中央アメリカの南部に位置している共和制国家のコスタリカは、カリブ海と太平洋の両方に面している海に恵まれた国で、広さは日本の北海道の半分にも満たない小さな国です。

このコスタリカはコーヒー豆の栽培にとても恵まれている環境にあるため、コーヒー豆はパイナップルやバナナに並ぶ主要な輸出品の1つです。

また、コスタリカでは、政府が1988年に「アラビカ種以外のコーヒー豆の生産を禁止する法律」を制定しました。このような国は世界中でもコスタリカだけであり、高品質のアラビカ種の栽培にこだわるコスタリカの強い姿勢が見られます。

そんな良質なコーヒー豆にこだわっているコスタリカ産コーヒーの中でも、高品質なコーヒー豆を生産する地域として有名なウエストバレー地区で生産された「ウエストバレー ビジャサルチ」は生産量が少なく品質が高い為、希少価値が高いコーヒー豆です。

今回は、そんなコスタリカ産コーヒーのウエストバレー ビジャサルチについてご紹介していきましょう。

スポンサーリンク

ウエストバレー ビジャサルチとは?

ウエストバレー ビジャサルチの特徴・生産地

ウエストバレー ビジャサルチはコスタリカの主要なコーヒー豆の生産地であるウエストバレー地区で生産されている「ビジャサルチ」という品種のコーヒーです。

ビジャサルチという品種は、ブルボン種が突然変異して矮小化(小型化)した品種です。コスタリカの首都であるサン・ホセに近い、アラフエラ州の「サルチ」で1950年代に発見されたことから名前が付けられました。主にコスタリカ国内で栽培されている品種で希少品種の1つでもあります。サビ病等への耐性は弱いですが、風味が良いため人気の品種です。

ウエストバレー地区は、首都であるサン・ホセから最も近くにある活火山の「ポアス火山」周辺の太平洋側の山地に広がっている地域です。標高が800~1500mの高地にあるため昼夜の寒暖差が激しく、年間降水量が豊富で、肥沃な火山性土壌に覆われているためコーヒー豆の栽培にはとても恵まれている環境です。コスタリカ産コーヒー豆の25%がこのウエストバレー地区で生産されています。

収穫時期になると真っ赤に熟したコーヒーチェリーだけを丁寧に手摘みで1粒ずつ収穫していきます。その後の精製工程はコーヒー農園によって異なります。

ハニープロセス、ウォッシュド、ナチュラル等々、それぞれのコーヒー農園がこだわりを持って完熟したコーヒーチェリーを精製していきます。

ウエストバレー ビジャサルチの味・香り

ビジャサルチはオレンジのような爽やかな酸味と、程よいコクと苦み、豊かな甘みが楽しめるコーヒーです。フローラル系の華やかで上品な香りが広がり、甘味の余韻が長く続くのも魅力です。

ウエストバレー ビジャサルチのおすすめの淹れ方

ビジャサルチのおすすめの焙煎度合いはミディアムロースト~シティローストです。また、おすすめの挽き方は中挽きです。

ペーパードリップで淹れる際は、多めのコーヒー豆を準備して85℃前後のお湯でゆっくりと抽出しましょう。

スポンサーリンク

ウエストバレー ビジャサルチ(コスタリカ産コーヒー)情報まとめ

今回は、ビジャサルチについてお話してきました。

良質なコーヒー豆を生産するコスタリカには多くのコーヒー豆の生産地がありますが、ウエストバレー地区はタラス地区に次ぐ生産量を誇っています。

そして、この地区で栽培されている「ビジャサルチ」という品種は世界的にみても生産量がとても少なく、希少品種としても有名です。

是非コスタリカで生まれた希少品種のビジャサルチ、味わってみたいですね。

おすすめの記事