南米大陸の東部に位置しているブラジルは国土が日本の20倍以上もある大きな国です。またブラジルはコーヒーベルトに属していて、国土の60%以上に高原地帯が広がっているために良質なコーヒー豆が生産されていて、コーヒー豆の生産量、輸出量ともに世界第1位の誰もが認めるコーヒー王国です。

そんなコーヒー王国ブラジルには、数多くのコーヒー農家がコーヒー豆の栽培に力を入れており、多くの良質なコーヒー銘柄が存在します。その中でも、ブラジルのクラシフィカドール(ブラジル国家が認定したコーヒー鑑定士)により最高等級「ストリクトリー ソフト(不快な刺激のない滑らかな味わい)」の称号を与えられたコーヒー豆があります。その名前は「サンジョゼ」です。このサンジョゼはスペシャルティコーヒーとしても人気が高いコーヒーです。

今回は、このブラジル産コーヒー豆のサンジョゼについてご紹介していきましょう。

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サンジョゼとは?

サンジョゼの特徴・生産地

サンジョゼはブラジル最大のコーヒー生産地として有名な、ブラジル南東部に位置するミナスジェライス州の南西部にあるガシュペ地方にあるサンジョゼ農園で生産されています。サンジョゼ農園周辺ではスペシャルティコーヒーの生産に取り組んでいるコーヒー農家はほとんどありません。しかしサンジョゼ農園はコーヒー豆の品質にこだわり、スペシャルティコーヒーの生産のために農園が一丸となって取り組んでいます。

サンジョゼ農園が広がる地域は標高が1000m以上の高地であるために日中と夜間の寒暖差が激しく、水はけのよいミネラル分の豊富な火山灰土壌に覆われているため土地は肥沃で、年間降雨量が豊富な上に温暖な気候であるため、良質なコーヒー豆の栽培が可能になっています。

サンジョゼ農園は傾斜のある丘陵地に広がっているため、コーヒーノキは機械を使わずに農家の人々の手によって丁寧に栽培されています。栽培されている品種はブルボン種です。

収穫時期になると完熟したコーヒーチェリーの実だけを選別して、全て手摘みによって丁寧に収穫していきます。その後コーヒーチェリーはナチュラル製法(アンウォッシュド)により精製されていきます。この製法は伝統的なコーヒー精製方法であり、大量の水を使用する水洗式とは異なります。

収穫されたコーヒーチェリーは異物を除去した後に乾燥場に広げられ、天日干しされて丁寧に乾燥させていきます。果肉を残したまま乾燥しているのでコーヒー豆に独特の香りと自然な甘みが残るのも特徴的です。

サンジョゼ農園ではコーヒー豆の品質にこだわっており、コーヒーノキの栽培から精製工程までの全ての工程を自社農園の敷地内で行っています。

サンジョゼの味・香り

サンジョゼは柔らかな酸味、ビターチョコレートやアーモンドのような濃厚な甘みとコクのバランスが絶妙にとれています。はちみつのような甘くて芳醇で上品な香りが広がり、なめらかな口当たりで飲みやすいコーヒーです。

サンジョゼのおすすめの淹れ方

サンジョゼのおすすめの焙煎度合いはシティーロースト~フルシティローストです。

また中細引きがおすすめです。最高等級「ストリクトリー ソフト」の味わいを最大限に引き出してくれます。

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サンジョゼ(ブラジル産コーヒー)情報まとめ

今回はブラジル産コーヒーのサンジョゼについてご紹介してきました。

サンジョゼはサンジョゼ農園が品質にこだわり続けて生産しているコーヒーです。最高等級である「ストリクトリー ソフト」の称号を得ているのも納得の、風味のバランスが絶妙にとれているコーヒーです。是非、ブラジル産コーヒーの最高級品を味わってみてください。

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