生産量が世界第4位のコーヒー大国インドネシアで、トラジャと並んで知名度が高く人気を集めているコーヒーがマンデリンです。

マンデリンは、インドネシア産のコーヒー豆としては珍しいアラビカ種で、品質が高く希少価値が高いことから、最高級銘柄の1つとされています。

このマンデリンは、日本人のファンがとても多いことでも有名で、生産されたマンデリンの半分は日本に輸出されているとも言われています。

今回は、このインドネシアのマンデリンコーヒーについて詳しくご紹介していきたいと思います。

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マンデリンコーヒーとは?

マンデリンコーヒーとはどのようなコーヒーなのでしょうか?早速ご紹介していきましょう。

マンデリンの特徴・生産地

マンデリンは、インドネシアのスマトラ島で生産されています。ここで暮らすマンデリン族が栽培を始めたため「マンデリン」と名付けられました。

スマトラ島は火山培土で腐葉土も豊富なため、肥沃な土壌に恵まれています。また、コーヒー産地は標高が高く、日中と夜の温度差が大きい為、コーヒー豆の栽培にはとても適しています。

スマトラ島の中でも、標高約900mのカルデラ湖であるトバ湖周辺や標高約1,800mの高原にあるリントンニフタ地区が有名な生産地です。

これらの生産地で栽培されたマンデリンには、生産地名をつけて差別化されており、それぞれ、「マンデリン・トバコ」、「リントン・マンデリン」などと呼ばれています。

インドネシアのコーヒー豆の栽培は、17世紀後期にアラビカ種をジャワ島に持ち込んで始まりました。その後プランテーションによりアラビカ種が本格的に栽培され始めましたが、1908年に起こった「サビ病」の感染により、アラビカ種が壊滅的な被害を受けました。

その後の栽培は、「サビ病」などの病害に強いロブスタ種にシフトされていきました。しかし、スマトラ島のマンデリン族が、なんとか「サビ病」に耐えたアラビカ種を守り、栽培を続けてきたのがこのマンデリンなのです。

現在では、インドネシアで栽培されているコーヒー豆の9割がロブスタ種で、1割がアラビカ種です。アラビカ種は、ロブスタ種に比べて耐病性が弱いですが、風味がよく品質が高いのが特徴です。このマンダリンは、生産量が少ないこともあり希少価値がとても高いコーヒー豆の1つです。

マンデリンの等級は、インドネシアの基準に準じて評価され、300g中の欠点豆の数が少ないものから順に、「G1」「G2」「G3」「G4」「G5」と格付けされています。

これとは別に、スマトラ島北部のアチェ地区、タケンゴン地区、標高1,400~1,900の高原地帯で栽培されたマンデリンだけに「スーパーグレード」という等級を与えています。

現在も、マンデリンは昔ながらの有機農法で栽培され、一粒一粒、丁寧に手摘みで収穫されます。また、欠点豆を除去する作業も、手作業で丁寧に行われています。

またマンデリンは、特殊な「スマトラ式」と呼ばれる方法で精製されています。

一般的には、収穫されたコーヒー豆は皮がついたまま乾燥され、脱穀されて生豆に精製します。しかし、スマトラ式では、コーヒー豆の果肉を除去した後、一時的に乾燥させて半乾きになったところで、皮を取り除いて生豆に精製してから乾燥させます。

これは、スマトラ島の気候が原因とされています。スマトラ島では、スコールが多いので乾燥時間を長くとることができないため、乾燥時間をできるだけ短くするためにこの方式をとっています。その結果、生豆は深緑色に仕上がり、マンデリン独特の風味と香りを生み出します。

マンデリンの味・香り

マンデリンは酸味が少なく、深いコクと苦味が強いのが特徴です。

また、チョコレートやハーブやシナモンが混ざったような独特の香りと、ミルキーな舌触りも特徴的です。

ストレートで飲むのが一番おすすめですが、酸味が少なく苦みとコクが強いことから、カフェオレにもよく合います。

また、苦みとコクが強いことから、甘いケーキやフルーツと一緒に飲むのもおすすめです。ケーキやフルーツの甘みと、マンデリンの苦みがとてもよく合います。

マンデリンのおすすめの淹れ方

マンデリンのおすすめの焙煎方法は、シティロースト~フレンチロースト程度に深煎りするのがおすすめです。マンデリンの最大の特徴である、強いコクと苦みを上手に引き出すことができ、酸味はほとんど感じません。マンダリンは深煎りしても香りを楽しむことのできる、数少ないコーヒー豆でもあります。

また、ほのかな果実のような酸味を楽しみたい方には、ミディアムロースト~ハイローストに焙煎するのもおすすめです。

さらに、マンデリンはアイスコーヒーでも美味しく飲むことができます。ホットコーヒーでは感じられなかった酸味が引き立ち、苦みを軽減してくれます。

アイスとホットで飲み比べてみるのも楽しいですよ。

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マンデリン(インドネシアコーヒー)情報まとめ

今回は、インドネシアコーヒーのマンデリンについてご紹介してきました。

インドネシアでは珍しいアラビカ種であるマンデリンは、品質も希少価値も高い最高級コーヒーであることをお分かりいただけたと思います。

この魅力的なマンデリンを、是非一度、味わってみてくださいね。

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