「コーヒーを飲むと薄毛になる」は本当かウソか化学的に解説

waspi / Pixabay

薄毛で悩んでいる方にとって 、
「コーヒーを飲むと薄毛になる」といった説は 、本当なのかウソなのか
真剣にその真実を 知りたいのではないでしょうか?

当サイトでは、髪の毛の構造から理解し、
脱毛の原因となる簡単なメカニズムを解説。

その上で、
「コーヒー薄毛説」が言われるようになった
4つの主な原因を、一つ一つ、
化学的に解説しその真実に迫っていきます。

 

 

 

髪の毛とは、
当たり前ですが頭に生えている毛のことです。

頭髪とも言います。

日本人の髪の量は平均10万本の髪の毛が、
生えていると言われています。

では、
髪の毛は一体どんな役割を 果たしているのでしょうか?

 

 

 


1.髪の毛の7
つの役割

①頭(脳)を守る・・・敵からの攻撃、転んだりして頭をぶつけた時のクッション材効果

②毒物排除・・・体内の毒素を髪の毛を通じて体外へ排出

③直射日光・・・頭皮を紫外線守る

④防寒・・・頭皮を寒さから守る

⑤汚れ・・・頭皮をホコリ・整髪料等から守る

⑥雨(水分)・・・頭皮を酸性雨から守る

⑦性的要因・・・異性を魅力的に見せる

 

 

 

 

2.髪の毛の構造

髪の毛は、頭皮の表面から外側の「毛幹」と
頭皮表面の内側にある「毛根」に分けられます。

私たちが髪の毛と呼んでいるのは 、
「毛幹の部分」です。

私たちの体と違い、
髪の毛には 治癒能力がありませんので、
毛幹が一度傷つくと治りません。

よって髪の毛はやさしく丁寧に扱う事が大切です。

 

 

 

2-1. 毛根と抜け毛の仕組みを詳しく

1
まず、図の①「毛根部」を見て下さい。

頭皮内部にある毛根部は、
図の②「毛包」が髪の毛を包み込んでいるのが、分かると思います。

ここは、
育毛といわれる面で大変重要な役割を果たしている部分です。

具体的にどのように育毛が行われているかというと、
健康な毛根の根元は先端が丸くなっていて、
図の③「毛球」と呼ばれています。

更に毛球の中には、
毛母細胞と呼ばれる細胞が詰まっていて、
髪の毛も毛包も、この毛母細胞から造られています。

次に図の④「毛乳頭」を見て下さい。

毛母細胞の中心部にあるのが、
毛乳頭と呼ばれる組織です。

毛乳頭が毛細血管を通って、
育毛にとって大切な栄養分や酵素を受け取ります。

そして、
毛球の中にある 毛母細胞の細胞分裂を引き起こし、
分裂した細胞が角質化します。

この一連の流れにより、後に髪の毛になります。

またこの育毛活動は、私たちの頭皮の内部で、
24時間休むことなく続けられています。

 

 

 

 

2-2. 脱毛までの流れ

図①の毛根にある
「毛包」「毛球」「毛母細胞」「毛乳頭」は、
その全てが発毛や育毛にとって、重要な役割を果たします。

しかし、整髪料、老廃物などが、
頭皮に残り、不潔な状態になってしまったり、
生活習慣の乱れや人間関係等によるストレスを受けると、
毛細血管の血流が悪くなるります。

そして毛細血管の血流が悪くなる事で、
栄養素や酸素が十分行き渡らなくなり、
毛根部の発毛や育毛の機能が低下していき、
やがて「脱毛」へと発展してしまうのです。

ここまでで、
髪の毛の構造や脱毛までの流れが理解できたと思います。

ではここからは、
「コーヒー」と「薄毛説」の関係について解説していきます。

 

 

 

 

 

3. コーヒーと薄毛の関係

「コーヒーを飲むと薄毛になる」というフレーズを
一度は聞いた事があるのではないでしょうか?

ここからは、
なぜそのような説が出ているのか?

「コーヒー薄毛説」は事実なのか?
をくわしく解説していきます。

 

 

 

 

 

4. 「コーヒーを飲むと薄毛になる」といわれる4つの原因

(原因1)カフェインによる睡眠障害

髪は寝ている間に成長すると言われています。

とくに午後10時~午前2時は、
最も成長ホルモンの分泌が活発になる 時間帯です。

この時間帯にしっかり睡眠をとることで、
毛母細胞が活発に働きます。

すると新陳代謝も活発になるので、
頭皮の健康状態も良くなり、
育毛や発毛へとつながると言われています。

ところが、この睡眠を妨げてしまうのが、
夜寝る前のコーヒーです。

コーヒー成分である、
カフェインの覚醒作用が原因です。

 

「覚醒」とは
目がさめること。目をさますこと。
意識をはっきりさせたり興奮させたりすること。
という意味です。

つまり、
コーヒーのカフェインが原因で、
次のような睡眠障害が生じ、薄毛を引き起こす
と考えられてます。

 

①覚醒作用
コーヒー摂取後およそ30分〜40分経過すると
中枢神経活動が興奮することによって寝付きが悪くなり
寝不足になってしまうことで、髪の毛の成長の大きな妨げとなる。
その結果、髪の毛が育たないので薄毛を引き起こす。

②利尿作用
カフェインには利尿作用があります。
この利尿作用により、尿意が発生し
睡眠途中で目が覚めてしまうことで熟睡できず
結果的に寝不足となり薄毛を引き起こす。

 

 

 

(原因2)体を冷やす

「コーヒーを飲むと体が冷える」という説は、
次の2つの内容でよく言われています。

1.コーヒーは南国の暖かい場所で 採れる食べ物なので、
カラダを冷やす「陰」の飲み物とも言われ、
飲むことで内蔵まで冷やしてしまう

2.カフェインは血管を収縮する作用があり、
血の流れが悪くなるので体温が下がる。

ところが、深く調べていくと、
コーヒーが体を冷やすというのは、
化学的にも医学的にも根拠がどこにもないそうです。

中でも特に良く言われているのが1番目です。

「暖かい国は暑いから体温を下げる食べ物を遥か昔から選別して摂取してきた」

というのが、
「コーヒーが体を冷やす」という説の根拠になったようですが、
すべてではありません。

実際、
カボチャやココナッツやコショウは温暖な地方で採れますが、
体をあたためる食べ物とされています。

また、
コーヒー栽培は、標高1000m~2000mくらいの高地です。

たとえ昼間は暖かくても、夜は寒くなります。

そもそも山の気温の寒暖差が実を引き締めるので、
良いコーヒーを作る条件となっています。

となると「暖かい場所で作られているから」という
理由は無くなる・・・
と考えられるのではないでしょうか?

 

 

 

(原因3)タンニンによる亜鉛の吸収阻害

タンニンとはコーヒーの渋み成分のことで、
タンニンが亜鉛の吸収を阻害してしまうことが知られています。

ではなぜ、
亜鉛が体内に吸収されないと
薄毛になってしまうのでしょうか?

それは亜鉛は、
髪の毛を成長させたり、生成したりするのに
必要なミネラルだからです。

ミネラルである亜鉛が不足する事で、
髪の毛が抜けやすくなったり、
弱く細い髪の毛になったりします。

この事から、
「コーヒーを飲むと薄毛になる」という説になったようです。

 

 

 

(原因4)アデノシンの働きを抑制

アデノシンとは何なのでしょうか?

アデノシンとはDNAの塩基配列に遺伝情報のコードとして用いられていたり、
カラダの中のエネルギー輸送に関わっていたりする、
重要な核酸の一種です。

FGF-7という成長因子を生成することで、
毛母細胞の細胞分裂を促進する働きにより、

*元気で強い髪の毛を育てる
*ヘアサイクルを正常な状態に戻す
*血行を促進する

など、育毛効果があるといわれ、新しい育毛成分として
厚生労働省から認可を受けました。

ところが、
コーヒー成分のカフェインは、
アデノシンの働きを阻害する事がわかっています。

この事から、
「コーヒーを飲むと薄毛になる」と言われるようになりました。

「コーヒーを飲むと薄毛になる」と言われている、
一つ一つの要因を化学的に見てきました。

しかし、
コーヒーには沢山の健康説も、次々と発表されているのも事実です。

コーヒー薄毛説を回避できるような、
コーヒーの上手な飲み方はないのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

5.「コーヒーの薄毛説」を回避して上手にコーヒーを飲む方法

(原因1)コーヒーカフェインによる睡眠障害
(回避法)覚醒作用や利尿作用を引き起こさないよう
夜はコーヒーを飲むことを避ける。

 

(原因2)体を冷やす
(回避法)気にしなくて良い

この説は良く耳にする説ですが、
前述したように化学的・医学的根拠はまだ無いようです。
(2014年3月時点データ参考)

 

むしろコーヒ成分であるカフェインの効能は、
・抹消神経拡張
・体温向上
・基礎代謝向上

などがあり、体を冷やすどころか体温を上げ、
血流を良くする事で毛細血管から毛乳頭へ酵素や栄養分を運び、
脱毛改善や育毛効果が期待できそうなくらいです。

 

(原因3)タンニンによる亜鉛の吸収阻害
(回避法)亜鉛が豊富に含まれている魚介類や肉類で補う

 

(亜鉛を特に摂りやすい食品一覧表)

2

(表の参照元:「ビタミネ」)

 

 

(原因4)アデノシンの働きを抑制
(回避法)お酢、酒粕に含まれるアデノシンで補う

(具体的な摂取法)
①「お酢」はスプーンで1日1杯を目安に!
サラダ等のドレッシング代わりにして摂取する

②「酒粕」は料理に加えて気軽に摂取!
粕汁が一般的ですが、甘酒にしたり煮物に加えたりするなど、
バリエーションは結構豊富です。

 

 

 

 

 

6.まとめ

「コーヒーを飲むと薄毛になる」説を
化学的に解説してきましたが、
コーヒーを飲むと体が冷えるといのは単なる思い込みのようです。

薄毛は現代社会のストレスや生活習慣から
男性だけでなく、女性でも悩んでいる方が増えてきました。

コーヒーを飲むのはリスクだ!と思われている方は、
飲まないほうが良いかもしれません。

ですが、
今までコーヒー党だった方が、
飲むのを完全にやめることは
かえって強いストレスになってしまうかもしれません。

そんな方は当サイトで示した 、
コーヒー薄毛説の回避法で、自然とコーヒーの飲みすぎを防ぎ、
ストレスなく上手にコーヒーとつきあっていく事ができるのではないでしょうか。

 

(コーヒー薄毛説回避法の復習)
・睡眠障害になる夜のコーヒーを避ける
・魚介類や肉類で亜鉛の摂取を補う
・料理にはお酢や酒粕を取り入れながらアデノシンも補う

この他にも念のため 、
・コーヒーの一日に飲む量を1~2杯程度と控えめにする
を付け加えさせて頂きます。

以上、ぜひご参考にしてみてください。

 

 


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