アラビカチェリーとは
アラビカチェリーは、アラビカ種のコーヒー豆を、ナチュラル(非水洗処理)で精製したものです。
インドでは、コーヒー栽培が始まった当初はアラビカ種の栽培が主流でした。しかし、1868年に発生したコーヒー栽培の天敵である「サビ病」の大流行により、コーヒー農園が全滅するほどの被害を受けました。その為、それ以降は耐病性の強い「ロブスタ種」にシフトするコーヒー農家が増えていました。
しかし、ロブスタ種の方がアラビカ種に比べて生産性は高いものの品質は劣ることから、再びアラビカ種を栽培する農家も増えてきました。そして現在は、インドのコーヒー豆の50%以上がアラビカ種を占めるまでになりました。
主な生産地は、インドの南部に位置する「カルナータカ州」です。この地域は、西ガーツ山脈に属している為、標高1,000mを超える高地に位置しています。また、コーヒーベルトに属しているのでコーヒー豆の栽培にはとても適しており、良質のコーヒーが生産されます。
コーヒーノキはシェードツリーと一緒に栽培しています。これらのシェードツリーの落ち葉が土壌を豊かにしてくれるので、化学肥料を極力使わずに栽培することが可能になっています。
赤く熟したコーヒーチェリーの実を丁寧に手摘みで収穫し、自然発酵させた後に天日干しで丁寧に乾燥させて精製しています。
アラビカチェリーは、程よい爽やかな酸味とベリー系の甘みが特徴です。また、スパイシーな香りと芳醇なワインのような香りも楽しめます。
おすすめの焙煎度合いは浅煎り~中煎りです。爽やかな酸味とベリー系の甘みの両方を楽しむことができます。