コーヒードリップの道具、必要なのは4つだけ。本格コーヒーを淹れられる道具選びと秘密大公開!
StockSnap / Pixabay

コーヒーが好きになってくると、
お家でもおいしいコーヒーを飲みたくなってきます。

お家でおいしいコーヒーを飲みたいと思ったら、
自分で淹れるのが1番!

一見面倒で難しそうなハンドドリップですが、
実は誰でも簡単にできて、
最低限必要な道具はたった4つだけ!

コーヒーを淹れる方法はたくさんあるのですが、
ここではドリップ(ハンドドリップ)で
おいしいコーヒーを淹れるための道具の選び方と、
淹れ方のコツについてお伝えしていきます。

 

 

 

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1.ペーパードリップとは

コーヒーの淹れ方は、
大きく分けて【透過法】と【浸漬法】の2種類です。

ちょっと雑な説明かも知れませんがざっくり言ってしまえば、
上から水やお湯を注ぎ、コーヒーに通すことで、
コーヒー成分を抽出する方法が【透過法】。

コーヒーをお湯や水につけておいて、
コーヒの成分を抽出する方法が【浸漬法】です。

ドリップというのは、
この【透過法】のコーヒーの淹れ方の1つです。

ドリップにも何種類かあるのですが、
ペーパーフィルター(紙製の漉し紙)を使って、
コーヒーを入れる方法をペーパードリップと呼びます。

ペーパードリップ法は、
誰でも簡単に美味しいコーヒーを淹れられる反面、
安定した味を毎回維持するのには熟練が必要です。

他には布のフィルターを使用する
【ネルドリップ】や化繊や、
金属製のメッシュ状のものを使う方法などがあります。

【浸漬法】には、
サイフォンやフレンチプレス、
水出しといった方法があります。

※サイフォン:
ガラスのフラスコとロートを使用し、
蒸気圧を利用して自動的にコーヒーを抽出する方法。

熱湯を使うので比較的苦みが強く出る傾向があるが、
一定の味を安定して提供できる。

コーヒー抽出時がとてもドラマチックでカッコいいです。

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出典 http://trend-blog-site.com/saifoncoffe-maker

※フレンチプレス:
コーヒー豆をお湯に漬け、ある程度時間を置いたのち、
上から豆をプレスして抽出する方法。

誰でも簡単に安定した味のコーヒー淹れられる特徴がありますが、
豆本来の味がそのまま出るので、いい豆を選ぶ必要があります。
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※水出し:
コーヒーを水の中に入れ時間をかけて(6~8時間)成分を抽出する方法。

コーヒー豆の成分をそこなわないので、豆そのままの味を味わえる。

苦味成分が出にくく、香りがマイルド、
高温で淹れたものと比べると保存がきくメリットもあります。

※このような専用器具で1滴ずつ水を落として作る方法が有名です。

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出典 http://kanazawayahonten.blog.fc2.com/

1-1.ペーパードリップに必要な道具とは

ドリッパー、ペーパーフィルター、
ドリッパーにお湯を注ぐポット、
出来上がったコーヒーを入れるサーバー(またはカップ)、
以上の4点があれば始められます。

 

1-2.ペーパードリップの良いところ

ときどき、ドリップを難しいと考える人がいますが、
上記の道具をそろえ、コーヒーを入れ、お湯を注げば出来上がり。

じつはとても単純で簡単な方法なのです。

そのほかにも、
「お家で喫茶店クラスのおいしいコーヒーを飲める」
「自分の好みの味のコーヒーを淹れられる」
「研究、追求していける」と、よいことだらけです。

 

1-3.いくらから揃うか

上を見ればきりがありませんが、
もっとも安く揃えようと思ったら、
全て100円ショップで揃えることも可能です。。

道具は4つだけですので最安値は¥400+税ですね。(安い!)

実際に100円ショップそろえたのが下の写真。
(ポットだけは300円商品だったので実際は¥600+税)

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ちゃんとしたコーヒーメーカーのものだと、
ドリッパー:本気のドリッパーでも400円弱くらいから手に入ります。
ペーパーフィルター:200円~1000円程度(100枚入)
ポット:1500円くらいから
サーバー:600円くらいから(1人前を淹れるならカップへ直接落とすのもありですね)

専門の道具を揃えしたとても、
3000円前後から始められます。

その他、あるとより楽しめる道具

コーヒーミル
(コーヒー豆を挽く道具。手動、電動がありますが、
少量であれば手動のものでも十分いけます):1500円くらいから。

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メジャースプーン
(どんなスプーンでも計ることはできますが、
専用のスプーンがあると気分が盛り上りますよね):100円くらいから。

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出典 http://product.rakuten.co.jp/
温度計
(コーヒーを淹れるお湯の温度を測る道具、デジタル、アナログあり):500円くらいから

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出典 http://www.tanita.co.jp/product/c/c1030p0/
キャニスター
(コーヒー豆を保存しておくための入れ物):1000円くらいから。

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出典 http://item.rakuten.co.jp/

1-4.ドリップにあう豆とは

「自分の好みが確立している」
「コーヒー豆の専門知識がある」といった人はいいのですが、
初めてで右も左もわからない人も多いと思います。

そんなときは、コーヒー専門店に行って、
そのお店の一番推しの豆を買ってみましょう。

それを飲んでみて、
「もっとあっさりした方がいい」
「苦みが少ない方がいい」
「酸味が欲しい」
「コクがもう少し欲しい」といった好みをメモします。

そうしたら、また同じ店に行って、
メモを見ながらお店の人に相談してみてください。

ちゃんとしたお店の人であれば、
親身になって相談に乗ってくれます。

同じ店に何度も通うことでお店の人とも仲良くなれますし、
なにより、いろんなことを教えてもらえます。

そしてある程度知識と経験できたら、
いろんなお店に行って、
いろいろな豆を試していくとよいでしょう。

ここからは豆を選ぶときの基礎知識的なことです。

買う時の参考にしてみてくださいね。

一般的には、
【中煎りで中細挽きの豆】がドリップに合うと言われています。

何のこと?と思う人もいるはずなので、
説明しておきます。

コーヒー豆をドリップに使用するには、
生豆(なままめ)を焙煎(煎る)して、
砕いて粉にする必要があります。
※生豆→"きまめ"とも読みますが、コーヒー業界内では"なままめ"と呼ばれることが多いようです。

この豆の焙煎度合いと挽き具合が、
最終的なコーヒーの味を左右する
要因のひとつになってきます。

まず焙煎(ローストとも言う)は、
浅炒りから深炒りまで、
大体8段階程度に分けられます。

浅い方から、浅炒り(ライトロースト・シナモンロースト)、
中炒り(ミディアムロースト・ハイロースト)、
中深炒り(シティロースト・フルシティロースト)、
深炒り(フレンチロースト・イタリアンロースト)と呼ばれます。

焙煎が浅いほど酸味が強く、
焙煎が深いほど苦みが増していきます。

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出典 上島珈琲(UCC) https://www.amazon.co.jp/b?node=3313568051
そして挽き方(グラインドとも言う)は、
粗挽き、中挽き、細挽き、極細挽きまで、
大きく4段階(もっと細かく分ける場合もあり)です。

挽いて粉になった豆の粒度をメッシュと呼び、
粗いほどあっさりした味わいになり、
細かいほどコーヒー成分が多く抽出されるため、濃い味になります。

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出典 http://store.shopping.yahoo.co.jp/808mountain/extrafancy.html
単一豆の品種など
(ストレートやシングルオリジンと呼ばれます)で選ぶより、
複数の豆をミックスしたブレンドから始めるのが、
味の方向性がわかりやすくオススメです。

特に最初のうちは、あまり細かいことにこだわらず、
ドリップに合う豆を専門店の人に
選んでもらうことから始めてみましょう。

1-5.人気ランキング

☆特に人気のコーヒー店

『コーヒー豆の鮮度が違う』珈琲きゃろっと
https://coffeecarrot.jp/user_data/sinki_a8.php
『他社のコーヒー豆にはない味わい』土居珈琲
http://www.doicoffee.com/product/515/index-lp-txt.html?a8_a
『おいしいコーヒーを求める人たちに寄り添う案内者』HORIGUCHI COFFEE
http://kohikobo.com/
☆あなた好みの豆を探せる羅針盤のようなランキングサイト

おいしいコーヒー豆ランキング

http://www.hope-smile.net/pla/
バリスタのおいしいコーヒー
http://xn--n8jaq7c6fwsfbyczj2a9w2hb.com/

通販でお取り寄せできるコーヒー豆 おすすめ7選

http://www.suitablism.com/entry/2016/06/22/140000

 

1-6.当サイトのおすすめ器具

ドリッパー 1人前を淹れるならマウンテンドリッパー

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複数杯を淹れるなら、ブルーボトルコーヒーのドリッパー
※「大は小を兼ねません」淹れる量によってサイズを選びましょう

ドリッパーの大きさには通常大小の2種類があり、
小さいものが1~2人前用、大きいものが3~4人前用です。

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ペーパーフィルター
マウンテンドリッパー用にはハリオの円錐フィルター
ブルーボトルには専用ウェーブフィルター
※台形のドリッパーには台形のフィルターを、
円錐形のドリッパーには円錐形のフィルターを、
専用フィルターがあるものはそれを使うことがおいしいコーヒーを淹れるコツです。

そして淹れる量にあったサイズのペーパーフィルターを選びましょう。

ポット
1人前を淹れるなら 宮崎製作所 miyacoコーヒー シングルドリップポット

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複数杯を淹れるなら 月兎印 スリムポット

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出典 http://www.cotogoto.jp/
サーバー
1人前ならお気に入りのカップ(個人的にはファイヤーキングのマグ)
複数杯を淹れるなら、KINTO SLOW COFFEE STYLE コーヒーサーバー(丸形)

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出典 http://www.kinto.co.jp/
特別編
ケメックスはドリッパーサーバー一体型で木製の持ち手がおしゃれ。

見た目のかわいらしさは所有欲を掻き立てます。
※おいしいコーヒーが落とせるのでおススメですが、
地方だと専用フィルターが手に入りにくいかもです。
(通販で購入できます)

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出典 http://styleandlifeintokyo.blogspot.jp/2011/05/favorite.html

どの道具もきちんとおいしいコーヒーを淹れられる上に、
インテリアとして飾っておいてもよいルックスをしています。

生活の中に溶け込むような優しくかわいらしいデザインながら、
しっかりと存在感も主張してくれるものを、
個人的な好みの独断と偏見で集めました。

 

 

 

2.ドリッパーのメーカーの紹介

ペーパードリップを知るうえで、
まず欠かせないのが【カリタ】【メリタ】【ハリオ】【コーノ】の4つです。

各メーカーごとにドリッパーの形や設計思想が違っています。

他にもたくさんのメーカーがあり、
たくさんのドリッパーが開発されていますが、
この4方式が基本になりますので、
まずは各メーカーの特徴を知っておきましょう。

2-1.カリタ

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形:台形
穴の数:最下部に4mm程の穴×3個
リブ(ドリッパー内側の模様)の形状:四方、上から底まで全体に縦型ストレート

特徴:日本で開発され進化してきました。

3つ穴のため比較的早く落ちるので、
ドリップの際の注湯のコントロールがしづらい。

それゆえ、技術を磨く楽しみもあり、
「コーヒー道」というか、コーヒー淹れてる感が楽しいです。

そして、うまく淹れたら、
すっきりとした味わいの日本人好みのおいしいコーヒーができます。

この達成感もいい感じですね。

 

2-2.メリタ(アロマフィルター)

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形:台形
穴の数:底から約1.5cmの高さに3mm程の穴×1個
リブの形状:長辺、上から下まで全体に縦型ストレート、短辺 山形の段々

※写真のものはアロマフィルターという商品で、
通常のメリタ式と少し違っています。

※一般にメリタ式と言われるものは
底に3~4mmの1つ穴、リブは底から高さの1/3までのストレートです。
特徴:ペーパーフィルターでコーヒーを淹れることを考案したのが、
「メリタ・ベンツさん」、ドイツで発明されました。

「夫においしいコーヒーを飲ませたい」
という気もちから、作り上げたのだそう。

穴が1つのためお湯がゆっくりと落ちるので、
コーヒーとお湯の触れ合う時間が長く、
その豆の持つ個性をよりよく抽出できます。

穴を1つにすることで、
豆の量とお湯の温度さえ同じにしておけば、
誰でも簡単にいつも同じ味のコーヒーを失敗せずに淹れることができます。

透過式というより浸漬式なのでサイフォンに近い風味になります。

 

2-3.ハリオ(V60)

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円錐形
穴の数:底に15mm程の穴×1個
リブの形状:ゆるいスパイラル(らせん状) 上から底まで。

特徴:ハリオは理化学用硝子器具メーカー

お湯を注ぐスピードを変えることで、
コーヒーの味をコントロールできるのが特徴。

リブが一番上まであることで、
フィルターの貼り付きを防止し空気の通り道を作ることで、
スムーズにコーヒーを落とせます。

底の穴が大きくフィルターから直接落とせるので、
ネルドリップのような風味を楽しめます。

2-4.コーノ

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形:円錐形
穴の数:底に15mmほどの穴×1個
リブの形状:底から全体の1/3の高さからそこまでストレート。

特徴:お湯を注ぐスピードをコントロールできるので、
味の変化をつけ易い
(好みの味を見つける楽しみの反面、同じ味をいつも出すには練習も必要)

円錐型のパイオニアとして君臨していて価格的にも上位の部類。

もともとはネルドリップの味を再現するために生まれたといわれています。

実際にネルドリップにかなり近い味の再現に成功していると思います。

 

2-5.その他

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このほかにもいろいろなドリッパーがあるのでいくつか紹介します。

①マウンテンドリッパー
ドーナッツドリッパーの1~2杯用器具、
少量のコーヒーを落とすための専用ドリッパー。
大き目の1つ穴でリブがなく内側が3段の段々になっています。
台形、円錐、どちらのフィルターも使えることから汎用性が高い。

②ブルーボトルコーヒーfor Japan
ブルーボトルコーヒーがM.I.T(マサチューセッツ工科大学)で、
トレーニングを受けた研究者とともに開発、
佐賀県有田町の久保田稔製陶所で製作されたドリッパー。

③モンベル O.D コンパクトドリッパー
小さく折りたためて軽量、フィルター不要のためキャンプなど、
屋外でコーヒーを飲みたい人の携帯用として人気があります。
つくりが安っぽいですが、
すっきりとまろやかでおいしいコーヒーが淹れられます。
※携帯用としてはUNI-FLAMEのコーヒーバネットも
コクのあるおいしいコーヒーができて人気があります
(こちらはペーパーフィルターが必要)

④ワンドリップコーヒー
いろんなメーカーからたくさんの種類が出ています。
カップに直接セットしてお湯を注ぐだけでコーヒーが淹れられます。
道具を何も揃えなくてもよく探せば、
思いのほかおいしいコーヒーが見つかったりします。
手軽さと価格の安さが一番のメリット。

⑤ハリオ カフェオールドリッパー
ステンレスメッシュのフィルターでペーパーフィルター不要。
コーヒー豆の油分が豊富に抽出されるのでコクのあるコーヒーが落とせます。
コーヒーを落とした後に本体に直接粉が残るため、
ペーパーフィルターのものに比べ掃除が面倒くさいのがちょっと難。

2-6.台形ドリッパーと円錐ドリッパーの違い

好みにもよるし、味の感じ方もひとそれぞれ。

大きくわけて考えると台形のドリッパーは、
抽出速度がゆっくりなため、
俗に雑味ともいわれるいろんな成分が混ざりやすく、
まろやかでコーヒーらしい味に仕上がる傾向にあります。

これに対して円錐ドリッパーは苦みや酸味が強くなり、
まろやかさよりも輪郭のはっきりした力強い味になります。

ですので、できればいろいろ試してみて、
好みの味を見つけるのがいいと思います。

 

2-7.ドリッパーのメンテナンス

ドリッパーは基本メンテナンスフリーです。

使用したら、水やお湯でさっと洗い流して、
水分をふき取り、乾かしておけば大丈夫。

ですが、長く使うとコーヒーの成分がお茶の茶渋のように付着してきます。

そんな時は食器用漂白剤を薄めた液に10分~30分程度浸して、
毛先の柔らかいブラシなどで軽く洗ったのち、
しっかりと洗剤成分を流水で洗い流し、乾燥させましょう。

※この時に固いスポンジやたわしは使わないことが賢明です。
(特に樹脂製のものは強くこすらないようにしましょう)

 

 

 

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3.ドリッパー比較表

代表的なドリッパー比較表

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カリタ メリタ ハリオ コーノ
コンセプト 自分好みの味を追求しながらも、比較的安定した味を維持しやすい。

※メリタ、コーノの中間的な感じ

一定した味を誰でも簡単に維持できる。

淹れるのが簡単。

自分好みの味を追求できる。

コーノに近い操作感で、

ネルドリップのような味わい。

 

自分好みの味を追求できる。

ネルドリップのような味と操作感。

抽出原理 透過式と浸漬式の中間 浸漬式 透過式 透過式
形状の特徴 台形、小さな3つ穴 台形、小さな1つ穴 円錐形、大きな1つ穴 円錐形、大きな1つ穴
お湯の注ぎ方 細口のポットを使い、湯量を調整しながら円を描くように慎重に入れる。 蒸らしが終わったら人数分をゆっくりと全部入れる 細口のポットを使い、湯量を調整しながら円を描くように慎重に入れる。 細口のポットを使い、湯量を調整しながら円を描くように慎重に入れる。
使用するフィルターの形 台形フィルター 台形フィルター 円錐フィルター 円錐フィルター
豆の挽き具合 中挽き 中細挽き 中挽き 中挽き

4.ペーパーの種類

色が白いものと茶色いものがあり、
形状では台形、円錐形、ウェーブタイプなどがあります。
各種フィルター(ネルや金属フィルターも写っています)

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出典 https://coffee-rakuichi.co.jp/

 

4-1.ペーパーによる味の違い

まず白いものと茶色いものの違いなのですが、
これは漂白したかしていないかの違いです。

一般的に漂白していない茶色のものの方が高価なものが多いです。

理由は、
紙には「リグリン」という樹木成分由来のにおいがあり、
このにおいを除去するために、
未漂白のものは大量の水に晒さなければならず、
かえって手間と費用が掛かってしまうため。

ただ、それだけ手間暇かけても、
やはりにおいは残ってしまうそうです。

そして、漂白する方が、
簡単にこのにおいをとることができるため、
手間も時間もかからず価格も安くできるとのこと。

気になるのは漂白に使う漂白剤だと思いますが、
これには酸素系漂白剤を使用していて、
ダイオキシンも出ず漂白剤も残留しないから安心なのだそう。

ただ最近はいろんなアレルギーや過敏反応もあるので、
心配な人は未漂白のものを選ぶ方が無難かもしれません。

台形、円錐形、波型円錐状など、
形状の違いは、使用するドリッパーにより
使い分けるのが基本となります。

フィルター横に接合箇所があるタイプは、
そこからコーヒーの雑味が出てしまい味が濁るという意見もあります。
(セットするときに折りたたむ部分ですね)

雑味というと悪いイメージがありますが、
コーヒーにおける雑味は旨み成分の一つであり、
雑味が混ざることで苦みの強い
どっしりとコクのある味に仕上がります。

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4-2.選ぶときのこつ

まずは自分が使用しているドリッパーに合う形のものを選びます。

そのうえで、漂白のあるなしを決めるとよいです。

味や香りが気になる人、
嗅覚の鋭い人は「白い漂白したもの」
健康に気をつかう人は「茶色い未漂白のもの」

最近では環境を意識した、成長の早い竹から作るぺーパーや、
ネルドリップのコーヒーを目指した
コットンパワーフィルターのような製品もあります。

ペーパーをセットして、
豆を入れる前に湯通しをするとにおいが取れるという意見もありますが、
ドリッパーにぺーパーが貼りつくので
絶対にしない方がよいという意見もあります。

個人的には未漂白の茶色いものが好みで、
においも気になりませんが、
最終的にはいろいろ試して好みを見つけるのがよいですね。

 

 

5.コーヒーポット

コーヒーのハンドドリップを始めると気づくのが、
ポットの重要性です。

というのも、ハンドドリップをするうえで、
コーヒーに注ぐ湯量のコントロールが
とてもとてもとても大切なのです。

コーヒーを淹れるときにその最初に落ちた一滴を、
特別な意味を込めて“ファーストドリップ”と呼びます。

最初に落ちたその一滴が一番美味しく、
特別な一滴だからです。

その”ファーストドリップ”において、
一番重要なのが【蒸らし】で、
その成否を分けるのがポットから注ぐ湯量というわけなのです。

ポットの種類はたくさんありますが、
湯量のコントロールのしやすさ、
取り回しのしやすさを目安に何点か紹介します。

種類紹介

選ぶポイントは注ぎ口の形状、容量、価格などです。

ご自身の使い方に合わせて選ぶようにしてみるとよいと思います。
宮崎製作所 miyacoコーヒー シングルポット

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1人前を淹れることに特化したポット、
注ぎ口が細く湯量のコントロールが容易。

持ち手が木製で温かみのある
デザインとコロンとした形が愛らしいポットです。

月兎印 ステンレススリムポット 0.7リットル

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出典 https://www.amazon.co.jp/

当サイトのおススメでも紹介した
月兎印ホーロースリムポットの上位機種。

より、ドリップにこだわり、湯を細く長く、
注ぐ量やタイミングをコントロールしやすい、
口元がすっと細長い注ぎ口に、ポットを傾けても落ちにくいフタ、
素手で持っても熱くないよう、二重構造になった取っ手など、
こだわりが満載です。

 

タカヒロ コーヒードリップポット「雫」

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出典 http://www.takahiro-inc.com/

このポットの一番の特徴は湯量を名前の通り
【しずく】レベルで調整できること。

プロも愛用するポットで、
コーヒーを淹れているときの美しさは思わず見とれてしまうほど。

 

ハリオ V60 ドリップボトル ヴォーノ

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出典 https://www.amazon.co.jp

日本の耐熱ガラスメーカー製。

手になじむ波型のハンドル、注ぎ口は注ぐ位置や量、
スピードをコントロールしやすい機能性と
形状の美しさを併せ持った逸品。

日本製ながら、海外のバリスタ達の間でも大人気で、
リーズナブルな価格もうれしいですね。

湯温を設定できる電気加熱式ケトルタイプもあり、
コーヒーに湯温調整は必須なのでこちらもおススメです。

 

 

6.サーバー

複数杯を落とすのであればやはりサーバーは必須です。

サーバーは機能的にはあまり違いはなく、
コレクションする人もいるほどきれいなデザインも多いので、
好みのデザインで選んでしまうのが、大切に使うコツと考えます。

サーバ紹介

KINTO SLOW COFFEE STYLE コーヒーサーバー 600ml
耐熱ガラス製

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出典 http://www.kinto.co.jp/

KINTO SLOW COFFEE STYLE コーヒージャグ 600ml
ブルーボトルコーヒーでおなじみのサーバーです
耐熱ガラス製

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出典 http://www.kinto.co.jp/
カリタ Jug400
ビーカー型のシンプルなタイプ
耐熱ガラス製

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出典 https://www.kalita.co.jp
REVERS-STORE FLOCK
耐熱ガラス製、電子レンジ対応

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出典 https://rivers.stores.jp
ハリオ サーバー オリーブウッド
耐熱ガラス製
オリーブウッド製のハンドルが、見た目にも優しく、手に馴染みます

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出典 http://plaza.rakuten.co.jp/hinabunyaya/diary/201407110000/

 

7.メジャースプーン

bodum『DROP LINE』
大きい方が約10g
小さい方が約7gを計れます。

思ったより大きいのがちょっと残念ですが、
この曲線美は絶品です。

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出典 http://www.best-buy-products.net/cook-kitchen/bodum-drop-line.html

 

Handle
木工作家の木下直樹氏のコーヒーメジャースプーン
厳選された天然木を使って、
天然由来のオイルだけで仕上げてあるので使い込むほどに味が出ます。

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出典 http://www.daidoko-net.com/SHOP/kid-kino-007.html

ハリオ軽量スプーンV60カパー
コーヒー粉、すりきりで12g

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出典 http://product.rakuten.co.jp/
メジャースプーンはコーヒーメーカー以外のものも多く、
「コーヒー メジャースプーン 画像」でネット検索すると、
いろんな素材やかたちのものが見つかります。

かわいらしいデザインのものも多いので、
コレクションしてみるのも面白いですね。

 

 

 

8.コーヒーミル

お家でおいしいコーヒーが飲みたいと思ったときに、
実は一番重要なのはコーヒーミルです。

新鮮なコーヒー豆をドリップ直前に挽くことで、
コーヒーショップにも負けない、
味と香りのコーヒーを淹れることができるのです。

ですので、本当においしいコーヒーを淹れたいと思ったら、
コーヒーミルは必ず入手することをおススメします。

電動や手動、大きさもいろいろ、
通常1~3人前程度であれば、
手動のものが楽しくておススメ。

朝など忙しい時間にさっと淹れたい人などは、
電動のものがよいでしょう。

コーヒー豆を挽くときに一番重要なのは、
メッシュ(挽いた豆の大きさのこと)をできるだけ均一にすること。

いずれにしても、
ご自身のライフスタイルに合ったものを選ぶのがポイントです。

 

8-1.電動ミル

業務用などの大き目く重い据え置き型や、
キッチンでも邪魔になりにくい小型のものがあります。

時間がないときなど、
短時間で簡単に挽けるのがメリット。

半面、小型のものは粒度の調整にコツがあり、
慣れるまではちょっと難しいかも?ということと、
情緒に欠けるというデメリットがあります.

業務用のものは憧れますが、高価なものも多く、
大きくて邪魔にもなってしまいがち。

なんとなく気づかれるかもしれませんが、
大きいものの方が均一に豆が挽けます。

小型のものは挽く時間で粒度が変わり、
ミル自体をゆすりながら挽いてやることで、
メッシュ(粒度)をを均一にできます
デロンギ「コーン式 コーヒーグラインダー」
挽くときに熱が発生しにくく、
アロマや味を生かせる低速回転・コーン式。

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出典 https://www.amazon.co.jp/
bodum
BISTRO「電気式コーヒーグラインダー ブラック」
豆の挽き方は、エスプレッソ用の極細挽きから、
フレンチプレス用の中荒挽きまで対応。
コニカル刃で音も静かなため、
深夜や早朝も近所を気にせず使用できます。

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出典 https://www.amazon.co.jp/
Kalita 電動コーヒーミル CM-50
50gの豆を15秒で中挽きに仕上げる電動コーヒーミル

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出典 https://www.amazon.co.jp/
ハリオ 電動コーヒーミル・カプセル
1回に挽ける量が30gと少量のため、一人暮らしの人におススメ。
小さいのでキッチンでも置き場所を取らず邪魔になりません。

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出典 http://www.hario.com/

 

8-2.手動ミル

自分のペースでお好みの挽き具合にしやすいのが、
手動タイプのメリット

半面、時間がかかるのと、
大量に挽くと疲れてしまうというデメリットもまります。

キャンプなどに便利な持ち運べる小型のものから、
据え置きタイプの少し大きなものもあります。

時間があるときにゆったりと豆を挽くのは、
部屋中に香りも広がりますし、
出来上がるコーヒーに対する期待感も盛り上がりますね。
PEUGEOT
「コーヒーミル ノスタルジー」
伝統的を感じさせる名門プジョーのコーヒーミル
クラシックなドーム状のデザインとウッドの組み合わせが、
美しいこのモデルは1840年当時の初期モデルの復刻版。

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出典 https://www.amazon.co.jp/
CASUAL PRODUCT
「コパカバーナ コーヒーミル」
クラシカルな外観はインテリアにもよさそうです。
コーヒーを受ける受け皿が少し小さいのが難ですが、
挽きやすく、デザインの良さがたまりません。

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出典 http://product.rakuten.co.jp/
Kalita コーヒーミル KH-3
オープン式なので簡単に豆を入れられて便利。
豆の挽き具合の調整も簡単にです。
デザインは良いのですが本体が少し太いので、
手の小さい人や女性には使いずらいかも?
反対に、仲の良い人と二人で挽くと楽しいかもしれませんね。

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ポーレックス
セラミック コーヒーミル ミニ
コンパクトで分解してコンパクトに畳むこともできるの
でアウトドアにもおすすめ。
簡単に組立てられる手挽きコーヒーミルですが、
エスプレッソ用から粗挽きまで挽き方の調節が可能。
細く握りやすいので、手の小さい人や女性でも使いやすいです。

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出典 https://www.amazon.co.jp/

 

 

 

9.キャニスター

EVAK
イヴァーク エアタイト フードストレージ
フタを押し下げるだけで中の空気を抜くことができるうえ、
フタの位置を自由に決められるので、
内容量の増減に合わせた調節がとても簡単にできます。
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出典 http://item.rakuten.co.jp/

&カリタ
キャニスター 角型、ホーロー製、木製フタ付き、コーヒー豆250g入ります。
シンプルなデザインと白×紺の色合いがとてもきれいです。

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出典 https://www.kalita.co.jp
Oxo
コーヒー&ティーポップコンテナ レクタングル
ワンタッチで密閉できるうえに、コーヒー豆が苦手な『光』も遮断。

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出典 http://www.oxojapan.com/

 

 

 

10.カップ

10-1.メニューによる大きさの違い

レギュラーカップ:
一般に喫茶店などで出てくるのがこのサイズ、
カップに八分目で120ml~150ml入ります。

デミタスカップ:
エスプレッソを飲むためのカップで、
レギュラーカップの約半分ほどのサイズ。
内容量は60ml~80ml。

マグカップ:
マグカップは和製英語で正式には「マグ」が正しい。
受け皿のないカップ単体で内容量は180ml~220ml

カフェオレボウル:
名前の通りカフェオレを飲むためのボウルで取っ手がありません。
内容量は220ml~250ml。

タンブラー:
元来は底の平らなガラス製のコップのこと。
スターバックスでおなじみの持ち運びできるカップもタンプラーと呼びます

10-2.おしゃれなカップ紹介

高級食器メーカーのもの、陶芸作家による1点もの、
ホテルなどで使われるシンプルな業務用、
最近人気のマリメッコを始めとする北欧デザインものなど、
好みが完全に分かれると思いますので、
特に人気の高いメーカーを何社かあげておきます。

【ナルミ】【ノリタケ】【マイセン】
【ロイヤルコペンハーゲン】【ウエッジウッド】などは薄く透明感があり、
高級感漂う磁器製のカップ。

【エルメス】【ティファニー】のギフトラインにあるカップは、
高級感とかわいらしさが同居しており、
一つ持っているだけでうれしくなります。

シンプルな【イッタラ】、
アーティスティックな【アラビア】、
どちらも北欧メーカーらしい温かみのあるデザインと、
実用性の融合が素晴らしいです。

【ファイヤーキング】アメリカの業務用食器、
シンプルでぼってりとした愛らしさが特徴。
(世界中にコレクターがいます)

一度生産を終了していますが、日本のガラス職人たちの手により、
ファイヤーキングジャパンとして再生しています。

種類が多すぎてここでは紹介しきれませんが、
「メーカー名 コーヒーカップ 画像」で、
ネット検索するとたくさん出てきます。

ぜひお好みのものを見つけてみましょう。

より詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてくださいね。

 

11.淹れ方

淹れる量によって、
使うドリッパーのサイズを使い分けます。
(1~2人前用と2~4人前用があります※大は小を兼ねません)

温度:85度から89度くらいがよいといわれていますがこれも好みになります。

温度が低い方がやさしくあっさ入りした味になり、
高い方が苦みの強いコクのあるどっしりし味わいになります。

粉の細かさ(挽き方):中挽き、中粗挽きがドリップには向きます

11-1.具体的手順

ハンドドリップ はコーヒーを淹れる人の数だけやり方がある。
そう言っても過言でないほど、様々な手法やこだわりがあります。

そこで、基本的なドリップ方法を動画にしました。
よろしければ参考にしてみてください。
 https://youtu.be/aHe2E80_D88

経験者の方には突っ込み所満載と思いますが、
ハンドドリップ入門として温かい目で目てもらえるとうれしいです。

 

各ドリッパーによる作業の流れ

各ドリッパーの大まかな淹れ方の流れを
一覧表にしてみました。

ドリッパーは比較的安価で入手できますので、
いろいろ揃えて試してみると楽しいです。

淹れ方の特徴
カリタ式 1湯目を注ぐ 蒸らす 2湯目以降を注ぐ 蒸らした後は湯量に合わせて数回にわけて注湯する
メリタ式 1湯目を注ぐ 全体にいきわたるまで置く 2湯目を注ぐ 2湯目で必要量まで一息に注ぎ、落ち切るのを待つ
ハリオ式 1湯目を注ぐ 蒸らす 2~4湯目を注ぐ 蒸らしのあとは、湯が落ちきらないうちに断続的に注ぐ

 

淹れ方の特徴
コーノ式 1点に湯を垂らす 注湯範囲を広げる さらに注湯範囲を広げる 縁まで注ぐ 最初は湯を点滴のように垂らし、段階的に範囲を広げていく
ケメックス式 1湯目を注ぐ 蒸らす 2湯目を注ぐ 3~4湯目を注ぐ 2湯目はロートの半分まで。

3~4湯目は縁まで注ぐ。

 

※珈琲完全バイブル 丸山健太郎著 ナツメ社より抜粋
※ここに書いてある淹れ方が絶対ではありません。
蒸らし方や注湯の仕方など、自由に試してみて、
お好みの味を探してみてくださいね。

※Youtubeで【コーヒー ドリップ】で検索してみると、
驚くほど多様な入れ方の動画が見られます。
(正解は無いということを実感できると思います)

 

12.水

水は日本であれば軟水がよいです。

軟水であれば基本何でもよいのですが、
オススメは浄水器を通した水道水を
電気ポットで沸かしたものを使っています。

こうすると無味無臭のお湯になり、
コーヒーの持つ本来の味が楽しめると考えるからです。

ミネラルウォーターを使われる人もいますので、
いろいろ試してみるとよいですね。

 

 

 

13.最後に

コーヒーの淹れ方に
「こうしなきゃいけない」という
決まりは実はありません。

最初に蒸らすとか、
フィルターに直接お湯を当てないとか、
お湯の温度とか、落とす時間だとか…

「こうやったらおいしいコーヒーができるよ」っていう、
流れがあるだけなのです。

決まった通りの手順を厳格に守って淹れることで、
失敗は少なくなりますし、
おいしいコーヒーができやすいのは確かです。

ですが、
『おいしいコーヒー=好みのコーヒー』とは限りません。

あまり難しく考えず、
気楽にはじめてみるのが良いのではないでしょうか。

そのうえで、より自分好みの味を見つけるために、
試行錯誤していくのが楽しいと考えます。

<参考文献>
珈琲完全バイブル 丸山健太郎著 ナツメ社
【ABOUT COFFEE】 作:庄野雄治 絵:平澤まりこ ミルブックス刊

 

 

 


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