突然ですが、皆さん、コーヒーはお好きですか?

コーヒー好きの方の中にはご存知の方もいるかもしれませんが、日本でもコーヒー栽培は行われています。そして日本でのコーヒー栽培は、ほとんどがコーヒーベルトにギリギリ属している沖縄県や小笠原諸島で行われています。

しかし、コーヒーベルトに属さない長崎県でも栽培が行われており、そのコーヒーは寿古珈琲と呼ばれ、世界的にも珍しい温暖湿潤気候の土地で生産されるコーヒーです。

そこで今回は、この寿古珈琲についてご紹介していきましょう。

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寿古珈琲とは?

寿古珈琲の特徴・生産地

寿古珈琲は、長崎県大村市寿古(すこ)町の「中島珈琲本社」で生産されるコーヒーです。この中島珈琲本社は、「長崎スコーコーヒーパーク」というコーヒー農園とレストランを運営している会社です。

この長崎スコーコーヒーパークは、日本初の観光コーヒー農園です。コーヒー農園の見学をした後に、コーヒーだけでなく、コーヒー豆を使った料理(コーヒーピラフ、コーヒーおむすび等)やスイーツ(コーヒープリン、コーヒージャム等)を楽しむこともできます。

このコーヒー農園は、中島珈琲本社の中島洋彦代表が始めました。

中島代表は熊本県生まれで、アメリカで食堂経営をしていた祖父母の影響で3歳からコーヒーを飲んでいたというコーヒーのスペシャリストです。コーヒー農園を開くためにブラジル移住を計画していましたが、家族の反対で断念しました。

しかし、コーヒーの仕事に携わることは諦めきれず、「日本のコーヒー発祥の地」とされている長崎県で喫茶店を開きました。その後、1本のコーヒーノキの苗木を手に入れたことからコーヒー農園の歴史が始まります。

コーヒー栽培に適しているという「コーヒーベルト」に属さない、温暖湿潤気候の長崎県大村市で、前人未到のコーヒー栽培を独学で始めました。当初は失敗の連続でしたが、長年の努力の結果、観光農園を開園するまでになりました。

現在、この農園の栽培面積は約300坪で、大きな温室の中で約200本のコーヒーノキを栽培しており、1年間に約100kgのコーヒー豆を収穫しています。これらのコーヒーノキから収穫されたコーヒー豆は、地名から、「寿古珈琲」と名付けられました。

このコーヒーノキは、火山培土と赤土の土壌で、無農薬で栽培されています。コーヒーノキの栽培からコーヒー豆の収穫、生産、焙煎まですべて自社において手作業で行われています。

しかし、この農園で栽培し収穫できる寿古珈琲豆はまだまだ少ないのが現状です。その為、一般的に「寿古珈琲」と呼ばれる商品は、観光農園で栽培し収穫されたコーヒー豆を主原料として、厳選された品質の高い海外産のコーヒー豆とブレンドして作られたものです。

100%寿古珈琲豆だけを使ったコーヒーは、この長崎スコーコーヒーパークでしか味わうことができません。収穫量の少なさと、品質の高さから、「奇跡のコーヒー」とも呼ばれています。

寿古珈琲の味・香り

寿古珈琲は、甘味と酸味のバランスがよく、ほのかな苦味とコクが感じられます。香りは、香辛料のようなスパイシーな香りが特徴的で、後から来るマイルドな甘い香りがクセになるコーヒーです。

寿古珈琲のおすすめの淹れ方

寿古珈琲は、中島珈琲本社で自家焙煎されており、コーヒー本来の風味を最大限に活かすために浅煎りです。浅煎りにすることにより、甘味と酸味の絶妙なバランスが楽しめます。

ドリップする際は92℃前後のお湯を使って、あまり時間をかけすぎずにドリップするのがおすすめです。

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寿古珈琲(日本国産コーヒー)情報まとめ

今回は、長崎県大村市の長崎スコーコーヒーパークで生産される「寿古珈琲」についてご紹介しました。

世界的にも珍しい、コーヒーベルトに属さない場所である長崎県で生産された寿古珈琲は、並大抵の努力で栽培に成功したコーヒーではありません。

是非、この「奇跡のコーヒー」を味わってみてください。

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