皆さんは中国産コーヒーの存在をご存知ですか?実は、ここ数十年で、中国のコーヒー産業は急成長しています。「中国と言えばお茶でしょ」なんて言っていては時代に乗り遅れてしまうかもしれません。

そんな、最近注目を集めている中国産コーヒーの中でも、最も生産量が多く有名なコーヒーがシモンです。農薬を使わず有機栽培されており、別名「ダイヤの原石」とも呼ばれることもある、アジアを代表する人気のコーヒー豆です。

そこで今回は、この中国産コーヒーのシモンについて、ご紹介させていただきます。

スポンサーリンク

シモンコーヒーとは?

シモンコーヒーとはどのようなコーヒーなのでしょうか?

それでは、シモンコーヒーの特徴や生産地、味や香り、更にはおすすめの淹れ方まで、丁寧にご紹介していきます。

シモンの特徴・生産地

シモンはその名前の通り、中国雲南省思芽(シモン)地区で生産されています。このシモン地区の人口は約240万人で、その半数以上が少数民族で構成されていて、中国の中で一番少数民族の多い地域です。

シモン地区は、プーアール茶の産地としても有名です。標高1,300~1,500mの山岳地帯に位置し、日中の寒暖差が激しく、赤土の土壌は肥沃なため、コーヒー栽培に非常に適した土地です。

1959年にポルトガルで交配されて誕生したカチモールというハイブリッド種で、アラビカ種の一種です。その為「中国雲南アラビカ」と呼ばれることもあります。

病害に強く、成長が早い為、生産性が高いのが特徴です。比較的低木で、実と種子が大きく成熟します。

収穫時期は11月~3月で、成熟した赤い実は、一粒ずつ丁寧に人の手により摘み取られ、清流を利用して水洗いをして、豆を直置きせずに筵(むしろ)の上で天日乾燥させて精製します。その為、ほのかに自然の香りが感じられるのも特徴です。その後脱穀されると、グレーがかったグリーン生豆となり選別され、出荷されます。

以前は、「雲南小粒コーヒー」などと呼ばれるような小粒種でしたが、近年では改良が繰り返されグレードも上がり、肥えた豆となっています。

このように生産工程を丁寧に管理されているので、欠点豆がほとんど無く、品質が良いのも人気の理由です。近年では、コロンビア産のコーヒー豆と同等又はそれ以上と囁かれている次世代コーヒーです。

また、栽培が開始されてから、わずか12年で「グルメコーヒー」と呼ばれるほどに成長したという、驚きのコーヒーでもあります。

シモンの味・香り

シモンは、雑味がなく爽やかな口当たりでクセがないのが特徴です。ほのかにほろ苦さを感じた後に、優しい甘みが広がるバランスのよくとれたコーヒーです。香りは、ナッツのような香ばしい香りが特徴的で、その後に広がる果実を思い出させるフルーティーな優しい香りが心地よいです。

シモンのおすすめの淹れ方

シモンコーヒーの特徴を生かす一番おすすめの煎り方はフルシティローストです。雑味がなく爽やかな口当たりを引き立たせることができます。また、少し酸味が残るコーヒーが好きな方は、シティローストがおすすめです。中国茶のようにハーブを思い出させるような香りが楽しめます。

そして、爽やかな口当たりや、ナッツのような香ばしい香りとフルーティーな優しい香りを大切にするためには、中挽きがおすすめです。粗挽きでは、味や香りが薄くぼやけてしまいます。

ペーパードリップで淹れる時は、95℃前後のお湯を少量注ぎ20秒程度蒸らしてから、「の」の字を書くように3回程度に分けて全体に注ぎましょう。

スポンサーリンク

シモン(中国コーヒー)情報まとめ

今回は中国産コーヒーのシモンについてご紹介しました。栽培を開始してからたった12年で人気を博したコーヒー豆であったなんて驚きですね。

アジア地区を代表するシモンコーヒー、是非一度飲んでみてください。きっと、アジアに住む私たちの口に合うはずですよ。

おすすめの記事