モカコーヒーの中でも異色の存在が「レケンプティ」です。エチオピアコーヒーは総じてモカコーヒーと呼ばれます。イエメンにあったモカ港からエチオピアもコーヒーを出荷していたことが由来となっています。
さて、そんなモカコーヒーの中でも「レケンプティ」は 一体どのように異色なのでしょうか？詳しく確認していきましょう。
レケンプティとは？
一般的なモカコーヒーの特徴はフルーティーな甘い香りと強い酸味とされますが、このレケンプティは独自の栽培方法により酸味がまろやかなバランスのいいコーヒーです。ウォレガ地方は野性的なコーヒー豆の栽培方法をするので他のモカコーヒーとは味わいが異なります。
ただし天日で乾燥させるナチュラル式（自然乾燥式）のコーヒーは豆にばらつきがあり品質が安定しないので、自家焙煎店では焙煎前にハンドピックと水洗いでコーヒー豆を選別するのが常だそうです。
レケンプティの特徴・生産地
レケンプティはエチオピア西部オロミア州ウォレガ地方で栽培されています。独自の野性的な方法で栽培されるため、エチオピアの他のモカコーヒーと比べても独特な風味が感じられます。
ウォレガ地方は標高約1700～1750メートルの高地に位置します。エチオピアのナチュラル式（自然乾燥式）のコーヒーは品質にブレが生じやすくなっていますが、ウォレガ地方は品質的には比較的安定している地域です。
レケンプティの多くはG4、G5で市場に出回っていて、G1でもハンドピックする過程で虫食い、カビ、サビなどのある欠点豆が見つかる比率が高いのです。レケンプティの生豆が手に入ったら、水洗いと選別、焙煎までの過程をご自分でされてみるのも一つの手かもしれません。その手間が惜しくないほどの美味しさがレケンプティにはあります。
レケンプティの味・香り
レケンプティは苦みが少なく、強い甘さがあるのが特徴です。モカコーヒー特有の果実のような芳醇な香りと、柑橘系のフルーティーなコーヒーアロマも感じることも出来ます。酸味は他のモカコーヒーよりもマイルドで上品な印象です。
レケンプティのおすすめの淹れ方
中煎り・中深煎りの豆をネルドリップで抽出してレケンプティの持つ豊かなコクを楽しむのがおすすめです。ハンドドリップでゆっくり抽出してレケンプティのコクやなめらかさを十分に引き出しても美味しいです。
レケンプティ（エチオピアコーヒー）情報まとめ
レケンプティはナチュラル式（自然乾燥式）ならではの甘さと力強さ、その中に感じるフルーティーな香りが楽しめます。
独自の野性的な栽培方法であるため他のコーヒー豆の倍以上、美味しく淹れるまでに手間暇がかかりますが、そんな手がかかるコーヒーほど美味しく感じられるのではないでしょうか。
