
紅茶じゃなかったの?と思う方は、
まだまだ多い日本でのフレンチプレスイメージ。
実は、フレンチプレスは紅茶抽出器ではなく、
元々はコーヒー抽出器です。
では、なぜ日本でのイメージは、
圧倒的に紅茶用のイメージなのでしょうか?
その歴史的背景を追いながら
どんどんおしゃれなデザインになっていくフレンチプレスについて
おいしい入れ方はもちろん、その後の簡単洗浄法まで
説明していきます。
センスの塊のようなフランスで流行し、
そのまま広く家庭にまで普及していったフレンチプレスとは、
一体どんなコーヒー抽出器なのでしょうか?
さっそく話していきます。
- 目次
1.フレンチプレスとは
1-1.フレンチプレスの由来
1-2.なぜ日本では紅茶のイメージなのか
2.フレンチプレスコーヒーがおいしい3つの理由
3.相性の良いコーヒー豆
4.おいしいフレンチプレスコーヒーの作り方
5.面倒でない洗浄方法3ステップ
6.まとめ
1.フレンチプレスとは
1-1.フレンチプレスの由来
フレンチプレスとは、粉を入れて湯を注ぎ、
数分後にゆっくりプレスするだけという
とっても簡単なコーヒーの抽出器具です。
「フレンチプレス」という名前は一説によると、
まず、1933年にイタリアでプレス式コーヒーが考案されました。
第2次世界大戦後にはフランス、パリのカフェで使われるようになり、
その後、ヨーロッパ全体に広まりまったことで、
「フレンチプレス」と呼ばれるようになったそうです。
もう一つの説は、
フランスで「プランジャーポット」と呼ばれる
コーヒー抽出器具が考案されました。
その後、プランジャーポットを用いて入れることを
「フレンチプレス」と呼ぶようになったとの説です。
とにかく、フランスで流行したようですね。
そしてヨーロッパでは一般的な
コーヒー抽出法だったようです。
1-2.なぜ日本では紅茶のイメージなのか
日本では、フレンチプレスを見ると、
紅茶を入れるイメージがあります。
コーヒー抽出器具なのに、
なぜ紅茶のイメージがあるのでしょうか?
確かにフレンチプレスは、
欧米ではコーヒーの抽出器具として普及していました。
ところが、日本では昭和48年頃から紅茶メーカーが、
フレンチプレスを使って紅茶を抽出していた歴史背景があります。
そのため日本では紅茶の器具としてのイメージが、
今でも定着しているのです。
2.フレンチプレスコーヒーがおいしい3つの理由
ペーパードリップよりも簡単に入れられるフレンチプレスで、
なぜおいしいコーヒーが入れられるのでしょうか?
その理由は3つあります。
(フレンチプレスがおいしい理由①:コーヒーオイルを抽出できる)
コーヒー豆に含まれる油分までしっかり抽出できるのが、
フレンチプレスの特長です。
ろ過して抽出するドリップ式よりも
「オイルは水に浮く」という性質をしっかり利用する
浸透式のフレンチプレスの方が、
コーヒーオイルをしっかり抽出できます。
コーヒープレスの専門家が言うには、
コーヒー成分を全て抽出できるが、
コーヒープレスの大きな利点だそうです。
(フレンチプレスがおいしい理由②:コーヒー豆の個性をダイレクトに味わえる)
私たち人間の一人一人には、
性格や個性といったものがあります。
それと同じように、コーヒー豆にも
その種類によって味わいという様々な個性があるのです。
そして、その個性をダイレクトに抽出してくれるのが、
フレンチプレスです。
フレンチプレスで入れたコーヒーは、
コーヒー豆の個性をしっかり味わうことができます。
(フレンチプレスがおいしい理由③:誰でも失敗せず入れられる)
フレンチプレスで入れるコーヒーに
技術は存在しないといっても過言ではありません。
それくらい、簡単に入れることができるので、
誰が入れても安定したおいしいコーヒーを飲む事ができます。
3.相性の良いコーヒー豆
フレンチプレスでコーヒーを入れる場合 、
コーヒー豆の挽き度にポイントがあります。
まず、ベストなのは粗挽きと覚えておきましょう。
なぜなら、細挽きのコーヒー豆を使用してしまうと、
・フィルターの目詰まり
・ポットの圧力過多
を引き起こす原因となってしまうからです。
ただし、濃い味を好む場合は、
中細挽きが良いでしょう。
4.おいしいフレンチプレスコーヒーの作り方
Step1: お湯を沸騰させてから30秒冷ます
コーヒーは沸騰前の温度で
お湯で注ぐとおいしく入れられます。
一旦、沸騰させてから、
30秒冷ます事でちょうど良い温度になります。
Step2: お湯を注ぎ温める
コーヒーを抽出する前に、
フレンチプレスを温めておきます。
1/4程度までお湯を注ぎ
10秒間温めてからお湯を捨てます。
Step3: 挽いたコーヒー豆を入れる
フレンチプレスの中に挽いたコーヒーを入れます。
そして平らにして整えます。
豆の挽き度は、粉が細かく浮かないよう粗挽きが良いでしょう。
ただし、濃い味が好みの場合は中細挽きをオススメします。
Step4: コーヒー粉を蒸らす
コーヒーの粉全体に行き渡るようにお湯をゆっくり注ぎます。
全体が湿ったら
そのまま20秒待ってコーヒーを蒸らします。
Step5: 半分お湯を入れて30秒経過したらかき混ぜる
お湯を半分ゆっくり注いていきます。
お湯を注いで30秒経過したら、軽くかき混ぜます。
Step6: 残りのお湯を入れてからフタをして4分待つ
残りのお湯を入れて下さい。
そしてフタをします。そのまま4分待ちます。
Step7: プランジャーをゆっくり押し下げて完成!
4分経過後、プランジャーをゆっくり下に押してくさい。
そのまま15秒待ちます。
お気に入りのカップに注いだら、
コーヒーオイルまでしっかり抽出された
おいしいコーヒーの完成です。
5.面倒でない洗浄方法3ステップ
(ステップ1)
まず、残っているコーヒーカスを
キッチンペーパーの上などに取り除きます。
(注意:台所に直接流してしまうと根詰まりの原因となります)
(ステップ2)
フレンチプレスを軽く水ですすいだあと、
お酢を少量入れてから、沸騰したお湯をたっぷり注ぎます。
お酢の殺菌効果で天然除菌をしながら、
自然にフレンチプレスの汚れを落とします。
(ステップ3)
最後に、プレンジャーをゆっくり押し下げて、
10分間、漬けておきましょう。
その後、水でしっかりすすいで完了です。
(気になる人は、洗剤でも軽く洗ってすすいでください。)
6.まとめ
フレンチプレスを使ってコーヒーを入れるのに
特に技術は必要ありません。
誰でも安定したおいしさで簡単に入れる事ができます。
ポイントは、コーヒー豆の個性をダイレクトに抽出できる分、
おいしいコーヒー豆ならおいしく入れられますが、
古いコーヒー豆などで入れると、
そのまま古い劣化した味が出てしまいます。
フレンチプレスで誰でも簡単においしく入れるには、
新鮮なコーヒー豆を使う事です。
それだけで、コーヒーオイルまでしっかり抽出した、
パンチのきいたコーヒーを入れる事ができます。
コーヒーの粉が浮きやすいので、
粗挽きのコーヒーが良いですが、濃い目の味が好みの方は、
中細挽きがオススメです。
後は、お気に入りのカップに注ぎながら
おしゃれなコーヒータイムを楽しんでください。
あわせて読みたい
相思相愛の「コーヒー豆の挽き方」と「抽出器具」の組み合わせはコレ!味わい風味が3倍アップ
コーヒードリップの道具、必要なのは4つだけ。本格コーヒーを淹れられる道具選びと秘密大公開!