シグリ」はジャマイカからブルーマウンテンの苗木を移植したことを皮切りに栽培が始まりました。コーヒーの王様ブルーマウンテン系統ならではの見た目と味わいが素晴らしい最高級コーヒーです。

苦味は少ないですが、コク・甘味・酸味のバランスの取れた味わいが特徴で、フルーティーなフレーバーも魅力のひとつです。

パプアニューギニアはコーヒー生産国としては知名度が低いのですが、シグリ農園で丁寧に育てられるシグリの美味しさから近年世界中に注目され始めています。

今からそんなシグリについてご紹介していきますのでご参考になれば幸いです。

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シグリとは?

シグリはパプアニューギニアの老舗「シグリ農園」が生み出す最高級コーヒーの銘柄です。シグリ農園はニューギニア国内において最高品質のアラビカ種の栽培農園として1950年に西部高地地方マウントハーゲン市の東ワギ・バレー高原に作られました。

コーヒー栽培に最適な生育環境とシグリ農園の丁寧な精製方法の産物がシグリです。シグリの苗はブルーマウンテンと同じティピカ種で、ジャマイカのブルーマウンテンにも引けを取らない味わいを持ちます。

シグリの特徴・生産地

シグリが生育されているパプアニューギニアは「一日で一年の気候を繰り返す」と言われる気象の変化を持ち、海抜1600メートルの標高、清涼な気候、豊富な降水量、肥沃な火山灰土壌などコーヒーの生育に理想的な環境のなかシグリは育てられます。

もちろんこうした風土がシグリの美味しさの秘訣なのは言うまでもありませんが、精製工程にもその美味しさの理由があります。完熟チェリーだけを手摘みし、通常より1日多い4日間かけた水洗発酵工程、じっくり10日間もかけた天日乾燥、完熟豆の2度にわたる卓上手選別などにより、ヒスイに似た緑色と最高級の風味や品格を持つシグリが生み出されます。

生豆の状態も大粒ぞろいで綺麗なものが多いので、パプアニューギアの等級の中でも最高ランクのAAがつくことも珍しくありません。

シグリの味・香り

シグリはコク、苦味、香り、天日乾燥特有のまろやかな甘味、適度な酸味が渾然一体となった絶妙なバランスのコーヒーです。一口飲むと最初に甘味とコクが感じられ、程なくして鼻に抜けるフルーティーな香り、最後に上品な酸味の余韻、濃厚なアロマを楽しめます。

苦味は弱めですが、コクや深みがあり良質な飲み心地を味わえ、強い苦みが苦手な人でも飲みやすいコーヒーです。焙煎においても少し深めに焙煎した方がシグリ本来の持ち味であるコクを活かせるでしょう。

シグリのおすすめの淹れ方

シグリの繊細さや絶妙なバランスを引き出すにはペーパードリップがおすすめです。少し熱いぐらいの85~90度のお湯を細く長く注ぎ、じっくり抽出することでシグリの一番の持ち味であるコクと上品な酸味が色濃く表れます。

コーヒーの油脂分なども抽出されるネルドリップならもう少し温めのお湯で抽出すると、シグリのコクと一緒にまろやかな甘味も引き出すことができます。また、シグリはコクが持ち味なのでミルクとの相性が抜群です。

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シグリ(パプアニューギニア産コーヒー)情報まとめ

「シグリ」は世界で注目されているパプアニューギニア産コーヒーの中でも非常に人気の高い最高級コーヒーです。老舗シグリ農園のコーヒーの生育に理想的な環境のもと、完熟チェリーだけを手摘みし、非常に丁寧な精製工程を経て生み出されるコーヒーは絶妙なバランスを持っています。

ブルーマウンテン系統の華やかな味わい、フルーティーなフレーバー、まろやかなコク、甘みの余韻を最後の最後までお楽しみいただけます。

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