「シダモ」は他のエチオピアコーヒーと比較されがちで控えめな印象ですが、この豆もまたしっかりと個性があります。コーヒー発祥の地とされるエチオピアは上質なコーヒー豆が揃い、「シダモ」は「イルガチェフェ」「ハラー」と並んで3大ブランドとして名を馳せているのです。

今回はそんな「シダモ」についてご説明していきます。

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シダモとは?

「シダモ」はエチオピア南部に位置するシダモ地方で生産されているシングルオリジンコーヒーです。昨今のサードウェーブの影響で、「シダモ」は 浅煎りで提供されることが多い銘柄です。

紅茶と見間違えるような透き通った色やフルーティーな香りとチョコレートの様な味わいに加えコーヒーらしい渋みも感じられます。

シダモの特徴・生産地

シダモはエチオピア南部に位置するシダモ地方、標高2000メートル以上の高地でその寒暖差や豊富な水資源、肥沃な火山灰土壌を利用して栽培されます。チョコレートの様に甘く芳醇な香りとなめらかな柑橘系の酸味が特徴です。

シダモはスモーキーな灰色のコーヒー豆で高地産らしい硬さでありながら小粒です。その渋い見た目に反して抽出すると深みのある味と紅茶やワインを彷彿とさせる様な爽やかで明るい色が印象的です。

日本の市場ではシダモはウォッシュトタイプが多く、これらは近代的設備で精製され豆のサイズが均一で欠点豆も少なくなっています。もちろんナチュラルタイプも存在していますが、ウォッシュトタイプに比べて欠点豆が多く精製度が低くなっているため海外市場にはあまり出回りません。

シダモの味・香り

同じシダモ州のイルガチェフェと比べると、両者とも紅茶の様なフローラルな香味が特徴ですが、シダモの方がより濃厚で味に締まりがあります。人によってはジャスミン、レモン、シトラスの様な香りと形容することもあります。

サードウェーブのスペシャルティーコーヒーらしく浅煎りで提供されることが多いのですが、シダモはチョコレートのような苦みもあわせ持つので中深煎り、深煎りがおすすめです。深煎りにしても香りがよく、バランスのとれた味わいになります。また、コーヒーらしい苦みやコクの中に甘みも味わえます。

シダモのおすすめの淹れ方

フレンチプレスで抽出するのがシダモ本来の華やかな味わいを引き出せるので最もおすすめの淹れ方です。シダモの上品な酸味とほんわかした優しい味わいが楽しめます。

フレンチプレスは紅茶を入れる際にも使われる器具で、豆の味が豊かに出やすく、紅茶の様な香味を特徴とするシダモとの相性が一番良いです。

また、ハンドドリップなどと違いフレンチプレスなら誰が淹れても分量と抽出時間さえきちんと計れば美味しく淹れられる点も良いですよ。

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シダモ(エチオピアコーヒー)情報まとめ

「シダモ」はその爽やかで明るい香りと濃厚な味わいからアイスコーヒーにしてもよく合います。酸味のあるコーヒーがお好きな方はご一緒にレモンやライムを添えても美味しく召し上がれますよ。

 

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