日本は、コーヒー栽培に適しているとされるコーヒーベルトに属する場所が非常に少なく、気候もコーヒー栽培にあまり適していません。

その為、コーヒーの生産は小笠原諸島や沖縄県の限られた場所でのみ行われており、まだまだ生産量は少なく、国産コーヒーは希少価値が高い存在です。

そんなコーヒーですが、沖縄県では沖縄コーヒー協会を設立し、沖縄コーヒーの生産量拡大に努めています。

そこで今回は、沖縄コーヒー協会が生産する日本国産のコーヒーについてご紹介していきましょう。

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沖縄コーヒー協会とは?

沖縄コーヒー協会の特徴・生産地

沖縄コーヒー協会は、2017年4月に設立されたばかりの一般社団法人です。

母体は「NPO法人ウヤギー沖縄」であり、当初は沖縄本島のみの農家で構成されていました。しかし民間の助成金を得られたことから、現在では、宮古島、石垣島、久米島などの30件以上のコーヒー農園で構成されることとなり、沖縄県全体でコーヒーの6次産業化を目指しています。

沖縄コーヒー協会のコーヒーノキの品種は、ほとんどがアラビカ種のニューワールドです。

このアラビカ種は、沖縄からブラジルに移民した人が、1972年に里帰りした際に持ち込んで栽培したことが始まりとされています。それまでも沖縄では、趣味程度でのコーヒー栽培はありましたが、本格的なコーヒー栽培は行われていませんでした。しかし、1980年代になると、商業的なコーヒー栽培を始めるコーヒー農家も少しずつ見え始めました。

しかし当時はまだ、沖縄ではコーヒー栽培のノウハウが確立されていませんでした。更に、沖縄県は台風の被害が大きい地域でもあり、台風対策が最大の問題でした。

そのような難しい環境の中でも、良質な国産コーヒーの安定供給と日本のコーヒー文化の向上のため、「沖縄コーヒーを世界に」、と力強く目標を掲げて、「沖縄コーヒー協会」が設立されました。

その後、沖縄県や琉球大学などの協力の元、コーヒー栽培のための「簡易ハウス」の試作や、観光資源としての幅広い連携も研究課題として取り組まれ始めました。

沖縄コーヒー協会のコーヒーは無農薬で栽培されており、収穫から生産、出荷はもちろんのこと、コーヒー店の展開も実施しています。

しかし、台風対策や手摘みなどの労働力の問題などまだまだ多くの問題点を抱えているのが現状です。しかし、沖縄コーヒー協会のコーヒーは、日本中から今後の発展が期待されており、注目を集めています。

沖縄コーヒー協会のコーヒーの味・香り

苦みと甘み酸味のバランスがよくとれていて、コクと深みが感じられるのにスッキリとした後味も感じられるコーヒーです。香りが上品なのも特徴です。

沖縄コーヒー協会のコーヒーのおすすめの淹れ方

沖縄コーヒー協会のコーヒーの特徴である、苦みとコクを活かすために、焙煎は中煎り程度がおすすめです。

シティローストにすると、苦みとコクのバランスがちょうどよく仕上がります。また、酸味が苦手な人はフルシティローストにすると、苦味と香ばしさが楽しめるのでおすすめです。

挽き方は、中挽きにすることでスッキリとした後味と上品な香りを活かすことができます。

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沖縄コーヒー協会のコーヒー(日本国産コーヒー)情報まとめ

今回は、日本の国産コーヒーを生産する、沖縄コーヒー協会についてご紹介しました。

沖縄県全体で、コーヒーの第6次産業を実践する沖縄コーヒー協会は、今まさに発展途上中です。

今後の、コーヒー生産量の増加やコーヒー文化の発展がとても楽しみです。オンラインショップでも購入できるので、是非一度、沖縄コーヒーの味を楽しんでみてくださいね。

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