タンザニアで生産されるキリマンジャロは、ジャマイカの「ブルーマウンテン」、ハワイの「コナコーヒー」と並ぶ、世界の三大コーヒーの1つです。

キリマンジャロは世界的に人気があるのはもちろんですが、日本では特にファンが多いコーヒーとしても有名です。

今回は、そんなキリマンジャロについて詳しくご紹介していきたいと思います。

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キリマンジャロとは?

キリマンジャロとはどのようなコーヒーなのでしょうか?早速ご紹介していきましょう。

キリマンジャロの特徴・生産地

かつてキリマンジャロは、「アフリカ大陸の屋根」とも呼ばれるアフリカ大陸の最高峰の「キリマンジャロ山(標高5,895m)」の麓で生産されたアラビカ種のコーヒーのことを指していました。

この地域は、標高1,000m以上で、日中と夜の寒暖差が激しく、降水量も多く、非常に肥沃な火山灰土であるため、コーヒー栽培にとても適しているため高品質のコーヒー豆が生産できます。その中でも、アルーシャ地区やモシ地区が特に有名な産地です。

キリマンジャロは、プランテーション農法で生産されたアラビカ種のコーヒー豆です。コーヒー豆は緑灰色をしていて、一般的なものに比べて大粒で水分をたっぷり含んでいるのが特徴です。

水が貴重なアフリカのコーヒー産地では、一般的に乾燥式で生産されます。しかし、キリマンジャロは貴重な水資源を使い、コーヒー豆の果肉を取り除いてから丁寧に洗い、その後乾燥させる水洗式で生産されています。その為、高品質のコーヒーに仕上がります。

1953年にはキリマンジャロの南麓のチャガ人が、コーヒー生産者による原住民協同組合を立ち上げました。そして、キリマンジャロ山の麓で栽培されるコーヒー豆にキリマンジャロというブランドを付け、世界中にアピールし、キリマンジャロを「世界3大コーヒー」と言われるまでに発展させていきました。

その後、1993年以降は、タンザニアで生産された水洗式のアラビカ種のことをキリマンジャロと呼ぶようになりました。その為、農園名や地域名などをつけ、キリマンジャロの中でも差別化を図るコーヒー豆農家も増えてきています。

キリマンジャロの味・香り

キリマンジャロは、酸味と苦みのバランスが絶妙で、深くて甘いコクと上品なフルーティーな香りが素晴らしいコーヒーです。後味に嫌な雑味を感じないため、スッキリと飲みやすいのも特徴です。「野性味あふれる味」と表現されることも多いコーヒーです。

キリマンジャロのおすすめの淹れ方

キリマンジャロは、好みによっておすすめの淹れ方が異なります。

苦味が苦手で酸味が効いたコーヒーが好きな方は、ミディアムロースト~ハイロースト程度に焙煎するのがおすすめです。挽き方は粗挽きにして、80℃前後の低めのお湯で時間をかけずに抽出するのがおすすめです。苦みはあまり感じられず、酸味が効いた爽やかなコーヒーに仕上がります。

次に、苦みやコクをしっかりと感じたい方は、シティロースト~フレンチロースト程度に焙煎するのがおすすめです。キリマンジャロ独特の甘いコクが引き立ち、深煎りすることにより生まれる焦げが、キャラメルのような風味と苦みを感じさせてくれます。また、挽き方は細挽きにして、90℃以上熱めのお湯で抽出します。

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キリマンジャロ(タンザニアコーヒー)情報まとめ

今回は、タンザニアで生産される世界的に有名なキリマンジャロについてご紹介してきました。

キリマンジャロは特に日本人に好まれている為、私達が日常的に出会う機会が多いコーヒーの1つです。

せっかくの高級コーヒーキリマンジャロ、あなたの好みに合わせて焙煎したものを楽しんでみてください。アフリカの風を感じられるはずですよ。

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