コーヒー豆の産地といえば、中南米やアフリカが有名ですが、実は日本でもコーヒー豆の栽培は行われています。

日本のコーヒー豆の歴史は小笠原諸島から始まり、今現在も栽培が行われています。

そこで今回は、小笠原コーヒーについて特徴や美味しい飲み方までご紹介していきます。

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小笠原コーヒーとは?

小笠原コーヒーとはどんなコーヒーなのでしょうか?早速ご紹介していきましょう。

小笠原の特徴・生産地

小笠原コーヒーは、その名の通り小笠原諸島が生産地です。小笠原諸島は北緯27度に位置し、「コーヒーベルト」である北緯25度~南緯25度の間には位置しませんが、亜熱帯地域で温暖な海洋性気候であるため、コーヒー栽培が可能です。

そして小笠原諸島こそが、日本のコーヒー豆栽培の発祥の地です。

明治11年に、榎本武揚の指示により多くの多種多様な熱帯植物の試験栽培が導入され、その中にインドネシアのジャワ島より持ち込まれた「コーヒーノキ」があり、4年後には45kgもの収穫がありました。これが日本で初めてのコーヒー豆です。

その後、太平洋戦争中に農地は荒れて「コーヒーノキ」は野生化していましたが、その実から苗木を作って、栽培が再開されました。

近年では、小笠原諸島で様々な品種のコーヒー豆栽培が増えてきました。この中でも最も有名なのが、小笠原諸島の父島にある「野瀬農園」であり、明治時代から続く品種を守り続けていて、現在では年間約200kgの収穫に成功しているのです。

この小笠原コーヒーは、無農薬で育てられ、一粒ずつ丁寧に手摘みで収穫されて、手作業で果肉を剥いで実を取り出します。その後洗浄され、時間をかけてゆっくり天日乾燥させ脱穀されます。とても手間暇がかかった、希少価値の高いコーヒー豆です。

小笠原の味・香り

小笠原コーヒーは、程よくコクがあり、酸味が効いたスッキリとした味わいが特徴です。柔らかい苦味と同時に甘さも感じられるバランスの取れたコーヒーです。また、ナッツのような優しい香りが鼻に広がり、とても飲みやすいコーヒーです。

小笠原のおすすめの淹れ方

小笠原コーヒーのおすすめの淹れ方をご紹介します。

焙煎は風味を大事にするために中煎りにします。そして、中挽きにします。

ペーパードリップする際は、始めに95度前後のお湯を20cc程度注ぎ、20秒ほど蒸らします。その後、3回程度に分けて、「の」の字を書くように丁寧にお湯を注ぎましょう。

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小笠原コーヒー(日本産コーヒー)情報まとめ

国産コーヒー栽培の発祥の地である小笠原諸島では、今も尚、当時の豆を守り、栽培を続けています。

年間収穫量が約200kgと少ない為、希少価値も高いので尚更飲みたくなりますよね。

コーヒー好きの方もそうでない方も、日本人だったら一度は小笠原コーヒーを飲んでみてくださいね。

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