皆さんは、国産のコーヒーがあることをご存知ですか?

実は、日本でも生産量は少ないですが、小笠原諸島や沖縄県などでコーヒー豆の生産が行われています。その中でもコーヒーベルトの北限に位置する沖縄県では、年々コーヒー農家が増え始め、コーヒーノキの作付面積も増えてきています。

そして、沖縄県北部の名護市でもコーヒー栽培が本格化しており、生産される名護コーヒーは、品質の高いコーヒーであると注目を集めています。

そこで今回は、名護コーヒーについてご紹介していきたいと思います。

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名護コーヒーとは?

名護コーヒーの特徴・生産地

名護コーヒーの生産地は、沖縄県北部の名護市です。名護市は、日本では珍しくコーヒーベルトに位置しています。また、土壌は弱酸性で、日中と夜の寒暖差が15度以上もあるので、コーヒー栽培にはとても適している場所です。

このような環境の為、コーヒーノキには害虫がつかないことから、名護コーヒーは無農薬、防腐剤不使用で栽培されていて、とても安全なコーヒーでもあります。

名護コーヒーのコーヒーノキは、ブラジルから来たアラビカ種の「ニューワールド」という品種です。コーヒーの品質が高く収穫量が多い事が特徴です。

この名護コーヒーは、「農業生産法人 有限会社 名護珈琲」が生産しているコーヒーで、平成20年に沖縄のコーヒー農家としては初めて、農業生産法人の認可を受けた歴史のある会社で生産されています。

この名護珈琲がコーヒー農園を始めた頃、一番苦戦したことは台風対策でした。当初は、コーヒーノキは露地栽培で行っており、度重なる台風の被害に幾度となく悩まされてきました。そして、試行錯誤の結果たどり着いたのが、鉄骨でできたコーヒーハウスによる栽培でした。

その後、少しずつ栽培に適した場所を探して農地の拡大を進めていき、現在では契約農家への苗提供も行っています。

コーヒーチェリーの収穫は手摘みで丁寧に行われ、精製方法はウォッシュドで行われています。

名護珈琲では、コーヒーの焙煎豆や粉だけでなく、果実、種子、葉などのコーヒーノキから採れる様々なものを原料として商品作りに取り組んでいます。コーヒーノキを原料とした、お菓子、ジャム、天然酵母、お茶などの商品等、多くの種類のコーヒー商品を販売しています。また、春の開花時期と冬の収穫時期には、観光産業にも貢献しています。

名護コーヒーの味・香り

名護コーヒーは、ほのかな酸味や苦味でクセがなく、透き通った味でさっぱりとしています。香りは優しい甘さが感じられるのが特徴です。

名護コーヒーのおすすめの淹れ方

名護コーヒーは全て名護珈琲の藤田氏により、ミディアムローストに自家焙煎されています。

名護コーヒーのおすすめの淹れ方は、ドリッパーにペーパーフィルターをセットして、名護コーヒーを入れます。その後、82~85℃程度のお湯を少量、真中へ注ぎ入れ30秒ほど蒸らします。

その後、残りのお湯を「の」の字を書くように静かに注ぎ入れます。

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名護コーヒー(日本国産コーヒー)情報まとめ

今回は、日本の国産コーヒーである、名護コーヒーについてお話ししてきました。

コーヒーベルトの北限に位置する名護市で生産される名護コーヒーは、その品質の高さから、日本中のコーヒーファンの注目を集めているコーヒーです。

しかし、まだまだ全国へ販売するまでの生産量には足りず、希少価値がとても高いコーヒーでもあります。

近い将来、名護コーヒーの生産量が安定して、日本各地で名護コーヒーが楽しめる日が来るのが待ち遠しいですね。

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