
コーヒーが好きな人はお店で飲むだけではなく
コーヒーショップでコーヒー豆を買ってきて、
自宅で淹れて飲んでいる人もたくさんいます。
コーヒー豆を買ってきたときに、
「コーヒー豆をどこで保管したら良いか」
「コーヒー豆はどのくらいの期間なら保管できるのか」
「コーヒー豆はどんな容器に入れて保管すれば良いか」
などといった問題に悩む人も多いです。
今回の記事ではコーヒー豆の保存方法(容器、期間、場所)について、
詳しく解説しています。
詳しい保存方法がわからないという方は、
ぜひ参考にしてみてください。
- 目次
1.コーヒー豆の保存方法まとめ-期間、容器、場所
1-1.コーヒー豆は生鮮食品
1-2.保存期間とは
1-2-1.保存期間による味の変化
1-2-2.いつまで保存できるか
1-3.保存容器とは
1-3-1.ガラス瓶
1-3-2.タッパー
1-3-3.ジップロック
1-4.買った時の袋はNG?
1-5.保存期間と保存方法の違い
2.美味しく保存するには
2-1.豆の劣化の原因
2-1-1.水分
2-1-2.酸素
2-1-3.温度
2-1-4.光
2-1-5.湿度
2-2.真空パックできる?
2-3.鮮度のチェック方法
2-4.新鮮なものを少量ずつ入手する
1.コーヒー豆の保存方法まとめ-期間、容器、場所
1-1.コーヒー豆は生鮮食品
なぜかコーヒー豆は保存食品と思われる傾向にありますが、
コーヒー豆は時間とともに劣化し酸敗していくので生鮮食品になります。
一般の人はコーヒー豆が酸敗しているのかがわからず
「まだ使えるんじゃないか?」と正確に判断できないことが多いです。
日頃からコーヒー豆を取り扱うプロでも
見た目だけでは見分けることができないと言われているくらいです。
「コーヒー豆は生鮮食品」というように思っておくだけでも、
より保存方法についてシビアに考えるようになります。
野菜や果物を買ってきたときも、
適当に放置しておいたりはしないですよね。
目には劣化状態は見えませんが、
コーヒー豆も野菜や果物のように取り扱っていくと、
香りや風味をキープできてより美味しいコーヒーを挽くことができます。
1-2.保存期間とは
コーヒー豆には保存期間があります。
保存期間によって風味や味に変化が出てきてしまうので、
より美味しく飲用したい方はなるべくすぐに飲むことが重要です。
ですが、買いだめなど一度にたくさん買って
保管しておきたいという人もいるでしょう。
なので保存期間によって、
味がどのように変化していくのか。
またどのくらいの期間であれば
保存することが可能なのかを紹介します。
1-2-1.保存期間による味の変化
保存期間による味の変化を
わかりやすくまとめた表を掲載しておきます。
コーヒー豆を長期間保存する傾向のある方は参考にしてください。
引用: http://www.1jb.jp/hozon.htm
1-2-2.いつまで保存できるか
保存方法が適切であれば焙煎後でも1〜2年間程度は
飲むことも可能だと言われていますが、
コーヒー豆が持つ本来の香りや風味は、
極めて短期間しか持ちません。
なので、焙煎後はなるべく早く飲用することが大切です。
どうすれば長く持たせることができるのかを考えるのではなく、
短期間の間に美味しく飲むことを心がけましょう。
1-3.保存容器とは
コーヒー豆を保存するにあたって「保存する容器にもこだわりたい!」
という方もたくさんいるのではないでしょうか。
しかし、容器にこだわりすぎて気密性の低い保存容器では、
コーヒーを劣化させてしまい鮮度を保つことができません。
ここでは一般的に使われている保存容器の特徴を紹介します。
コーヒー豆の保存容器はとにかく気密性が大事なので、
できるだけ空気が入りこまない容器を選ぶようにしましょう。
1-3-1.ガラス瓶
保存容器にもこだわりたいという人には、
ガラス製の保存容器がおすすめです。
直射日光が当たらないキッチン周りに保管しておけば、
特に問題なく保存することができます。
ただし、コーヒー豆は光に弱い性質があるので、
保存性を気にするのであれば完璧ではありません。
おしゃれな容器が多いですが、
長期間保存する容器としてはイマイチです。
1-3-2.タッパー
100円ショップで売っているようなタッパーでも
気密性は十分にあるので保存容器として使用することができます。
おしゃれな容器は見た目を楽しみ分にはいいですが、
ふたを開けたままにすると倒れやすかったり、
容器を洗う際に少し手間がかかったり、
計量スプーンを入れたままではふたができなかったりと、
使い勝手が悪い部分がいくつかあります。
タッパーも遮光性は悪いですが、
ガラス製の容器の問題点を解決できるので、
保管場所にさえ気を遣えば大丈夫です。
ただしタッパーも長期保存には向いていないので、
少量ずつの保存向きの容器です。
1-3-3.ジップロック
ジップロックもタッパー同様使い勝手が良いです。
気密性は十分ですが、遮光性はありませんので
保存場所に注意するようにしましょう。
タッパーとの違いは空気を抜くことができることですね。
酸素を抜くことで酸化を遅らせることができ、
味や風味を落とさずに保存することができます。
1-4.買った時の袋はNG?
コーヒー豆を購入した際には袋に入れて渡してくれることが多いです。
「買った時の袋のままの保存は大丈夫ですか?」
という質問がありますが、特に問題はありません。
最近の袋はコーヒー豆の袋に炭酸ガスを抜く
バルブがついていることが多いので、
買ったままの袋をそのまま使っている人もたくさんいます。
1-5.保存期間と保存方法の違い
保存期間によって最適な保存容器があります。
人それぞれコーヒー豆を保存する量も違いますし、
保存しておきたい期間も違いと思います。
最適な保存期間と保存容器の組み合わせを
まとめたサイトがありますので、
自分にあった最適な組み合わせを見つけるようにしてください。
・焙煎後5日間の保存は「保存缶 × 常温」
・焙煎後2週間の保存は「密閉袋 × 冷蔵」
・焙煎後1ヶ月の保存は「アルミバッグ × 冷凍」
引用:http://www.thecoffeeshop.jp/how-to-brew/how-to-save-coffee-beans-5/
2.美味しく保存するには
2-1.豆の劣化の原因
一般的におすすめされている保存方法は、
冷蔵庫や冷凍庫といった「冷暗所」での保存です。
もちろん冷暗所で保存することも大切ですが、
まずは焙煎後のコーヒー豆に影響を当たる要因を
把握しておくことが大切です。
5つの要因がありますので、それぞれ紹介します。
2-1-1.水分
水分は空気中の湿度も関係しています。
焙煎豆は多孔質(細かい穴の空いた構造)で、
水分含有量も1~3%と水分を吸収しやすい性質があります。
2-1-2.酸素(空気)
コーヒー豆は酸素に触れることで酸化が進みます。
コーヒー豆が酸化してしまうと、味や風味、苦味などに影響するので、
美味しいコーヒーを抽出することができなくなってしまいます。
2-1-3.温度
温度が高い場所で保管すると化学変化のスピードが上がります。
酸化のスピードもあがるので、高温での保管は避けたいです。
2-1-4.光
紫外線にさらされることでもコーヒー豆の劣化は進みます。
太陽光や蛍光灯などの光も劣化の要因となるので、
光が当たらない暗所で保管するようにしましょう。
2-1-5.湿度
湿度の高い梅雨や夏場は焙煎したコーヒー豆が、
湿気を吸収してしまいます。
多孔質なので大気中に水分が多く含まれる場所での
保管は避けるようにしましょう。
2-2.真空パックできる?
コーヒー豆は真空パックできません。
焙煎という作業でコーヒー豆が持つ成分が、
化学反応を起こして香り成分が発生します。
コーヒー豆は繊維質の固まりですので、
繊維と繊維の間に香り成分が溜まっている状態です。
もし真空パックしてしまうと、
コーヒーの香り成分が抜けてしまいますので
香りも鮮度も落ちてしまいます。
コーヒー豆を保存するときには、
真空パック保存は避けるようにしてください。
2-3.鮮度のチェック方法
鮮度をチェックする方法は、
「お湯をかけたときのふくらみ具合」を確認することです。
コーヒー豆をペーパーフィルター用に挽いて、
その粉をドリッパー(コーヒーをたてる器具)に
平にならしていきます。
そして上からお湯をかけていきますが、
その時にムクムクと膨らめば新鮮な証拠です。
挽いた粉が膨らむのは技術の問題ではなく、
単純に鮮度の問題なんです。
鮮度を確認したい場合には、
粉の膨らみ具合を確認するようにしましょう。
2-4.新鮮なものを少量ずつ入手する
コーヒーの保存について説明してきましたが、
最終的には新鮮なコーヒー豆を少量ずつ入手することが
最もコーヒーを美味しく飲む方法です。
素材であるコーヒー豆が焙煎してから時間が経っていたり
鮮度が悪くなってしまったりしていては、
いくら入れ方を工夫しても美味しいコーヒーを
抽出することはできません。
購入する手間を省いてたくさんのコーヒー豆を
保存しておきたい方も多いと思いますが、
保存方法を考えるよりも
新鮮なコーヒー豆を入手する方が大切です。
美味しいコーヒーを毎日飲みたいという方は、
こまめにコーヒー豆を購入するようにしましょう。
まとめ
コーヒー豆の保存方法について紹介してきました。
コーヒー豆は生鮮食品ですので、
長期間保存向けではありません。
一度に大量購入をした場合には、
できるだけ鮮度を保つために容器を工夫したり、
豆を劣化させる原因を避けるようにしたりする配慮は必要です。
ですが、本来コーヒー豆が持つ美味しさを最大限に味わうためには
新鮮な豆を少量ずつ購入して、こまめに消費していくことが大切です。
劣化したコーヒーは味や風味が落ちるだけでなく、
胃への負担も増えると言われています。
野菜や果物も新鮮なうちに食べた方が美味しいように
コーヒー豆も新鮮なうちの味わった方が良いです。
なるべく短い保存期間でコーヒーを味わえるような
サイクルを作るようにしてください。
あわせて読みたい