コスタリカは中央アメリカの南部に位置している国です。スペイン語で「豊かな海」という意味を表す国名の通り、カリブ海と太平洋の両方に面しています。
また、カリブ海に面している東部には海岸線に沿って平原が、中央には標高1600mにもなる高原が、西部には4000mにもなる険しい山岳地帯が広がっています。
そんなコスタリカは他の中央アメリカの国々と同様に、高品質のコーヒー豆を生産する国として人気を集めています。
そしてコスタリカ産コーヒーの中でも、「世界の最高級コーヒーの1つ」と認められているコーヒーが「コーラルマウンテン」です。熟成したコクとフローラル系の上品な香りが魅力の人気銘柄です。
今回は、そんなコスタリカ産コーヒーのコーラルマウンテンについてご紹介していきましょう。
コーラルマウンテンとは?
コーラルマウンテンの特徴・生産地
コーラルマウンテンは、コスタリカの首都であるサンジョセの西部に広がる、タラス川を挟んだトレス・リオスとコラリージョ村を結んだ山岳地帯の厳選された農園のみで生産されているコーヒーです。品質を重視する自家焙煎業者にだけ限定販売されてきたという歴史のある、由緒正しいコーヒーです。
このコラリージョ村のある地域はタラス地区と呼ばれ、コスタリカ最大のコーヒー産地としても有名です。
そして銘柄名の「コーラルマウンテン」は、直訳すると「珊瑚の山のコーヒー」という意味があります。これは、よく晴れた晴天の日にはコーヒー農園の森の木々が美しい藍色に見えることから由来していて、自然環境に恵まれた土地で生産されているコーヒーであることがよく分かります。
農園が広がる地域は標高が1200~1500m以上もある高地であるため昼夜の寒暖差が激しく、急斜面にあるので太陽の光を十分に浴び、年間降水量が2400mmもあり、活火山が周辺にあるため肥沃な火山性土壌に覆われているためにコーヒー豆の栽培にはとても恵まれている環境です。カトゥーラ種とカトゥアイ種のコーヒーノキを丁寧に栽培しています。
収穫時期の12月~3月になると、農家の人たちは急斜面に実った完熟したコーヒーチェリーだけを、体にロープを巻き付けて「モンキースタイル」と呼ばれる体制でかご一杯に手摘みで収穫していきます。
その後丁寧に水洗処理します。そして機械は一切使わずに約1週間天日干しにして、コーヒーチェリーの水分含有量を50%から12%前後になるまで丁寧に乾燥させていきます。
コーラルマウンテンの味・香り
コーラルマウンテンは熟成したコクとフローラル系の芳醇で上品な香りが最大の特徴です。キャラメルのようななめらかな甘みと爽やかな酸味、熟成したコクのバランスがよくとれていて、舌触りが滑らかで雑味がないため、とても飲みやすいコーヒーです。
コーラルマウンテンのおすすめの淹れ方
コーラルマウンテンのおすすめの焙煎度合いはミディアムロースト~ハイローストです。また中挽きがおすすめです。
ペーパードリップで丁寧に淹れましょう。ドリッパーに通常よりも少し多めのコーヒー豆をセットして、85℃前後のお湯をゆっくりと丁寧に注いでいきましょう。
コーラルマウンテン(コスタリカ産コーヒー)情報まとめ
今回は、コスタリカ産コーヒーのコーラルマウンテンについてご紹介してきました。
コーラルマウンテンは「世界の最高級コーヒーの1つ」であると誰もが認めるコーヒーです。
熟成したコクとキャラメルのような甘み、そしてフローラル系の香りをじっくり楽しむためには是非ブラックで、ゆっくりとした時間に飲んでほしいコーヒーです。