キューバ共和国、通称キューバはカリブ海の大アンティル諸島に位置する東西に長い島国です。

このキューバはブルーマウンテンで有名なコーヒー大国「ジャマイカ」と環境や気候が非常に似ているため良質のコーヒー豆を生産する国です。

そんなキューバ産コーヒーの中でも、酸味、苦み、甘味のバランスがよくとれていてマイルドな風味が特徴のシエラマエストラは人気の銘柄です。

今回は、このキューバ産コーヒー豆のシエラマエストラについてご紹介していきましょう。

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シエラマエストラとは?

シエラマエストラの特徴・生産地

シエラマエストラはキューバの南東部に位置する、キューバ最大の山脈である「シエラマエストラ山脈」で生産されています。

この地域はキューバのコーヒー農園の発祥の地としても有名で、2000年には「キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観」として世界文化遺産として登録されました。18世紀には、シエラマエストロ山脈の丘陵地帯には171ものコーヒープランテーションが展開されていました。

しかしプランテーションはその後少しずつ衰退していき、現在では多くの小規模農家がコーヒー産業を守っています。それぞれの農家が2.25ヘクタールほどの農園を所有して、コーヒーノキを丁寧に栽培してコーヒー豆を生産しています。

多くの小規模農家が運営する農園が広がっている地域は、標高が1000m以上の高地なために日中と夜間の寒暖差が激しく、一年を通して平均気温がほぼ一定の25℃前後で、肥沃な土壌が広がっており、降雨量も豊富なため、コーヒー豆の生産にとても適しています。その結果、良質のコーヒー豆が収穫されています。

収穫時期になると、コーヒー農家は完熟したコーヒーチェリーを丁寧に手摘みで一粒ずつ収穫していきます。その後は水洗工場で水洗して、天日干しで丁寧に乾燥させて精製していきます。

コーヒー豆は品質の高いアラビカ種です。シエラマエストラ山脈の地域は毎年数多くのハリケーンの被害を受ける為、残念ながら生産量が安定していません。

このように希少価値の高いシエラマエストラですが主な輸出先はフランスと日本です。そのため、この貴重なコーヒー豆は日本でも比較的手に入りやすい銘柄です。

シエラマエストラの味・香り

シエラマエストラは、酸味、苦み、甘味のバランスがよくとれているコーヒーです。爽やかでマイルドな味わいが特徴です。

チョコレートやシナモンのような香りが広がっていき芳醇な香りが楽しめます。

シエラマエストラのおすすめの淹れ方

シエラマエストラのおすすめの焙煎度合いはハイロースト~ミディアムローストです。また、挽き方は粗挽きがおすすめです。

シエラマエストラはペーパードリップで丁寧に淹れるのが一番おすすめの淹れ方です。ペーパードリッパーとコーヒー豆を準備したら、90℃前後のお湯を少量注ぎ30秒程度蒸らします。その後ゆっくりと全体に「の」の字を書くように注いでいきましょう。

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シエラマエストラ(キューバ産コーヒー)情報まとめ

今回は、キューバ産コーヒーのシエラマエストラについてご紹介してきました。

シエラマエストラ山脈に広がっているかつてのコーヒープランテーションは世界文化遺産にも登録されるほどで、キューバのコーヒーの歴史には欠かすことができません。間違いなくシエナマエストラ山脈の麓の地域がキューバ産コーヒー豆のルーツと言えます。

是非皆さんも、キューバ産コーヒーのルーツとも言われるシエラマエストラを味わってみてください。

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