒー産地

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【インドネシア】・・・人気銘柄は「スラウェシママサ」「マンデリントバコ」「マンデリンアチェ」

1696年・・・オランダ人が最初にジャワ島に植えたコーヒーの木がアラビカ種
1908年・・・サビ病によって大きな被害を受ける
その時にサビ病対策として植えられたのが病害に強いロブスタ
以降は徐々にアラビカ種の数を上回り現在に至る
サビ病から奇跡的に生き残ったわずかなアラビカ種が現在のマンデリン

 

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【東ティモール】・・・人気銘柄は「イーストティモール」

1815年・・・ポルトガル人の東ティモール植民地総督がブラジルから苗を持ち込む
1860年代・・・サビ病被害を乗り越え、コーヒーは重要な輸出作物となる
※農薬を使わない自然栽培が特徴でブルーマウンテンに匹敵するともいわれている

 

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【アメリカ・ハワイ】・・・人気銘柄は「ハワイコナ」

19世紀半ば・・・コーヒーの栽培始まる
※コナコーヒー100%はかなりの高額商品となり高嶺の花
コナブレンドはコナコーヒー10%使用でお土産品として人気

 

 

 

 

 

2-4.中東・アフリカ地域の生産地

 

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【エチオピア】・・・人気銘柄は「シダモG2」「モカハラーBG」

コーヒー発祥の地・・・かつてイスラム教徒がエチオピアから
アラビアにコーヒーを持ち帰り広めたのが
世界コーヒー文化の始まりと言われている。

 

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【イエメン】・・・人気銘柄は「モカマタリ」

モカ・・・アラビア半島に富みをもたらしたコーヒー。
その積出港として栄えたのがモカ港。
ここから各地に運ばれたコーヒーが「モカ」と呼ばれるようになった。

 

 

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【タンザニア】・・・人気銘柄は「キボースノートップ」

キリマンジャロマウンテン・・・アフリカの最高峰(標高5898m)のキリマンジャロは
タンザニアにあるコーヒー農園の背景にそびえる。
スノートップは輸出会社が付けたオリジナルの名前

 

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【ケニア】・・・人気銘柄は「ケニアAA」

19世紀・・・ケニアにコーヒーが移植される
20世紀・・・ブルボンが持ち込まれ現在に至る
※イギリス人の指導の元で農園管理が行き届いており品質は安定
ヨーロッパでは第一級品として愛される

 

 

 

 

3. 日本のコーヒー生産国人気ランキング

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資料:財務省「通関統計」

2015年度 ランキング

 

 

 

 

4. まとめ

コーヒーの生産国では、
品質を守るために生産された標高によって格付けをするなど品質管理に努め、
各国ごとに輸出用のコーヒー規格を設けています。

日本におけるコーヒー豆の人気ランキングは
圧倒的にブラジルです。

ブラジル、ベトナム、コロンビアの上位 3ヵ国の人気が高まり、
2015 年は 69%を占めました。

特にブラジルに関しては、
確認できる資料上では2000年から1位を維持し続け、
日本での不動の人気を誇っています。

 

 

 


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