
コーヒー豆には様々な銘柄があり、
銘柄によって味や香りにそれぞれ特徴があります。
コーヒーが好きな方の中には、
苦みが強いのが好きな人もいれば、酸味が強いのが好きな人、
バランスの良い味わいが好きな人など、様々な好みを持っているでしょう。
この記事ではコーヒー豆の品種や種類について説明していますので、
ご自分の好みにあったコーヒー豆をぜひ見つけてください。
- 目次
1.コーヒー豆の品種の種類
1-1.アラビカ種
1-2.ロブスタ種
1-3.リベリカ種
2.コーヒー豆の銘柄の種類
2-1.キリマンジャロ
2-2.ブルーマウンテン
2-3.ハワイ・コナ
2-4.グァテマラ
2-5.モカ
2-6.コロンビア
2-7.マンデリン
2-8.コスタリカ
2-9.ブラジルサントス
2-10.ジャワ
3.まとめ
1.コーヒー豆の品種の種類
コーヒー豆には大きく分けると、
アラビカ種とロブスタ種、
リベリカ種の種類の品種があります。
この3つはコーヒーの三大原種とされています。
それぞれの品種の特徴を見ていきましょう。
1-1.アラビカ種
エチオピア原産で主に高地で栽培されているのがアラビカ種です。
コーヒーにおいて最も重要な品種であり、
コーヒー生産全体の70%~80%を占めています。
香味に非常に優れている品種で、
産地の土壌や気候による違いがはっきり表れます。
デリケートな個性を持っていることや、
病害や霜害等に弱いという面を持っていますが、
何よりも香りがよいという特徴を持っています。
1-2.ロブスタ種
病害虫に強く栽培しやすいという特徴をもつ品種です。
独特の香りと強い苦み、アラビカ種と比べると、
2倍のカフェインがあります。
品質はそれほど高くないものの、
独特の香りが強く安価、取れる液量も多いため、
主に缶コーヒーやインスタントコーヒーに使われています。
1-3.リベリカ種
幻のコーヒーといわれている品種で、
西アフリカ・リベリア原産の品種になります。
環境への適応力はあるものの、アラビカ種に比べて味が劣り、
サビ病に弱いことから西アフリカの一部の国で、
わずかに栽培される程度となっています。
コーヒー豆生産量全体の5%未満しか生産されておらず、
商品としての価値が高くないため、
自家用や研究用などに使われている品種で、
一般ではほとんど出回っていません。
コーヒー豆には品種や銘柄など非常に多くの種類があり、
種類によってそれぞれ味や香り、形状などに特徴があります。
コーヒー豆それぞれの特徴を知ることによって、
自分の好みのコーヒー豆が見つかりやすくなります。
次に、コーヒー豆の種類と特徴について紹介していきます。
2.コーヒー豆の銘柄の種類
コーヒー豆は、エチオピアからはじまり、
世界60カ国以上で生産されています。
生産地によって味や香り、形状など様々な違いが存在するので、
奥が深い存在とも言えるでしょう。
コーヒー豆の主要な銘柄を見ていきます。
2-1.キリマンジャロ
タンザニア産のコーヒー豆です。
アフリカ大陸の屋根といわれるアフリカ大陸最高峰の山である
キリマンジャロのふもとの町で栽培されています。
強い酸味と甘い香りと豊かなコクが特徴です。
2-2.ブルーマウンテン
カリブ海の島国であるジャマイカにあり、
美しく輝く神秘的な山という意味を持つブルーマウンテンの
標高800m~1200mの限られた地域でのみ栽培される高級コーヒー豆です。
世界最高のコーヒー豆として世界中で人気がある銘柄であり、
生産量が多いわけではないので価格が高く、
コーヒーに興味がない人でも名前くらいは知られているほどの知名度を持っています。
甘み・コク・酸味・香りなど、
すべてのコーヒーの良さを合わせもつといわれ、
「コーヒーの王様」といわれているほど高い評価を得ているコーヒー豆です。
2-3.ハワイ・コナ
ハワイ島コナ地区でのみ栽培される
100年以上の歴史と伝統を持つコーヒー豆です。
ハワイ州政府によって厳しい品質管理の上で丁寧に栽培されており、
トップクラスのコーヒー豆として認知されています。
豊かな香りとまろやかな口当たり、
すっきりした後味が特徴のコーヒー豆であり、
ホワイトハウス御用達にもなっている高級コーヒー豆です。
価格は少し高めですが、
飲んでみる価値のあるコーヒー豆です。
2-4.グァテマラ
中米有数のコーヒー生産国であるグァテマラ原産のコーヒー豆で、
コーヒー豆を栽培するのに適した環境で高い品質を保っています。
上品な酸味と甘い香り、苦みとのバランスが良い
コーヒー豆として知られています。
2-5.モカ
数ある銘柄の中でも最も古いとされている銘柄であり、
イエメン・エチオピア産のコーヒー豆です。
イエメンの港町からコーヒー豆を輸出していましたが、
対岸のエチオピアのコーヒー豆も一緒に輸出されていたので、
イエメン産は「モカマタリ」、エチオピア産は、
「モカハラー・モカシダモ」という銘柄となりました。
フルーツのような香りと酸味、
甘みとコクを持っているのが特徴で、
独特の酸味とモカ特有の香りがあります。
甘みやコクもあるので、特徴がありつつも
比較的バランスが良い味わいになっているのが魅力です。
世界ではもちろんですが、
日本国内でも知名度と人気が高いコーヒー豆となっています。
2-6.コロンビア
コロンビア産のコーヒー豆です。
全体的に豆の粒は大きめですが、
その中でも粒が大きいスプレモと、
粒が小さめのエキセルソに分けられます。
甘い香りとまろやかな酸味が特徴であり、
マイルドコーヒーの代名詞とされている銘柄になります。
粒の大きさがスクリーン17以上のスプレモが有名であり、
豊かなコクとちょうど良い酸味、独特の香りの評価が高いコーヒー豆です。
コロンビアのスプレモは、
マイルドコーヒーのブレンドでよく使われますが、
他にもキャラメルやバニラのアロマが特徴のコロナや、
甘みとコクのバランスに優れたクリアな味わいのカトレアもあります。
2-7.マンデリン
インドネシア・スマトラ島で生産されている高級銘柄です。
インドネシアではロブスタ種がポピュラーですが、
スマトラ島のマンデリンはアラビカ種です。
酸味が控えめで、深いコクと柔らかい苦みを持っているので、
個性的な味わいを楽しめますし、
バランスが非常に良いのでカフェオレにも向いている銘柄です。
ブラックで飲むのはもちろんですが、
アレンジなど様々な飲み方をすることができる
幅広い用途を持ったコーヒー豆です。
2-8.コスタリカ
コスタリカ産の銘柄で、
栽培地の標高の高さで格付けがされています。
「Strecity Hard Bean(SHB)」が最高ランクで、
標高が1200m~1600mと定められています。
バランスの良い酸味と芳醇な香り、
上品な味わいが特徴となっています。
コクと酸味、香りのバランスに優れた銘柄なので、
初心者でも飲みやすく、日本との輸出入でも関わりが深い銘柄です。
2-9.ブラジルサントス
ブラジル産の銘柄であり、
サントス港から出荷されたものをブラジルサントスと呼びます。
品質が良いものから順にNo.2~No.8があります。
No.2が最高ランクとされています。
ちなみに欠点豆がひとつもないことはほぼありえないとのことで、
No.1は設けられていないとのことです。
コーヒーらしい味わいを持ちながらもあっさりしており、
クセがない味わいが特徴です。
適度な苦みと酸味を持っているのでバランスが良く、
まろやかな口当たりと香りの高さがあります。
信頼性の高い銘柄として昔から日本でも親しまれているコーヒー豆であり、
品質が高いにも関わらずリーズナブルな価格になっているのも魅力のひとつです。
クセのなさからブレンドコーヒーにもよく使用されています。
2-10.ジャワ
インドネシアを代表するコーヒー豆であり、
ジャワ島産のアラビカ種の銘柄です。
アイスコーヒーやエスプレッソなどに使用される
ロブスタ種の主要な産地でもあるため、
アラビカ種を指す場合はジャワ・アラビカを呼ぶ場合もあります。
酸味が少なく苦みは強いですが、
味が濃いわけではないので、
香りを楽しみつつも飲みやすいのが特徴です。
コーヒーの苦みが好きな人向けの銘柄です。
3.まとめ
コーヒー豆の品種や種類について説明してきました。
コーヒー豆には様々な銘柄があり、
銘柄によって味や香りや苦味、
酸味といったコーヒーを構成する要素があります。
甘み・コク・酸味・香りなどのご自分の好みに合わせて、
コーヒー豆を選ぶことができるようになっていただければうれしいです。
ご自分の好みにあったコーヒー豆をぜひ見つけて、
おいしいコーヒーを楽しんでください。
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