アフリカ大陸の東海岸にある農業国ケニアは、世界初のコーヒー研究機関を設立した国として有名です。

多くのコーヒー研究機関において、新しい品種の開発に取り組んでいます。その中でも、首都ナイロビに近い地域にある、「ルイル」のコーヒー研究機関において、病害等への耐性種として開発されたのが「ルイル11」です。

そこで今回は、このケニアコーヒーの「ルイル11」についてご紹介しましょう。

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ルイル11とは

ルイル11は、カチモール種とSL種を交配させて生み出されたケニアを代表するハイブリッド種です。

ケニアの首都であるナイロビに近い「ルイル」という地域の研究機関において、病害等への耐性種を目的として研究開発され、1985年に生まれた品種です。

「ルイル11」という名前の由来は、この研究機関がある町の名前「ルイル」からきています。また、最初の数字の「1」は交配方法を意味し、次の「1」はその交配方法で1番目に生まれた品種であることを意味しています。

このルイル11の最大の特徴は、開発目的の通り、サビ病や炭疽病への耐性を持っていることです。また、植えてから3年という短期間でコーヒー豆の収穫が可能で、耐乾燥性が強く、高い収穫量が魅力です。

ルイル11は、優しい酸味と苦みがあり、マイルドな口当たりが特徴的です。しかし、ケニアコーヒー独特の「ケニアフレーバー」は弱く、香味はあまり強くないです。

おすすめの淹れ方は、ほのかな酸味と苦みを残すために、ミディアムローストからフレンチローストで、挽き方は中粗挽きがおすすめです。

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